プラハから西へ約130km離れたところに位置する、ヨーロッパ屈指の温泉地カルロヴィ・ヴァリ。
できれば優雅にゆっくり過ごしたいところですが、貧乏性の私は日帰りで訪れました。その時の様子はこちらをご参照あれ。
同じルートを往復するのは芸がないので、往路は鉄道、復路はバスを利用しました。
・鉄道
プラハ~カルロヴィ・ヴァリを行き来するにあたり、鉄道をチョイスする人は好事家以外あまりいないでしょうね。
なぜなら、本数がとても少なく何時間も間隔があいちゃうのは当たり前。所要時間は3時間半・料金は300コルナ弱で、バスの2時間半弱・140コルナと比べて時間面でも料金面でも劣勢。最短距離で走れるバスと異なり、鉄道はルートの都合上、遠回りせざるをえないので、どうしても不利です。
チェコ鉄道公式サイト (時刻表検索可)
トーマスクック ヨーロッパ鉄道時刻表
を入手しておくと便利。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/e0/791bc7de882a0348ecc76918fbbb8f8e.jpg)
プラハから乗る場合は中央駅かマサリク駅から。私の場合は中央駅から出る列車を選びました。国際列車が多く発着するだけあって、とても立派な駅舎です。地下鉄との乗り換えも至極便利。
玄関を入ってすぐのところにある発券窓口は国内用(カルロヴィ・ヴァリの切符もここ)。なお国際列車の切符はその奥にある低くなったフロアで購入。アプローチがちょっとわかりにくい。ユーレイルパスのバリデイトも国際列車用チケット窓口で。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/46/c375bed833b079c0998373c320f7ef4a.jpg)
プラハ中央駅9:31始発のCHEB行(R608列車)に乗車。1等車1両+2等車4両の5両編成。旧共産圏らしい武骨な外観の機関車が牽引。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/c1/fac89304a7b77c0810fdc6ef82616a36.jpg)
約3時間半の列車の旅。車窓にはボヘミアのなだらかな丘陵が果てしなく広がり、ひたすら長閑で牧歌的な田園景色が続きます。なお、行程の半分くらい走ったところで方向転換して機関車を付け替えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/67/1cc647c9598bb4d89fae08f1157018d2.jpg)
定刻(12:47)より約15分遅れてカルロヴィ・ヴァリ駅到着。ヨーロッパ屈指の温泉地であり国際的な観光地であるはずなのに、駅は薄暗くて古色蒼然としており、これが本当に観光地の玄関口なのかと疑ってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/bb/925c461d912a2fe37a6d15c2ec9ce73a.jpg)
駅前ロータリもえらく寂しい。街の中心部までバスがあるらしいのですが、バス停を見てもよくわからなかったので、仕方なく歩いて温泉街まで行くことに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/c6/c58064fa36ead0debec85f7c496e5c0f.jpg)
駅は温泉街の北はずれにある丘の上に立地しているので、丘を下って南へ向かえばいいわけです。駅付近はS字カーブ、それが終わると直線の橋になって一気に坂を下ります。坂を下りきった交差点付近にはバスターミナルがありますが、これは市内バス専用で、プラハ行など長距離路線は発着しないみたいです。
なお、駅からドボルザーク公園まで25~30分でした。
・バス
プラハ~カルロヴィ・ヴァリはバスが便利。一日約30往復走っており、所要時間は2時間半弱、料金140コルナと、鉄道を圧倒する利便性です。プラハ側はフロレンツのターミナルから(フロレンツは地下鉄の乗り換えも便利ですね)、カルロヴィ・ヴァリ側は中心地から北西へ外れたカルロヴィ・ヴァリ・ドルニー駅(Karlovy Vary dolni nadrazi)に隣接するターミナルから、それぞれ発着(丘の上のカルロヴィ・ヴァリ駅とは違います)
AMSBUS(運行バス会社ホームページ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/f3/cfcea22f609ca7544a70650dfc7fcef7.jpg)
中心街の北西にあるドルニー駅。田舎の駅らしく、20世紀の空気がはっきり残っており、静かで地味で人影もまばら。バスのチケットは駅舎内のカウンターで購入。駅構内の待合室には、日本からほぼ絶滅しつつあるフラップ式(パタパタ式)の出発案内が掲示され、列車やバスが発着するたびにパタパタと動いていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/b3/9d201f99594697559d8b3fa033b99c83.jpg)
ドルニー駅はローカル輸送専門の駅なので、校内も至って簡素。貨物駅と見まがうばかりです。この時はドイツからやってきた小さいディーゼルカーがやってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/71/85ce7366b3a017d9e1b5506066d549c0.jpg)
(クリックで拡大)
これがバスのチケット。指定席制です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/72/9721a7da2906be26d894478f8ebe9e01.jpg)
黄色い車体のバスは、ヨーロッパではお馴染みのスウェーデン・スカニア社製。若い女性の車掌さんも添乗し、途中でドリンクサービスを受けられます(ちなみに私はカプチーノを飲みました)。本数が十分あって、安くて速くてサービスも良いのなら、鉄道を贔屓したい私でもバスを選びますよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/78/d9/93c6270467decab79883694f1567f5f9.jpg)
バスの車窓。果てしなく広がる平原は、いかにも大陸を感じさせる景色ですね。
・街中の様子
前回の記事で載せなかった画像をいくつか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/0a/861268ec1e36dd96ab8ae9b70987f793.jpg)
有名観光地だけあって、中心部は人が多かったなぁ。川に沿ってホテルがずらりと軒を並べる街並みも壮観。スメタナ公園付近では観光馬車がゆっくり走っていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/23/274e93f1b7c58433510bea3e22317ad1.jpg)
姉妹都市が列挙された看板には、なんと群馬県の草津温泉の名前が!
温泉が両者を結びつけたんですね。こんなところで日本の地名を目にできるとは思わず、つい嬉しくなっちゃいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/84/a80b6d2fc90c12e24a53e3faf1c372c6.jpg)
左画像はスメタナ公園。お花が綺麗だこと。奥に建つお屋敷のような建物では入浴療養ができるみたいです。
右画像は温泉街とドルニー駅を結ぶ通り。道の両側には店が並びます。歩行者天国になっており、たくさんの観光客が悠々闊歩していました。
できれば優雅にゆっくり過ごしたいところですが、貧乏性の私は日帰りで訪れました。その時の様子はこちらをご参照あれ。
同じルートを往復するのは芸がないので、往路は鉄道、復路はバスを利用しました。
・鉄道
プラハ~カルロヴィ・ヴァリを行き来するにあたり、鉄道をチョイスする人は好事家以外あまりいないでしょうね。
なぜなら、本数がとても少なく何時間も間隔があいちゃうのは当たり前。所要時間は3時間半・料金は300コルナ弱で、バスの2時間半弱・140コルナと比べて時間面でも料金面でも劣勢。最短距離で走れるバスと異なり、鉄道はルートの都合上、遠回りせざるをえないので、どうしても不利です。
チェコ鉄道公式サイト (時刻表検索可)
トーマスクック ヨーロッパ鉄道時刻表
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/64/a0eb7725fec7b3507a3cbf67c55d58a6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/e0/791bc7de882a0348ecc76918fbbb8f8e.jpg)
プラハから乗る場合は中央駅かマサリク駅から。私の場合は中央駅から出る列車を選びました。国際列車が多く発着するだけあって、とても立派な駅舎です。地下鉄との乗り換えも至極便利。
玄関を入ってすぐのところにある発券窓口は国内用(カルロヴィ・ヴァリの切符もここ)。なお国際列車の切符はその奥にある低くなったフロアで購入。アプローチがちょっとわかりにくい。ユーレイルパスのバリデイトも国際列車用チケット窓口で。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/84/f670b00ed2591f3c09d859aeaecf9182.jpg)
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プラハ中央駅9:31始発のCHEB行(R608列車)に乗車。1等車1両+2等車4両の5両編成。旧共産圏らしい武骨な外観の機関車が牽引。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/c1/fac89304a7b77c0810fdc6ef82616a36.jpg)
約3時間半の列車の旅。車窓にはボヘミアのなだらかな丘陵が果てしなく広がり、ひたすら長閑で牧歌的な田園景色が続きます。なお、行程の半分くらい走ったところで方向転換して機関車を付け替えました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/de/23a050890549d1a70a59ff751406f219.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/67/1cc647c9598bb4d89fae08f1157018d2.jpg)
定刻(12:47)より約15分遅れてカルロヴィ・ヴァリ駅到着。ヨーロッパ屈指の温泉地であり国際的な観光地であるはずなのに、駅は薄暗くて古色蒼然としており、これが本当に観光地の玄関口なのかと疑ってしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/bb/925c461d912a2fe37a6d15c2ec9ce73a.jpg)
駅前ロータリもえらく寂しい。街の中心部までバスがあるらしいのですが、バス停を見てもよくわからなかったので、仕方なく歩いて温泉街まで行くことに。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/d6/16b8d0a24782bd567d8a45d52d2af825.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/c6/c58064fa36ead0debec85f7c496e5c0f.jpg)
駅は温泉街の北はずれにある丘の上に立地しているので、丘を下って南へ向かえばいいわけです。駅付近はS字カーブ、それが終わると直線の橋になって一気に坂を下ります。坂を下りきった交差点付近にはバスターミナルがありますが、これは市内バス専用で、プラハ行など長距離路線は発着しないみたいです。
なお、駅からドボルザーク公園まで25~30分でした。
・バス
プラハ~カルロヴィ・ヴァリはバスが便利。一日約30往復走っており、所要時間は2時間半弱、料金140コルナと、鉄道を圧倒する利便性です。プラハ側はフロレンツのターミナルから(フロレンツは地下鉄の乗り換えも便利ですね)、カルロヴィ・ヴァリ側は中心地から北西へ外れたカルロヴィ・ヴァリ・ドルニー駅(Karlovy Vary dolni nadrazi)に隣接するターミナルから、それぞれ発着(丘の上のカルロヴィ・ヴァリ駅とは違います)
AMSBUS(運行バス会社ホームページ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/99/6331687feb3633e010219f972253b244.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/f3/cfcea22f609ca7544a70650dfc7fcef7.jpg)
中心街の北西にあるドルニー駅。田舎の駅らしく、20世紀の空気がはっきり残っており、静かで地味で人影もまばら。バスのチケットは駅舎内のカウンターで購入。駅構内の待合室には、日本からほぼ絶滅しつつあるフラップ式(パタパタ式)の出発案内が掲示され、列車やバスが発着するたびにパタパタと動いていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/b3/9d201f99594697559d8b3fa033b99c83.jpg)
ドルニー駅はローカル輸送専門の駅なので、校内も至って簡素。貨物駅と見まがうばかりです。この時はドイツからやってきた小さいディーゼルカーがやってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/71/85ce7366b3a017d9e1b5506066d549c0.jpg)
(クリックで拡大)
これがバスのチケット。指定席制です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/72/9721a7da2906be26d894478f8ebe9e01.jpg)
黄色い車体のバスは、ヨーロッパではお馴染みのスウェーデン・スカニア社製。若い女性の車掌さんも添乗し、途中でドリンクサービスを受けられます(ちなみに私はカプチーノを飲みました)。本数が十分あって、安くて速くてサービスも良いのなら、鉄道を贔屓したい私でもバスを選びますよ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/d6/e6498e2239916af75a5fc1777b093e71.jpg)
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バスの車窓。果てしなく広がる平原は、いかにも大陸を感じさせる景色ですね。
・街中の様子
前回の記事で載せなかった画像をいくつか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/2c/84e0492e4c3c26f9a4d03d61da78d65c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/0a/861268ec1e36dd96ab8ae9b70987f793.jpg)
有名観光地だけあって、中心部は人が多かったなぁ。川に沿ってホテルがずらりと軒を並べる街並みも壮観。スメタナ公園付近では観光馬車がゆっくり走っていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/23/274e93f1b7c58433510bea3e22317ad1.jpg)
姉妹都市が列挙された看板には、なんと群馬県の草津温泉の名前が!
温泉が両者を結びつけたんですね。こんなところで日本の地名を目にできるとは思わず、つい嬉しくなっちゃいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/05/4210a710eeb77dcd9f6bb62e6cea1525.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/84/a80b6d2fc90c12e24a53e3faf1c372c6.jpg)
左画像はスメタナ公園。お花が綺麗だこと。奥に建つお屋敷のような建物では入浴療養ができるみたいです。
右画像は温泉街とドルニー駅を結ぶ通り。道の両側には店が並びます。歩行者天国になっており、たくさんの観光客が悠々闊歩していました。