温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

ビーチリゾート・男一人旅 タイ・クラビ その2

2010年05月29日 | タイ
その1が字数制限を超えてしまったので、その2として続きを書きます。


(4)クラビ・タウン

私が滞在したアオナン地区はクラビの街(クラビ・タウン)から車で30分ほど離れたところに位置しています。観光地アオナンは右も左も欧米人だらけで、ここが本当にタイなのか疑わしくなるほど。タイのローカルな雰囲気を味わいたかったので、滞在中は2度ほどタウンへ行きました。

 
アオナンとタウンを結ぶ小型バス「ソンテウ」。トラックの荷台を改造したもの。片道50バーツで夕方以降は60バーツ。おおよそ30分おき、特に定まったバス停はありませんが、ルート上で待っているとクラクションを鳴らしながらやってくるので、それが乗車の合図になります。下車時は車内というか荷台にあるブザーを押せば止まってくれます。


タウン側には始発点としてアオナン行ソンテウの停留所が設けられています。場所はウィークエンドマーケットが開催される付近の大通りのセブンイレブン前。

 
左:タウンの様子。
右:中心部のメインストリートに立つクラビ名物「原始人信号」

 
毎日開かれるナイトマーケット。午後4時くらいからオープン。野菜・果物、そして夕御飯の屋台と、いろいろ集まっているので、ぶらぶら冷やかすだけでも楽しい。地元に根差したマーケットですから、お客さんは現地の方ばかりです(欧米の観光客もちらほら見かけました)。

 
さすが南国。果物を扱う店が目立ちます。右側の画像はドリアンですね。果物はそのまま買うこともできますし、カットしてあるものをその場で食べることも可能(でも生ものですから食あたりに注意。日本人は屋台の果物でおなかを下すことが多いそうです)。

 
野菜のお店に花卉のお店。

 
左:こちらは夕御飯のおかずを売る店
右:食事を出す屋台の裏舞台。食器類を洗っています。衛生面がちょっと心配…

  
火が通っていれば大丈夫だろうと判断し、この日の夕食に選んだのがヌードルスープ・チキンのドライカレー、そしてココナッツジュース(こちらはさすがに火を通していませんが)。まぁまぁ。日本円で300円しないでこれだけ食えます。


 
別の日に訪れたウィークエンドマーケットの様子。金・土・日の夜に開催。
こちらは飲食屋台や衣類の露天販売が中心です。クラビにはこんなに人がいたのかと思うほど、地元の方々で大賑わい。


特設ステージでは子供歌謡ショーが開催されていました。



まだまだクラビの画像はたくさんあるのですが、あまり沢山披露しても却って感動が薄くなってしまいそうなので、このあたりで留めておくことにします。
クラビ滞在中にはさくらツアーの井上さんにお世話になりました。現地ツアーの手配はもちろんのこと、タウンのマーケットのことやアオナンでのおすすめレストラン、現地での移動手段のことなど、手作り地図でいろいろと教えてくださりました。ありがとうございました。


男一人でビーチリゾートは空しいものかと当初は不安でしたが、実際行ってみると全然そんなことはなく、のんびりと気楽に美しい自然を満喫することができました。何事も食わず嫌いはよくないんですね。
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ビーチリゾート・男一人旅 タイ・クラビ その1

2010年05月28日 | タイ
私の旅は基本的にいつも一人なので、なかなかリゾート地には縁がありません。ポツンと一人でリゾート地へ行ったところで、空しい思いをするのが容易に想像できるからです。でもそんな固定観念を取っ払って青い海と白い砂の自然に包まれてみたい願望もあり、先月の東南アジア旅行で敢えてビーチリゾート地への訪問を旅程に組み込んでみました。前回までの記事でも何度か触れていますが、その地はタイ南部のクラビ。なぜここを選んだのかといえば・・・
・温泉がある。私にとっては非常に重要!
・代表的リゾート地(プーケット等)に比べると知名度が低いので、派手さが少なそう(歓楽街的な賑やかさは避けたい)。
・現地在住の日本人の方が経営する旅行代理店がある
・それなりに交通の便が確保されている
といった理由が挙げられます。結果から言えば「行ってよかった!」の一言に尽きます。下手な文章を書き連ねてもその感動が伝わりにくいかと思いますので、現地で撮った写真を紹介して少しでも現地の自然の美しさをお伝えできれば幸甚です。


(1)宿泊先
今回の宿泊先として選んだのは、クラビで最も宿泊施設が集まるアオナンビーチのゴールデンビーチリゾートです。エクスペディアを通して予約することにより、定価よりもかなり安く済ませることができました。
アオナンビーチの東の端に位置しており、メインストリートから数百メートル入ったところにあるので、昼夜問わずとても静か。しかも目の前が砂浜なので、まるでプライベートビーチを擁しているかのようです。なお日本語は全く通じませんが、英語は問題なく通じ、対応もしっかりしていました。

 
左:敷地入口の様子
右:チェックイン時に供されたウェルカムドリンクとおしぼり。フロント側はまさか一人旅だとは思わなかったのでしょう、2つ出されました。

 
左:コテージタイプの部屋に泊まりました。
右:こんなデカいベッドに一人で泊まるなんて、とっても贅沢。というか無駄。室内はとても綺麗で手入れが行き届いています。バスタブ完備。

 
左:プールもありますが、なにしろ目の前が海なので使う機会はありませんでした。
右:海を眺めながらの朝食。一般的なバッフェ(種類はちょっと少なめかな)。頼めばスクランブルエッグをつくってくれます

 
日中出かけて部屋へ戻ってくると、ルームメイキングの人が交換したタオルに細工をしてくれました。しかも毎日形が違うので、部屋へ戻るたびに「今日はどんな形なのか」と楽しみになってきます(男一人旅には似つかわしくないかもしれませんが…)。ちなみに右側はゾウさんですね。

 
ホテル目の前のビーチ。アオナンビーチの東端に当たります。浜にデッキチェアを出すことが禁じられていたり、建造物は木を超える高さにしてはいけない、などという制限が設けられているため、あらゆる人工物は緑の中に消え、美しい自然の景色を楽しむことができます。私はまる1日何もしない日を設け、このビーチに寝っ転がって読書したりボケーっと頭を真っ白にしながら、のんびりとした時を過ごしました。
なお海の水も綺麗で遠浅ですが、底で砂が舞い上がっちゃうので大して透明度はありません。


アオナン地区のメインストリート。宿泊施設の他、レストランや旅行代理店・お土産などがズラっと並んでいます。コンビニも数軒ある他、画面奥のほうにはマクドナルドやスタバが、左手にはハーゲンダッツやバーガーキングが営業しており、両替商や銀行ATMもたくさんあるので、普段は都市生活にどっぷり漬かっている方でも、滞在中は不便さを感じずに過ごせるかと思います。


(2)4島アイランドホッピングツアー
ホテルの前のビーチでのんびりするのもいいのですが、せっかくなので現地ツアーに参加してクラビならではの海の美しさを楽しむことにしました。まずはクラビ周辺に浮かぶ島を巡るツアーです。この辺りは石灰岩の浸食による独特な地形が特徴的で、至るところで奇岩がそそり立ち、それと青い海が組み合わさって不思議な光景を作り出しています。

 
左:朝8時半にホテルにてピックアップ。一旦ツアーの催行会社の前に集められ、そこで受付を済ませます。
右:この日は画像のスピードボートに乗り込みます。参加者18人。客を船内に隙間なくギッシリ詰め込んで出航。

  
まずポダ島へ。良い天気で気分爽快。そのかわり日差しが強いので日焼け止めをしっかり塗ります。ここで30分ほど自由時間。海にパンを投げると小さい魚が一斉に集まってきて楽しい。

 
次に向かうはチキン島。鶏の頭のような形をしているのが名前の由来。言われてみればそのように見えるかも。この島でランチをとったあと、歩いてタップ島へ。チキン島からタップ島へは砂洲で繋がっています。しっかり潮が引けば濡れることなくタップ島へ渡れますが、この時は潮の引きがいまいちで、お臍のあたりまで海水に漬かってしまいました。
タップ島にはタイの国内観光者や欧米人観光客双方ともにたくさん集まっており、人が多くてあまりゆったりできませんでした。

 
タップ島を出発してしばらくするとシュノーケリングの時間。海の中にはたくさんの熱帯魚が泳いでおり、その姿を追いかけているとつい時間を忘れて飽きることがありません。でも透明度はそれほどでもないので、その点はあまり期待しないほうがいいかも。
最後の訪問地はプラナンケーブビーチ。海に鍾乳石が垂れ下がる石灰岩ならではの独特な景観です。ここでも1時間ほど自由時間がとられました。その間、泳いだり寝転んだり…。ビーチにいるのは欧米人ばかり。辺りを見回しても東アジア人は私一人だけ。おかげで変な気兼ねをせずに済みました。



(3)ピピ島スピードボートツアー


翌日、4島ツアーよりも更に美しい光景が楽しめるというピピ島ツアーに参加しました。催行会社は昨日と同じですが、人気ツアーだけあり参加者も30人以上はいるため、昨日よりも一まわり大きなボートに乗船します。

 
まずは無人島であるバンブー島に上陸。海は紺碧な空の色をそのまま映し、広がる砂浜は見事なまでに真っ白。青と白の見事なコントラストです。ちょっと波がありましたが、海の美しさに誘われ、集合時間まで泳ぎ続けてしまいました。

 
バイキングケイブというところ。名前から察するに、きっと昔、洞窟に海賊が潜んでいたのかもしれません。この洞窟には古代人が描いたという壁画があるそうなのですが、目を凝らして見ても何が何だかさっぱりわからず…。

 
ボートは入り江を進んでゆく。おそらくロサマベイという湾。船上からの景色も十分美しいが…

   
シュノーケルをつけて海へ入ったら、そこはまるで魚の楽園。エメラルドグリーンの海は透明度抜群、スズメダイなど夥しい熱帯魚の群れに囲まれました。いつまでも潜っていたい!

 
続いてはマヤベイに上陸。ここはレオナルド・ディカプリオ主演の映画の舞台になったらしいのですが、私はその作品を観ていないのでいまいちピンときません。絵になる綺麗な景色には違いありませんが、とにかく人が多くて興醒め。

 
こちらはモンキーベイ。その名の通り、湾の砂浜には野生のサルが棲息しています。といっても観光客慣れしており、この時は誰かが与えたスイカを食べたり、投げ捨てられたペプシの飲み残しを飲んだりと、ちっとも野生らしくない…。

 
ランチのためピピ・ドン島に上陸。ここは界隈の一大観光拠点であり、クラビやプーケットに近いため、観光客が多く集まります。細い路地には所狭しと飲食店や土産物屋が軒を連ね、リゾートホテルからゲストハウスまで宿泊施設もいろいろ。

 
左:島内を歩いていたら、こんな可愛らしいポストを発見。
右:お店や施設が集まる一帯は島が細くくびれているところで、歩いてすぐに船着き場とは逆側の海岸へ行くことができます。そこは干潟になっていました。

 
ピピ・ドン島を出発し、クラビ方向へ戻る途中で本日2回目のシュノーケリングタイム。でも折悪く急に空が描き曇り、俄然暗くなって雨が降り出してしまい、おかげで海の中はあまり明るくなく、透明度もいまひとつな状況になってしまいました。でも魚たちの多さは文句なし。
天候回復が望めないので、これにて本日のツアーは終了。約40分ボートを全速力で進ませてクラビのアオナンへと帰りました。



このネタは、あともうちょっとだけ続きます(その2へ)





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タイ クラビ クロントム温泉(及びクリスタルプール)

2010年05月27日 | タイ
タイ南部のビーチリゾート地クラビ。
プーケットやサムイに比べると知名度は劣りますが、大規模な開発が行われていない分、美しい自然がたくさん残っており、また控え目な知名度ゆえに他のリゾート地のような騒がしさとは無縁なので、ゆっくりとした時間の流れに身を任せてのんびりと青い海とビーチを満喫したい人にはもってこいです。

さて、このクラビの町から車で1時間ほど東へ進んだところには温泉が湧いています。車やバイクをレンタルして行くこともできますが、私はこの温泉を主目的地とした現地ツアーに参加してみました。ツアー料金には温泉の入場料やランチなどが含まれているので、現地でお金のことを気にする必要がなく、何しろ疲れたら車内で寝ることができるので、いろんな意味で気が楽です。観光客が多く宿泊するアオナン地区などには小さな旅行会社がたくさんあって、どこも大体同じような内容を似たような料金で扱っており、前日までに申し込めば宿泊先まで迎えに来てくれます。クラビで温泉(クロントム温泉)に行くツアーは、1237段の階段で有名なタイガーケーブ寺院や泳げる美しい池であるクリスタルプールも同じ行程に組み込まれているのが一般的です。

朝8時半にホテルへやってきたハイエースに乗り込みます。他にも何箇所かのホテルをまわって参加客をピックアップし、車内全ての席を埋めて(12人)出発。温泉へ向かう前にまずタイガーケーブ寺院へ寄って、1237段の急峻な階段登りにチャレンジ。完全にお坊さんの修行と同じであり、あまりのハードさに途中何度も挫折しかけながらも、見事に登りきりました。しかし全身汗だくで、足もガクガク、膝が笑うどころか大爆笑状態。いきなりヘトヘトになったところで、次に向かうは本日のメインイベントであるクロントム温泉。

 
タイガーケイブ寺院の1237段の階段。心臓破りの急な階段が続く。手摺には段数が書かれているが、次第に足が上がらなくなるのでなかなか1237に近付かない。

 
上がりきったところにはウォータークーラーがありました。寺院らしく仏像も据えられています。こんな山のてっぺんにどうやってこの仏像を運んだのかしら。さしがに眺望は絶景だが、眺望よりも階段を上ったという達成感のほうが強い。



温泉は入口ゲートから200mほど歩道を進んだところで入浴することができます。ジャングルの中で無色透明のお湯がふんだんに湧いており、温泉が川のようになって流れています。流れの途中で石灰がダムのように板状に固まったところがいくつもあって、それが浴槽のようになっています。水着に着替え(ホテルから水着を着ていけば楽です)、自分の好きなところへいざ入浴。湯温は日本人にぴったりの40~42℃。同じツアーに参加していた欧米人達にとっては熱いのか、彼らはちょっと浸かったらすぐに出て行ってしまいましたが、私にとっては至極極楽。実に良い湯加減。思わず感嘆の声が漏れ、先ほどの階段で疲労した体にみるみる力が蘇ってきます。石灰の析出が示すようにお湯にはカルシウムが多く含まれており、石膏味に弱い甘味が感じられ、キシキシとした浴感。お湯からは硫黄の匂いが漂ってきます。ものすごい量が湧いて流れてくるので、お湯の鮮度はバツグン。東南アジアでこんな素晴らしい温泉に入れるとは思いませんでした。お湯の流れはそのまま小さな滝となって池へ落下。現地の子供たちは池へ飛び込んでおおはしゃぎ。みなさんそれぞれ楽しそうでした。

 
ジャングルの中に湧く温泉。とにかく湯量が豊富で、お湯が川となってどんどん流れてくる。現地の方はTシャツを着て、我々は水着で入浴。石灰棚が小さなプールをいくつも作っているので、それを浴槽にして入ります。実にちょうど良い湯加減。

 
一応簡単に温泉の成分含有量が表示されているが、温泉ファンが欲しい情報はないようだ。また健康のためには20分の入浴がよいと書かれている。

 
川のように流れるお湯は滝となって池に落下。池では子供たちがはしゃいでいる。


お湯から上がってからランチをとり、再び車に乗り込んで今度はクリスタルプールへ移動。駐車場から約800mジャングルの中を歩くと、目の前が急に開けてエメラルド色の池が視界に入ってきます。これがクリスタルプールで、温泉として湧いた水が流れ出て池として集まったもの。このため元々お湯なので池といってもそんなに冷たくなく、しかも水深が1~2m程度しかないので、泳いだり水遊びするにはもってこいなのです。いつもは綺麗に澄みきっているそうですが、訪問時は現地の方々がたくさん集まっていたため、残念ながら水は若干濁り気味でした。このクリスタルプールから更にトレイルを歩いて30分ほど奥へ進むと、ブループールと呼ばれる紺碧の水をたたえた美しく小さな池を見ることができます(こちらは水泳禁止)。日本で言えば、福島県裏磐梯の五色沼や青森県深浦町(旧岩崎村)十二湖にある青池と同じようなものです。


現地の人たちで賑わうクリスタルプール

 
更に奥へ30~40分歩くと、神秘的な美しさのブループールを見学できる(日本にも似たような所があるので、そんなに珍しいわけじゃありませんが…)



クラビではどうしても美しい海に関心が寄りがちですが、目を山のほうに向ければこのような素晴らしい温泉を体験することもできます。当地へお越しの際には是非寄ってみてください。
なお今回このツアーを申し込むにあたってお世話になったのは、クラビのタウンにあるさくらツアーさん。とてもアットホームな旅行会社で、井上ゆかこさんが関西弁で現地に関するあわゆる相談にのってくれました。当地では日本語が通じるところが他にほとんど無いので、とても心強い存在です。
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マレー半島を格安航空会社(LCC)で南下 その2

2010年05月26日 | 東南アジア旅行記
東南アジアの格安航空会社(LCC)を乗り継いで、途中タイ南部のビーチリゾート地であるクラビに寄りながら、バンコクからシンガポールまで南下した際の旅行記の続きです。
ここでは4月28日分(クラビ→シンガポール)を記載します。

 日程
  4月23日 バンコク(スワンナプーム)13:45 → クラビ15:05 エアアジアFD3165便
  4月28日 クラビ15:00 → シンガポール17:45 タイガーエアウェイズTR2183便


 
クラビからシンガポールへ飛ぶ便はタイガーエアウェイズが1日1本のみ。曜日によって朝早い出発だったり午後の出発だったりと、時間が異なります。しかも利便性の高い午後の便は、早朝便と比べて料金がかなり高く設定されています。従ってこの路線を利用する場合は、曜日と料金に注意が必要です。私は高い料金を承知で15:00の便(が設定されている日)に乗りました。
クラビ空港におけるタイガーエアウェイズの業務はタイ国際航空に委託されていました。カウンターも職員も発券される搭乗券も全てタイ国際航空です。タイ国際航空とタイガーエアウェイズの親会社であるシンガポール航空はともにスターアライアンスですから、そういった繋がりで業務委託されているのかもしれませんね。


 
出国審査通過後の待合室の様子。国際線の乗客専用スペース。地方空港なのでそんなに広くはありませんが、そんなに便数があるわけじゃないので、席には余裕があります。トイレも綺麗でした。スナックカウンターもあります。この時は我々シンガポール行の乗客のほか、エアアジア・クアラルンプール行の乗客もここでゲートが開くのを待っていました。

 
左:バンコク→クラビのエアアジアでは両空港ともタラップで飛行機に乗り降りしましたが、この便はLCCで運行されるのにクラビ空港ただ一つのボーディングブリッジを使って搭乗できました。
右:機内の様子。搭乗率は7~8割といったところ。使用機材はエアバスA319。A320の派生機種で、胴体長を短くしたものですね。白い内壁にチャコールグレーの布製シートというシンプルな色調。CAは黄色いポロシャツに黒系のパンツというちょっとラフな印象を受ける格好ですが、その分動きやすそうです。
もちろん機内サービスは全て有料。メニューは割と豊富だったような気がします。隣に座った女の子は何やらランチボックスを頼んでいましたが、私は特になにも注文しませんでした。国際線なので機内ではシンガポールの入国書類が配られます。

 
定刻5分前にクラビを出発。途中大きな揺れはなく、実に安定した状態で飛行。客観的根拠はありませんが、親会社がシンガポール航空であるというだけで、得られる安心感が大きいような気がします。洋上に船が輻輳しはじめたら、まもなくシンガポールに到着。

 
定刻通りシンガポール・樟宜(チャンギ)空港に到着。LCCなのでバジェットターミナル(格安航空会社専用ターミナル)に着きます。隣のスポットにもタイガーの飛行機がとまっていました。
クラビではボーディングブリッジで搭乗しましたが、ここではLCCらしくタラップです(ちなみにこの場所は本当は撮影禁止らしく、すぐさま係員に注意されてしまいました)

 
左:バジェットターミナルという名前が示す通り、ターミナル内は高い人気を誇るチャンギ空港とは思えない質素で古めかしい造り。イミグレを出たら、すぐ目の前で手荷物受取のターンテーブルがグルグル回っていました。小さいターミナルなんですね。
右:到着フロアを出たところ。

 

左:ターミナル玄関も地方空港のような佇まい。
右:バジェットターミナルから第2ターミナルまでは無料の連絡バスが出ています。深夜を除き約10分間隔で、所要は約10分ほど。
私もこのバスで第2ターミナルへ行き、そこで一旦荷物を預けたあと、街中へ出てショッピング。同日夜23:25発の全日空便で成田へ帰国しました。


安かろう悪かろうなのかと思って乗ってみた格安航空会社でしたが、決してそんなことはなく、全て有料な機内サービス、座席指定や荷物預かりは別料金などといった点を割り切って考えれば、とても利用価値が高いように思います。というか、今までの航空会社を使うのがアホ臭く感じられてしまいます。予約もネットで簡単にできるので助かります。もっとも今回は飛行時間が1時間や2時間程度の便しか乗っていませんので、長距離路線だとどうなるのかは何とも言えませんし、ダイヤがタイトで使用機材の数が限られているので、運休や遅延などの心配も拭い去れません。

それにしても、鉄道なら2泊3日以上要するマレー半島縦断を、飛行機なら数時間で完結できてしまうのですから、飛行機の旅って便利というかあっけないというか。
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マレー半島を格安航空会社(LCC)で南下 その1

2010年05月26日 | 東南アジア旅行記
前回までの記事では、マレー半島を鉄道で北上した旅行記を掲載しましたが、今度は東南アジアで活躍が目覚ましい格安航空会社(LCC)を乗り継いで、途中タイ南部のビーチリゾート地であるクラビに寄りながら、バンコクからシンガポールまで南下してみました。

 日程
  4月23日 バンコク(スワンナプーム)13:45 → クラビ15:05 エアアジアFD3165便
  4月28日 クラビ15:00 → シンガポール17:45 タイガーエアウェイズTR2183便


 
お昼前にタクシーでバンコクのスワンナプーム空港へ。開業延期を何度も繰り返している空港アクセスの高速鉄道「エアポートリンク」は、この時点でもまだ開業していませんでした(数日後に試験運行を開始したらしいのですが)。早く全面開通してくれるといいのですが…。
ターミナル入口では、ガラスに貼られたプミポン国王のでっかい写真がお出迎え。国王の肖像はタイではお馴染みの光景であり、巷にあふれていますね(こんな表現は不敬かも)。国民から崇敬されるプミポン国王は高齢で健康不安でもあり、一方で皇太子はかなりの不人気。タイ王室は今後どうなってしまうのやら。


 
左:私が乗るエアアジアのチャックインカウンターはE。手前が国際線で奥が国内線の受付。国際線は列ができていましたが、国内線のカウンターはほとんど並ばずに済みました。なおチケットはエアアジアのウェブサイトで予約・購入、座席も事前に指定しておきました(座席指定は別料金です)。
右:折しもアイスランドの火山噴火による降灰の影響で、欧州路線のキャンセルが相次いでおり、この時は少しずつフライトが再開されつつありましたが、足止めを食らっていた帰国客をまだ捌ききれず、タイ国際航空のカウンターの前は空席を待つ欧州人であふれかえっていました。

 
チェックインカウンターより下層階にある国内線のコンコースへ。

 
左:ランチのためフードコートへ。ここでは500バーツでプリペイドカードを購入し、各カウンターで注文する際に代金をカードから差し引くシステムになっています。残金は払い戻しできます。国内線コンコースだというのに、利用者は欧米人ばかりで、ここは本当にタイなのか疑わしくなるほど。この国が観光立国であることを実感させられます。
右:私は海外に出たら日本食を一切口にしない主義なのですが、なぜかこの時ばかりは醤油の味が恋しくなり、握り鮨を頼んでしまいました。空港らしくめちゃくちゃ高かったのですが(たしか画像の6貫で300バーツ位)、まぁまぁの味でしたよ。

 
左:CAのお姐さん達が楽しそうに笑っている写真が貼られた真っ赤なエアアジア専用バスに乗って、オープンスポットに駐機されている飛行機へ移動。実際のCAの制服も上下ともに鮮やかな紅色なのですが、それを見て「スターどっきりマル秘報告」を思い出してしまう私は完全な昭和世代…。
右:タラップを登って搭乗。一応屋根付き。


使用機材はエアバスA320-200。CAの真っ赤な制服とは対照的に、機内はモノトーンの落ち着いた雰囲気。シート生地は黒の合成皮革。エアコンの吹き出し口からは、冷気とともに真っ白な霧がモクモクと吹き出ていました。意図があって故意にそうさせているのか、あるいは単に結露しているだけなのか。
シートピッチはそんなに狭くなく、国内線程度の搭乗時間なら全く問題ありません。


飛行機は定刻通りに出発し、約1時間でクラビへ。LCCなのでシートサービスは全て有料ですが、機上で爆睡していた私は、そのワゴンが回ってきたことすら知らず。
クラビに近付くと、まっ平らな雨林の中を川がウネウネと蛇行しながら流れている風景が目に入ってきます。

 
クラビ到着も定時。こちらのタラップは屋根なし。地上に降りたら各自徒歩でターミナルビルへと向かいます。

 
左:下ろされる荷物をワゴンへ放りこんでいる係員。晴れているからいいものの、雨だったら荷物はびしょ濡れですね。
右:クラビ国際空港の到着フロア。地方空港らしくこじんまりしており、大した設備もありませんが、開業してそれほど年月が経っていないため、全体的に新しめで綺麗です。


マレー半島を格安航空会社で南下 その2 へ続く
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