温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

四万温泉 山ばと(後編 お風呂)

2023年08月12日 | 群馬県
前回記事の続編です。


さて食欲を満たした後は、四万温泉のお湯に浸かりましょう。
お宿にはお風呂が3室あり、すべて貸切で使います。貸切とはいえ予約制ではなく、空いていれば3室のうち好きなお風呂をいつでも利用でき、しかも全てのお風呂が源泉かけ流し。
他人に気兼ねなくかけ流しの温泉に浸かれるんですから、有難いことこの上ありません。

館内には3つのお風呂の使用状況をランプで知らせる設備があるほか・・・


(上画像は一部加工しています)
スマホで専用のQRコードを読み取ると、3つのお風呂の空室状況を確認できます。
わざわざお風呂まで行って空いているかを確認することなく、客室にいながら空き状況がわかるので大変便利ですね。


私もスマホで空き状況を確認して、3階の客室から1階のお風呂へ階段を下って向かいました。
まずは階段下って左側にある「美晴の湯」から。このお風呂は私の滞在中、比較的「使用中」になる時間が長かったようでしたが、なぜ利用頻度が高かったのか、理由は後ほど。


貸切風呂だというのに、シャワーが3ヶ所もあるんですね。このシャワーの数からも想像できますが、このお部屋は他の2室より広いような感を受けました。


湯船も比較的ゆとりがある造りで、入りやすい湯加減のお湯が張られており、しっかり掛け流されていました。硫酸塩の析出で真っ白になった湯口を見ると、マニア的には大興奮してしまいますが、果たしてこの日のお客さんで私と同じような心境になった方はいらっしゃったのでしょうか。ま、普通はこんなもので興奮なんてしませんよね。


続いて、真ん中の「こしきの湯」へ。お部屋自体も湯船の造りも「美晴の湯」より一回り小さいのですが、それが原因なのか、湯船のお湯がかなり熱く(冷めにくいのでしょうか)、私は湯浴みする前にしっかりと湯もみして湯加減を調整しました。でもこのお湯の熱さ、浴槽の縁に用いられている木材の感触、そして湯口を覆うかのようにびっしりと付着した白い析出が気に入り、私は宿泊中にこの「こしきの湯」を最も多く利用させていただきました。


洗い場には「美晴の湯」同様に3つのシャワーが取り付けられていますが、スペースの関係でちょっと無理がある配置に見えます。
寛げる広さや湯加減、使い勝手等といった理由で、お客さんは「美晴の湯」を選ぶ傾向にあったのかもしれませんね。


「こしきの湯」の右隣には「露天風呂」もあります。みなさんと同じく私も開放感が楽しめる露天風呂は大好きなので、こちらのお宿に宿泊している間も利用させていただきましたが、正直なところ限られたスペースの中でかなり苦労して作ったような感が強く、湯船は2人がやっと入れる大きさで・・・


洗い場のシャワーも一つだけです。他の2室に比べるとかなり狭く、両側に塀も迫っているため、露天風呂に期待したい開放感はいまひとつといったところ。でも・・・


目下にはせせらぎが流れ、その川の向こうには木々の深い緑が広がり、環境はとても良好です。そよ風に吹かれながら、綺麗な空気を吸って湯あみするのも良いものですね。


露天の湯口にもしっかりと硫酸塩の白い析出がこびりついていました。
先程も申し上げましたように、全てのお風呂で完全かけながしを実践しており、お湯のコンディションはどのお風呂でも良好です。なおネット上の情報によれば、以前は循環していたようですので、最近になって湯使いを改善したのでしょう。3つのお風呂共通で、浴槽の底には緑色凝灰岩が敷かれており、お尻を底へ着けた時の気持ち良さに気分が上がります。

無色透明で綺麗に透き通ったお湯からは、石膏味が少々と芒硝風味が感じられ、湯中ではトロミとともに引っかかりのある浴感が得られます。湯口から出るお湯はちょっと熱めで、加水はしていないため、投入量によって湯加減を調整しているのかと思われますが、加水用のホースもありますので、お客さんによっては大量に加水しちゃうこともあるようです。
四万温泉には複数の源泉がありますが、こちらに引かれているのは湯の泉の湯源泉と山鳥の湯源泉の混合で、日向見地区にある足湯と同じ源泉です。一見すると癖が無さそうに見えますが、湯口にこんもりと白い析出を着けるほどの成分が含まれているわけで、湯船に浸かると力強く温まって、湯上がりは汗がなかなか引きません。実に良いお湯です。

美味しい料理に舌鼓を打ち、貸切のお風呂でかけ流しの温泉を堪能できる、とっても素敵なお宿でした。
四万温泉には良いお宿がたくさんあるので、良い意味で宿選びに迷いますね。


山鳥の湯・湯の泉の湯(混合泉)
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉 49.4℃ pH8.76 蒸発残留物1.07g/kg 成分総計1.05g/kg
Na+:104mg, Ca++:203mg,
Cl-:33.2mg, SO4--:651mg, CO3--:7.2mg,
H2SiO3:49.5mg,
(平成17年2月14日)
加水加温循環消毒なし

群馬県吾妻郡中之条町四万4358-11
0279-64-2217
ホームページ

私の好み:★★★
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四万温泉 山ばと(前編 お部屋・食事)

2023年08月09日 | 群馬県

(2022年8月訪問)
2022年8月某日、山の緑の中でぼんやり寛ぎたくなり、四万温泉の「山ばと」で一晩お世話になりました。四万温泉は温泉口、山口、新湯、ゆずりは、日向見という5つのエリアに分かれていますが、こちらのお宿は最奥の日向見に位置しており、山の緑に囲まれ、脇をせせらぎが流れる、とても静かな環境です。
小規模なお宿であるため、一晩に泊まれるお客さんは6組限定。玄関は2階にあり、客室は3階で、お風呂が1階という造りです。


今回案内された客室は、角部屋の「つつじ」。
10畳の和室で、手入れが行き届いているため綺麗で明るく、心置きなくゆったり寛げました。また館内にはWifiも飛んでいるため、ネット環境も問題ありません。


お部屋の中に備え付けられているアメニティでは足りない場合は、廊下や階段の踊り場にあるアメニティコーナーからセルフでピックアップ。


お食事は2階の奥にある食事処でいただきます。
各テーブルが半個室状態なので、他のお客さんを気にせずゆっくり食事を楽しめました。
先付けはトマトのお浸し、地場伝統野菜の和え物、ワカサギ南蛮漬けなど。


山奥なのにマグロやカニなどを出すような野暮なことはせず、山の魚のお造りが出されました。このお魚はギンヒカリといい、川場村の群馬県水産試験場で生産された高級ニジマスなんだとか。川魚って生で食べられないのが一般的ですが、養殖方法によっては生でも大丈夫なんですね。たしかに川魚とは信じられないほど美味でしたよ。


こちらは米茄子の田楽。素材の持ち味を活かした夏らしいお料理ですね。
この他、鰆の西京焼きや茸と瓜類の酢の物なども出されました。



宿泊予約時に食事のコースを選択できるのですが、私たちは「温泉蒸し」を選択。
これがその「温泉蒸し」です。夕食の主役ですね。
たくさんの野菜の他、上州牛サーロイン、麦豚、赤城鶏というご当地産のお肉をせいろに入れ、下から熱した温泉水でこれらの食材を蒸していただきます。ボリュームたっぷりで大変美味。
美味しさのあまりに箸が進みすぎ、食べ過ぎてしまって身動き取れなくなっちゃいました。


こちらは朝食。刺身こんにゃく、県内産大豆を使った納豆、安中のお醤油、地元材料で作った自家製味噌など、とにかく地元食材を積極的に使っており、群馬県の食材の豊富さと美味しさを実感しながら旅の味覚をいただきました。


ご飯はふっくらつやつやに炊かれた地元中之条町産のこしひかり。このご飯と、焼きたてのしゃけを一緒に口へ運ぶと、もう最高です。

次回記事では、お風呂の様子を取り上げます。

(次回に続く)
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霧積温泉 金湯館 2021年9月再訪(後編 お風呂)

2022年06月12日 | 群馬県
前回記事の続編です。


さ、お風呂へ参りましょう。廊下を歩いた突き当たりが浴場です。
宿泊中、私はこの廊下を何度往復したことか。山奥のお宿に一人で泊まっていますから、ご飯を食べる以外に時間をつぶす術が無く、持参した本を読み飽きる度にお風呂へ幾度も通って、全身がふやけるほど思う存分名湯を堪能したのでした。


お風呂は以前拙ブログで取り上げた時の様子と変わっていません。白いタイル張りの浴室に入ると、いかにも霧積のお湯らしい、ふんわりとした卵の匂いと甘くて優しい石膏臭に包まれました。


山奥の宿ですが洗い場は4ヶ所あり、シャワーこそ無いものの、シャンプー類はしっかり備え付けられています。


湯船に張られているのは、霧積のお湯100%の完全かけ流し。無色透明で綺麗に澄んだお湯に入ると、全身に気泡がたくさん付着します。また湯中の肌は青白く見えます。湯中ではサラサラとした軽やかな浴感が肌に伝わりますが、少々石膏泉らしいキシキシ感も得られます。
湧出温度38~39℃のお湯を加温しないで投入しているため、湯船に入った時にはぬるく感じますが、体への負担が軽いまま長く湯に浸かることができ、じっくり長湯すると不思議なほど全身がポカポカと温まります。


湯口に置かれたコップでお湯を飲んでみますと、ほのかなタマゴ味の他、しっかりとした石膏味が口に中に広がります。
館内に掲示されている分析表は比較的簡素なものなので詳しいことは分かりませんが、でもカルシウムイオンが90.22ミリバルl%(473mg)、硫酸イオンが94.41ミリバルl%(1160mg)、と混じりっけが少ないほぼ純粋な石膏(硫酸カルシウム)泉と称すべきお湯であるため、味・匂い・浴感ともに石膏泉らしさがしっかりと感じられます。またお湯の鮮度が良いためか、他の石膏泉にありがちな生臭さのような変な臭いが無いのもうれしいところです。


館内には飲泉できる流し台もありますから、入浴中のみならず、いつでも飲泉できます(あまり飲みすぎないように)。


浴場の近くには、岩清水が出しっぱなしになっている流し台がありますので・・・


風呂上がりの水分補給にゴクッと飲ませてもらいました。キリリと冷えて実にうまい!

歴史ある温泉宿で一晩すごし、自然に抱かれながら素晴らしい良泉にたっぷり浸かったおかげで、東京での仕事で疲弊しきっていた私の身も心もすっかり蘇りました。機会を見つけて再訪するつもりです。


入之湯
カルシウム-硫酸塩温泉 38.9℃ pH表記無し
Na+:55.5mg, Ca++:473mg(90.22mval%),
Cl-:39.2mg, SO4--:1160mg(94.41mval%), HS-:0.3mg,
H2SiO3:37.6mg, CO2:5.3mg,
(平成20年11月18日)
 
群馬県安中市松井田町坂本1928
027-395-3851
ホームページ

私の好み:★★★
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霧積温泉 金湯館 2021年9月再訪(前編 お部屋・お食事)

2022年06月08日 | 群馬県
(2021年9月訪問)
残暑厳しい昨年(2021年)9月、以前拙ブログで取り上げたことのある群馬県西毛地方の霧積温泉「金湯館」へ、避暑を目的として一泊お世話になりました。前回ブログで取り上げた際は日帰り入浴でしたが、今回は宿泊して思う存分名湯を堪能させていただきます。


まずは中山道から分岐して霧積へ向かう細い一本道をひたすら車で走り、そのドン詰まりにある駐車場で車を停めて、携帯でお宿へ連絡します。駐車場から杣道を30分ほど歩いて行くこともできますが、往路は大人しく送迎車を利用させていただくことにしました。木立の陰で日差しを除けながらしばらく待っているとワンボックスの送迎車がやってきました。車には既にお客さんが乗車しており、どうやら横川駅からのお客さんを乗せて上がってきたようでした。


送迎車は険しい林道を走り、やがてお宿の上に到着。下車したところから徒歩で斜面を下って、お宿にチェックインです。
とても山深い秘境にあるお宿ですが、明治17年創業の老舗であり、明治の元勲や文人墨客がこの地を訪ねています。また霧積といえば森村誠一『人間の証明』が有名ですね。この作品は当地を訪れるならば課題図書と言うべき必読の書です。
上画像に写っている正面の母屋は明治16年に建てられて以来使われ続け、いまだに現役という歴史的な建物なんだとか。


そんな明治の木造建築に入ると、天井からランプが吊り下げられており、歴史的建造物ならではの低い天井と相俟って実に良い雰囲気です。そういえば以前訪問した時には秘湯を守る会の提灯がさがっていましたが、現在は無くなっているんですね。ま、私は守る会のスタンプを集めているわけではないので、全然問題ありません。


今回私が通された客室はこちら。入室時には既に布団が敷かれており、すぐにでも横になれる状態でしたが、まずはお風呂に入りたかったので、布団に体を横たえることはしませんでした。山小屋のような秘湯の一軒宿ですが、客室内は旅館としての設備がひと通り揃っています。9月中旬だというのに石油ストーブが用意されており、残暑厳しい時期なのに暖房なんて必要あるのか、と不思議に思ったのですが、日が暮れるとかなり冷え込み、夜中や早朝にはストーブを焚かないと寒くて仕方ないほどでした。避暑どころではなかったのですが、それほど下界と山の中とでは気温が異なるわけですね。


お部屋にはテレビもありますよ。たまに電波が入らないこともありますが、たまにはテレビを点けないで一晩を過ごすのも宜しいのではないでしょうか。なお私の携帯(au)は圏外になったりならなかったり…。テレビと同じくスマホを使わないで翌朝まで過ごすのも一興。精神的な健康が増進すること間違いありません。


お食事はお部屋出しです。
上画像は夕食のお膳。ご当地で採れたものを中心にした山の幸の天ぷらはボリュームたっぷりで非常に美味しく、また上州名物のこんにゃくも美味。


そしてアユの塩焼きや具沢山のけんちん汁も美味しく、白いご飯が進みます。気づけばお櫃のご飯が空っぽになっていました。なお食べ終わったら、お膳を廊下に出しておきます。


朝食も山の幸で彩られており、鱒の甘露煮や山菜のおかず、とろろ芋、キノコのお味噌汁など、健康になれそうな食材を美味しくいただけました。ごちそうさまでした。

さて、次回記事ではお風呂へ参りましょう。

次回に続く
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上増田温泉 砦乃湯

2022年06月01日 | 群馬県

(2021年9月訪問)
今回記事から群馬県西毛地域の温泉を巡ります。まずは安中市の上増田温泉「砦乃湯」を訪ねます。松井田の市街から県道33号線を北上し、カーナビに導かれるまま途中から山道に逸れ、車が1台しか走れないような細い道を進むと、その突き当たりで急に視界が広がります。「砦乃湯」の駐車場に到着です。


駐車場は広く、30台収容可能なんだとか。この駐車場の真ん中にフェンスで囲まれた設備を発見。どうやら源泉設備のようです。上へ突き出ているパイプは、おそらく曝気用のものでしょう。

建物自体は山間の鄙びた温泉宿を思わせる渋い佇まいですが、宿泊業は営んでおらず、日帰り入浴とお食事のみの営業です。玄関を入って靴を下足箱に預け、受付カウンターの上にある小さな券売機で料金を支払って、下駄箱の鍵と入浴券を受付のおじさんに差し出すと、引き換えに下足箱と同じ番号の札が手渡されます。そして退館時にこの札を返すと、下足箱の鍵がこちらへ戻ってくるシステムになっています。


受付の向かいには大きなお座敷(休憩所)が広がっています。なお入浴せず食事だけの利用も可能だそうです。


受付奥の左手に男女の暖簾が仲良く並んでいます。
この暖簾をくぐるとゆるやかに下るスロープがあり、下りきった先が脱衣室です。室内は明るくて洗面台も広く、ドライヤーも複数用意されていて使い勝手良好です。なおロッカーは100円リターン式ですので、予め小銭を用意しておきましょう。

館内は撮影禁止であり、また公式サイトには浴室内の様子が分かるような画像がないため、以下、お風呂については文章のみでご紹介します。悪しからずご了承ください。

男湯の場合、浴室に入って左手にはサウナと小さな水風呂が配置され、私の訪問時にはサウナ好きのオジサマ達が玉のような汗をかいていらっしゃいました。いまや温浴施設にとって集客のためにサウナは欠かせない設備ですね。
一方、右手の壁側(脱衣室側)には洗い場があり、シャワー付き混合水栓が5基並んでいます。この洗い場と大きな窓の間には主浴槽があり、その寸法は目測で3.5m×2mほどでしょうか、おそらく6~7人は楽に入れる容量を擁しています。壁から湯口が突き出ており、そこからお湯がドボドボと音を室内に響かせながら浴槽へ落とされています。この内湯のお湯は非加温の完全かけ流しのため、時によっては温度が上下するそうです。湯船のお湯はほぼ無色透明で湯の華は少なく、入りやすい温度に維持され、実際に入ってみるとシャキッとした鮮度感が得られました。
なお浴槽の脇には小さな鉢があって、そこにもお湯が注がれていました。おそらく上がり湯として使うのでしょう。

露天風呂の目の前には沢が流れており、杉の木立に囲まれた緑豊かな環境で、せせらぎを耳にしながら入浴することができます。露天の湯船は女湯との仕切り塀の傍にあり、3分の1ほどに屋根が掛けられています。この露天エリアはそこそこ広いので、開放感を得ながらのびのびと寛ぐことができるでしょう。
露天の湯船には内湯と同じ源泉の温泉が投入されているのですが、内湯は非加温であったのに対し、露天は温度低下をカバーするため加温されており(41~42℃に維持されていました)、この影響なのか無色透明である内湯のお湯とは異なり、露天のお湯は薄く暗い赤黒色に濁っていて、薄い褐色の湯の花もたくさん浮遊していました。内湯と同じくかけ流しなのですが、加温が原因なのかお湯の鮮度が若干落ちているように感じられ、私個人としては内湯の方が断然気に入りました。

内湯の湯口から注がれるお湯を口に含んでみますと、淡い塩味と重曹的な清涼感のあるほろ苦みが感じられます。またアブラ臭というよりはカーボンを思わせるような香りも嗅ぎ取れます。湯船ではツルスベ系のしっかりとした滑らかな浴感が肌に伝わってきました。上述の通り、加温については内湯と露天で異なりますが、加水循環ろ過消毒が行われていない点については内湯・露天ともに共通です。
静かな環境で自然を感じながらのんびりとかけ流しの温泉に入れる、利用価値の高い入浴施設でした。


砦乃湯
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉 40.8℃ pH8.0 蒸発残留物1.22g/kg 成分総計1.76g/kg
Na+:470mg,
Cl-:214mg, HCO3-:959mg, CO3--:3.6mg,
H2SiO3:54.6mg, HBO2:22.7mg,
(平成31年1月11日)
加水循環ろ過消毒なし
内湯は加温なし。露天は加温あり(外気温との調整のため)

群馬県安中市松井田町上増田2164
027-388-1177
ホームページ

10:00~20:00(最終受付19:00) 水曜定休
600円(温泉ニフティに割引クーポンあり)
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★+0.5
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