温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

ミスティック温泉 Mystic Hot Springs

2018年02月21日 | アメリカ
前回に引き続きユタ州の温泉を巡ります。
前回記事のメードー温泉にすっかり感動した私は、調子に乗ってもう1ヶ所訪ねることにしました。


 
ユタ州からコロラド州デンバー方面へ向かうフリーウェイI-70を東進し、途中の25番出口でおります。そして、山のふもとにあるモンローの街へ向かってさらに東へ走ります。


 
フリーウェイをおりてから程なくモンローの街に入ります。


 
わかりにくいのですが、街のメインストリートに看板が立っていますので、これに従い路地を入ってゆくと、街区と山裾との境界付近に上画像のような青い看板が立っています。


 
坂道を上がった突き当たりが、今回の目的地であるミスティック温泉です。こちらは温泉入浴のみならず、キャンプ場としても営業しているらしく、山裾の一帯に広大な敷地が展開されています。


 
まずは、私物と売り物が雑然と並べられているB級感の強い、いや、個性的な感覚があふれるレセプションで料金を支払います。



受付に掲示されている構内図はイラスト付きの手書き。この微笑ましい地図によれば、温泉の主浴槽やバスタブは建物裏手の山側に点在しており、また、先ほど通ってきた路地の途中にはRVパークやキャンプ場があるようです。


 
構内図を頭の中に入れたうえで、一旦屋外に出て温泉へ。レセプションの脇に設けられているプールは空っぽでしたが、普段から使っていないような雰囲気です。裏手の階段を上がってゆくと・・・



大きいコンクリのプールが濁り湯を湛えていました。そしてその背後には、まるでマッコウクジラの頭のような形状をした、鮮やかなオレンジ色に染まる石灰華ドームが圧倒的な存在感を放っていました。言わずもがな温泉が作り上げた造形部なのですが、これだけの規模が出来上がっているとは恐れ入ります。すごい!


 
近づいてみました。ドームの上から温泉が落ちており、その流れ落ちる過程でドームが少しずつ成長しているのでしょうね。陽の光を受けたドーム上の温泉はキラキラと煌めいていました。


 
ウグイス色を帯びた黄土色に濁るお湯の温度は37.8℃。長湯するにはもってこいの湯加減です。大きなプールの中央には島のような突起があり、そこに凭れ掛かって談笑するお客さんの姿が見られました。



まずはここへ入浴しました。こりゃ気持ちいいぞ!


 
ちょっとわかりにくいのですが、左(上)画像はドームの上から落ちてくるお湯を体に当てて打たせ湯をたのしむ女性を写したところです。洋の東西を問わず、上から流れ落ちてくるお湯を打たせ湯にして楽しむのは人類共通なのですね。なお主浴槽にはコンクリの副浴槽も付帯しています。副浴槽はサイズがややコンパクトである反面、湯加減が若干高いのですが、とはいえ40℃未満ですから、長湯仕様であることには変わりありません。


 
主浴槽の脇から伸びる階段で更に丘の上へ。上がってみます。丘のなだらかな斜面に、ところどころ赤くなっている箇所が見られますが、これは温泉が流れることによって生まれた石灰華です。


 
階段を上がると、一人サイズのバスタブが複数並んでいます。そのうち3つ(上画像)は隣り合っており、いずれも背後にある小さな石灰華ドームより落ちてくるお湯を受けています。各バスタブとも上述の大きなプールと同じ濁り方をしていますが、お湯の供給量が少ないため、湯加減は35℃あるかないか、といった程度であり、日本人にとってはちょっと物足りません。


 
3つのバスタブから10~20メートルほど離れたところに、真っ赤な石灰華ドームがせり出ていました。雪を頂く青い山とのコントラストが鮮やかです。


 
この石灰華ドームにはホーローのバスタブが2つ横付けされているのですが、日々成長する石灰華により、いまにも石灰に呑み込まれそうでした。このバスタブもドームの上から落ちてくるお湯を受けています。


 
2つのうちの一方に入ってみました。一人サイズのバスタブに供給されるお湯の量はかなり少なく、それゆえ私が入った箇所の温度は31.8℃というかなりぬるい状態でした。源泉からやってくるお湯は、配管ではなく、用水路のような細い水路を流れてくるのですが、その流路がスケールによって細くなってしまっているのか、湯量が絞られちゃっていたようです。バスタブの全てがぬるいわけではなく、適温のところもあったのですが、そのような良い場所は他のお客さんが長時間占拠し、新聞などを読みながら呑気に長湯をしていたため、入ることができませんでした。


 
 
上画像(4枚)が源泉から各バスタブや温泉プールへお湯を導く水路です。丘の上を流れる熱い温泉は流路を赤く染めながら、途中で分岐して各浴槽へお湯を供給しています。ここを流れる時点では57℃以上もありますから、流量さえ上手く調整すれば日本人好みの適温まで湯加減を上げることが可能であり、スコップか何かで水路にこびりついている石灰質のスケールをカリカリ削れば流量を増やすことは用意なのではないかと思われます。この水路を流れている温泉はまだ濁っておらず、透明なままです。お湯からは弱い金気味と土類味(石灰系)が感じられ、また炭酸味の名残みたいな感覚も少々得られました。重炭酸土類泉か塩化土類泉系の泉質かと思われます。
私が訪問した時の湯加減は少々残念でしたが、しかしながらロケーションは抜群であり、また石灰華ドームも圧巻ですから、温泉ファンなら行く価値が十分にあります。印象に残る面白い温泉でした。



GPS:38.633876, -112.108499

475 E 100 N, Monroe, UT
435(527)3286
ホームページ

入浴15ドル
備品類なし

私の好み:★★★

昨年から続けてまいりましたアメリカの記事はこれで最後です。お付き合い下さりありがとうございました。
次回から日本の温泉に戻ります。
コメント (6)
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メードー温泉 Meadow Hot Springs

2018年02月18日 | アメリカ
拙ブログではアメリカの温泉を連続して取り上げておりますが、今回からついにユタ州へ突入です。

 
ユタ州にはメードー、つまり牧草地の名を冠するワイルドな温泉があるらしいので、どんなお湯と景色に出会えるのか、期待に胸を膨らませながら現地へ向かうことにしました。まずはインターステートハイウェイ15号でメードーのランプをおります。そしてメードーの街を突っ切ります。


 
看板や標識などが無いのでわかりにくいのですが、上画像の地点で未舗装の道に入り・・・


 
オーバーパスでハイウェイを跨ぎ、広大な牧場の中を南西方向へ進んでゆくと・・・


 
左側に寸志入れを兼ねた簡単なゲートを発見。そのゲートを入ると、先に広い駐車スペースが用意されていました。


 
車を停めて更に奥へ進むと、そこには池があり、水着姿の男女が池の中に入って談笑していました。この日の外気温は18℃前後でしたから、普通の池の水でしたら冷たくて談笑できるはずありませんね。つまりこの池こそメードー温泉なのです。


 
やがて雲が流れ、青空が広がると、温泉も美しいコバルトブルーへと変色していきました。


 
 
この池が実に不思議。大平原の中にいきなりポッカリ口を開けたように大きくて深い穴があいており、その穴の底から温泉が大量に自噴しているのです。どうやら火山を原因とする何らかの力が働いたことによってこの穴が誕生したらしく、決して人工的なものではないんだそうです。池はかなり深く、最も深いところで水深3m以上はあるかと推測されます。その深さや青々とした色彩ゆえ、画像だけ見ると、温泉ではなく海の磯場かのようです。
穴の内部の岩肌には藻や苔などが生えており、特に髪の毛のようなサラサラとした藻がたくさん生えてユラユラしているため、お湯の中は大変滑りやすいのですが、うまい具合にステップのようになっている箇所がありますから、そうした場所を選びながら入ると、腰掛けながら湯浴みすることもできますし、いきなり深いところへ落ちる心配もありません。いろんな高さに段々がありますから、立って入るもよし、寝そべるもよし、好きなスタイルで入浴できます。
底から湧出するお湯は大変透明度が高く、深い底まではっきり目視できます。この日のような晴天ですと、まるでクリスタルのようです。お湯の温度は36.7℃という長湯仕様。大自然の中でゆっくり寛ぎリラックスするにはちょうど良い湯加減ではないでしょうか。お湯は無色透明無味無臭で特にこれといった癖はなかったように記憶しています。


 
湧出する湯量は非常に多く、穴から溢れ出たお湯は、川を成して牧場の中を流れていました。



うひゃー!最高だ!
開放的という言葉が物足らないほど広々として且つワイルドな素晴らしい環境の中、自噴したばかりの綺麗な温泉に入れるのですから、温泉ファン冥利に尽きます。こうした温泉は日本では決して味わえません。アメリカならではの醍醐味でしょう。温泉、とりわけ野湯系を愛する方でしたら、是非ともこちらへ訪れるべきです。



GPS:38.864285, -112.507783,

随時入浴可
無料
備品類なし

私の好み:★★★

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パナカ温泉の池 Panaca Hot Springs

2018年02月15日 | アメリカ

ネバダ州の東部、ユタ州との境界付近にある小さな街パナカには、温泉が溜まっている池があるらしいので、行ってみることにしました。各種商業施設や高校などを擁している街なので、そこそこの規模があると思いきや、2010年の調査によれば人口は僅か963人。街というより集落と称した方がいいのかもしれません。


 
街の北東にあるパイオニア公園の脇から街を抜け、その名も"Panaca Spring Road"という道に入って、だだっ広い牧場の中を北東へ進んでゆくと・・・


 
パイオニア公園から約1マイルほど進んだところで、上画像のような池に行きあたりました。一見すると、ただの溜め池なのですが、でも池畔には車が10台以上止まっているのです。私も車を止めて池へ近づいてみることに。


 

池では家族連れが歓声をあげながら水遊びに興じていました。
目的地であるパナカ温泉の池に到着です。画像に写っている人の姿でおわかりになるかと思いますが、なかなか大きな池なんです。池の岸にはステップが設けられているものの、小屋やベンチなど気の利いた設備はありませんから、水着への着替えは車で行い、休憩も車か、あるいは持参したシート等を用いることになります。


 
岸の浅い底からプクプクと気泡が上がっていました。その付近の水温を計測したところ、29.3℃でした。ぬるいものの、立派な温泉なのです。


 
とはいえ、池の中には藻や水草が茂っており、また魚もたくさん泳いでいます。池のお湯自体も決して綺麗とは言えないような、怪しげな濁り方をしています。このため衛生面に不安を覚えた私は、全身入浴することなく、脛までの入浴にとどめました。もしかしたら、底から上がってくる泡は、お湯の湧出に伴うものではなく、水生植物の光合成によって発生しているのかもしれませんね。

わざわざ行くほどの温泉ではないかと思いますが、どうやらパナカでは他に温泉入浴できる場所は無いようですから、もし虱潰しにネバダの温泉に入りたければ、こちらへ立ち寄ってみるのも良いかもしれません。



GPS:37.807193, -114.381091,

随時入浴可
無料
備品類なし
キャンプなど不可

私の好み:★

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キャリエンティ温泉 Caliente Hot Springs Motel And Spa

2018年02月12日 | アメリカ
 
ネバダ州の田舎町キャリエンティ。スペイン語で「熱い」を意味する"caliente"(カリエンテ)が町名の語源であり、何が熱いのかといえば、この地で湧く水、つまり温泉が熱いのです。そこで、どんな温泉に出会えるのか、興味深々で行ってみることにしました。メインストリートに沿って住宅や商店・お役所などが建ち並ぶごくごく普通の田舎町なのですが、さすがはネバダ州、通り沿いには小さいながらもカジノが営業していました。


 
町の中心にはユニオンパシフィック鉄道のキャリエンティ駅が広いヤードを構えており、その歴史ある駅舎は史跡として指定されています。



駅構内をウロウロしていると、おやおや、遠くの方からホイッスルが聞こえてくるではありませんか。



西の方から山や谷を越えてやってきた貨物列車が、この駅で反対方向の列車と行き違いを行い、停車することなく、そのまま東の方へ走り去って行きました。長大という言葉がむなしくなるほど果てしなく延々とつながっている貨物列車は、果たして何両編成で全長何メートル、いや何キロあるんだろうか・・・。アメリカなどんなことでもスケールが大きいですね。


 
 
さて、貨物列車を見送った私は、駅の北東へ向かい、街はずれに位置するモーテル"Caliente Hot Springs Motel And Spa"を目指しました。このモーテルには温泉のお風呂があり、日帰り入浴も可能なんです。レセプションで入浴のみ利用したい旨を伝えると、若い夫婦が笑顔で対応してくれました。
平屋の宿泊棟の手前には・・・


 
上画像の浴場棟が佇んでいました。一見すると宿泊棟と見分けがつきにくいのですが、"HOT SPRINGS BATH"と書かれた看板と屋根の上の小さな湯気抜きが、ここにお風呂があることを知らせています。屋根の下には個室風呂が4室並んでおり・・・


 
私は4号室をあてがわれました。ブロック積みの室内は白いペンキで塗られ、床や浴槽などにはタイルが用いられています。窓が無いためちょっと圧迫感があるかも。室内にはベンチが用意されているものの、シャワーなどの設備類や石鹸等の備え付けはありません。そこで・・・


 
まだ浴槽へお湯を張る前に、バルブの開けてお湯を出し、持参していた石鹸で汗を流し、体を綺麗にして泡を全部排水してから、浴槽に栓をしてお湯を張ることにしました。部屋の横幅いっぱいに作られている浴槽は幅1.8m、奥行1.6mほどの大きさがあり、2人なら余裕で一緒に入れます(とはいえ私は一人旅ですから、一人で入りましたけどね)。若干深い作りなのですが、ステップが付いているので安心して入れます。


 
お風呂は利用のたびにお湯を張り替えますから、入室時は空っぽ。栓をしてバルブを開け、お湯を吐出させます。吐出時のお湯の温度は40.3℃ですから、日本人の感覚で言えば決してカリエンテ、つまり熱いという表現が相応しいようには思えないのですが、日中は高温になる荒野の中という環境であり、また窓のない室内はちょっとしたサウナ状態でもあるので、あまり熱いと体が参ってしまうのです。従いまして、このくらいが寧ろちょうど良いのです。


 
バルブから怒涛の如く吐出される大量のお湯のおかげで、大きな浴槽にもかかわらず4〜5分でお湯張りが完了しました。けだし湯量豊富な温泉なのですね。お湯は無色透明で湯の花などは見られません。透明度の高いクリアなお湯です。なお浴槽にオーバーフロー管は無いので、適度なタイミングでバルブを締めないと、室内にお湯が溢れ出てしまいますから、もしこちらへ行かれる方がいらっしゃったら、この点はくれぐれもご注意を。


 
湯船の温度は38〜9℃に落ち着き、一層湯浴みしやすい湯加減になってくれました。なお私のpH計は8.65と表示しましたので、計器に狂いがなければアルカリ性泉と言えそうです。お湯はほぼ無味無臭ですが、わずかに石膏的な甘みが感じられました。またその石膏の仕業なのか、弱く引っかかるような浴感も得られましたが、総じて言えばアッサリとして癖のない、とても優しいお湯です。優しくて40℃を下回るぬるめのお湯なのですが、なぜかよく温まり、湯上がりはいつまでも汗が止まりません。さすが癖がないとはいえ、本物の温泉はパワーが違うのですね。

お風呂から上がり、上半身裸のまま噴き出る汗をぬぐいながら、表のベンチに座ってオーナー夫婦とおしゃべりしていると、街の中心部の方から機関車のホイッスルが聞こえてきました。ついさっき両方向の列車が行き交ったばかりなのに、時間差をあけることなくまた別のやってきたのですね。アメリカの鉄道は旅客輸送よりも貨物輸送に重きが置かれていますから、荒野のただ中とはいえ、頻繁に列車が行き来しているのでしょう。鉄ちゃんでもある私は、ついつい鉄道事情にも関心が向いてしまうのですが、そんな鉄分の多い御仁はもちろん、ネバダ州を旅する一般の旅行者も、このお風呂は旅の疲れを癒してくれるかと思います。オーナー夫婦の話によれば、宿泊棟にはバスタブ付きの客室もあるそうですから、関心がある方は宿泊も検討してみては。



GPS:37.620860, -114.510312,

2, Youth Center Drive, Caliente, NV 89008
ホームページ

入浴可能時間8:00~22:00
日帰り入浴$20
備品類なし

私の好み:★★+0.5
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クリスタルスプリングス Crystal Springs

2018年02月09日 | アメリカ
 
ネバダ州南部にはエリア51と呼ばれる広大な空軍管理地があるのですが、この周辺では以前からUFOと思しき飛来物体が目撃されており、また長年にわたって基地の存在が秘密のベールに包まれていたため、その手の話が大好きな御仁の間では、宇宙人やUFOがいるという噂がまことしやかに言い伝えられてきました。いまでも宇宙人やUFOに会いたいと願う人々が訪れるらしく、界隈には上画像のように大きな宇宙人の像を立てたお店が営業していました。


 
そんなエリア51の近くでも温泉が湧出しております。
US93号線と州道318号線、そして州道375号線が一か所で交わる地域の名前をクリスタルスプリングス(Crystal Springs)というのですが、その名の通りクリスタルのように透明度の高い泉があり、しかもその泉は温かい、つまり温泉であるという情報を得たので、どんなところなのか体感すべく行ってみることにしました。上の2つの画像は州道318号線と州道375号線が交わるポイントであり、このY字路の目の前にその温泉があるらしいのです。


 
Y字路付近をウロウロしていると、南側の道端が駐車場のように広くなっており、その先に何やらゲートらしきものが設置されているのを発見。ゲートの傍には案内看板が立っており、そこには"Crystal Springs"と書かれていました。どうやらここが目的地のようです。しかし、この看板以外に温泉の存在をアピールする設備はありません。地域の名前になっているにもかかわらず、寂しい取り扱われ方をされていますが・・・



それどころか、ゲートには立入禁止の札まで掲示されていました。そういえば、前回記事のアッシュスプリングスでも立入が規制されていましたね。この界隈の温泉は一括して立ち入りを規制しなければならない、何かしらの問題でも発生しているのでしょうか。温泉へ入るつもりでこちらへ来たので、この札を目にして落胆してしまいました。



入れないなら、せめて自分の目で存在を確かめておきたい…。そう願いながら敷地を囲うフェンスに沿って歩いていると、木々の中でサラサラと流れる清らかな小川を発見。もしや、これがスプリングなのか。


 
フェンスに沿ってさらに奥へ進むと、まさにクリスタルスという名前が相応しい、極めて透明度の高い池が現れました。まさにここがクリスタルスプリングスなのでしょう。池の畔にはトレイルのような小径がのびていたので、開放されていれば池にドボンと入って野湯を楽しむこともできたはず。事前に仕入れた情報によれば30℃前後のぬるいお湯が大量湧出しているらしいので、灼熱の砂漠の中でそのようなぬる湯に入れたら、さぞ爽快だったことでしょう。しかしこの時は立入禁止だったのですから、己の不運を悔やむほかありません。池は大変清らかであるものの、人が入っていないためか、あるいは元々なのか、たくさんの藻や水生植物が大量に発生しており、今の状態で湯の池に入ることは、衛生面の問題が懸念されるためちょっと躊躇われます。もしかしたら、そんな衛生面の理由で閉鎖されているのかもしれませんね。いや、もしかしたら、温泉がエリア51の宇宙人を呼び寄せており、それが原因で立入が禁止されているのかも。

砂漠の中で湧くオアシスの泉が実は温泉だったという、ちょっと面白い場所をご紹介しました。



GPS:37.531865, -115.233377,

場内の様子に関しては本文参照。

私の好み:入っていないので評価不可
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