温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

湯の山温泉 アクアイグニス(片岡温泉)

2018年05月15日 | 三重県
 
近鉄電車で湯の山温泉駅へやってまいりました。
温泉地へ行くならば駅を出て西の方へ向かわなければなりませんが、私は逆の東へと歩き出しました。


 
駅から徒歩約10分で、今回の目的地である「アクアイグニス」に到着です。以前、こちらの施設は「片岡温泉」と称する温泉入浴施設として営業しており、拙ブログでも取り上げておりますが(その時の記事はこちら)、2012年に場所を線路や国道に北側に移した上で、「アクアイグニス」という名称でリニューアルオープンしております。リニューアルどころか完全に別個の、食と癒しをテーマにした、いかにも現代風なコンセプトとデザインを織り込んだ複合リゾートとして生まれ変わりました。
国道から敷地に入ると、広い構内の奥の方に平屋の建物が並び、その手前にはリゾート内で消費される蔬菜類の菜園が設けられていました。自然・安心・手作りといったコンセプトの象徴のような存在かもしれません。


 
敷地内のパン屋さんは、国産小麦を使い、スペイン製の石窯で焼き上げている、吟味と厳選を重ねた素敵なお店です。



聖バレンティンの像と、その周囲にあしらわれた直線的なオブジェクト。ここで結婚式でも行うのでしょうね。


 
敷地の中央には水上ステージなるものが。
各種イベントや結婚式披露宴などで活用されるのでしょう。



水上ステージをまわって、浴場がある建物へ。
デザイン性を優先させているためか、案内表示が小さかったり無かったりして、ちょっとわかりにくいのですが、これもまた洒落た施設らしい特徴です。




白亜のホールを抜けて館内へ。アーティスティックで素敵な空間が広がっていますとても温泉施設だとは思えません。天井が高く開放的で、温もりと落ち着きを兼ね備えた館内には、カフェやリラクゼーション施設が備わっており、日がなのんびり寛ぐことができるでしょう。


 
たくさんのビーズクッションが無造作に置かれ、思い思いに休める休憩室の脇を通り・・・



通路の突き当りにある浴場へ。
綺麗で清潔感に満ちた脱衣室には、大きなロッカーがたくさん用意されており、使い勝手良好です。



浴場も現代的でスタイリッシュ。広々しており開放的です。石材などモノトーンの素材の中に木材といった自然を感じさせる建材を取り込むことで、落ち着いた雰囲気と温かで柔らかな印象を同時にもたらしていました。


 
窓際に設けれられた主浴槽は(目測で)約8m×3mというゆとりの大きさ。床と同じ濃いグレーの石材で設えられており、浴槽の中央底部から噴き上がったお湯は、四方の縁へオーバーフローしています。加温加水循環の無い放流式の湯使いです。
窓外には庭の竹林が広がり、それを眺めながら湯あみすると、あたかも一幅の絵画を眺めているかのような心地です。房かも湯加減もちょうどよく(42℃前後)、主浴槽に相応しい万人受けするお風呂となっていました。また、主浴槽の窓は開閉式になっており、私が後述する露天風呂へ行っている間に、スタッフの方が窓を全開にしてくれました。これにより、まるで半露天風呂のような清々しい空間へと生まれ変わりました。季節や気候に応じて開け方を変えたりするのでしょう。




話が前後しますが、脱衣室から浴場へ入ってまず通過するのが洗い場ゾーン。左右シンメトリに配置され、計38基のシャワー付きカランが取り付けられています。各ブースに備え付けられているアメニティは、かの有名パティシエ辻口博啓氏によるベトナム辻口茶園のもの。洗い場中央には上画像のような上がり湯もあり、シャワーのお湯・上がり湯ともに源泉のお湯が使われています。



主浴槽の窓1枚を隔てた外側には露天風呂が設けられています。「竹林風呂」とネーミングされているように、青く美しく涼しげな竹林を眺めながら湯浴みできる素敵なお風呂です。竹林の向こう側には(画像はありませんが)寝湯が配置され、白木の屋根の下に四角い豆タイル貼りの浅い浴槽が据えられています。体の曲線にフィットするよう底の形状が波打つラインを描いています。
竹林の奥にひっそりと佇んでいるにおは、屋根掛けされた樽風呂。直径3mほどで4~5人は入れそうなキャパを有しています。お湯は中央底部より投入され、惜しげもなく溢れ出ており、湯船自体はまどろんでしまいそうな41℃前後の湯加減に調整されていました。

この他、竹林の庭の一部にウッドデッキが設けられており、湯浴みの途中で休憩するのにもってこい。私は火照った体をクールダウンするべく、その上で大の字になって仰向けに寝そべりましたが、これが実に気持ち良いのです。おすすめ。
露天エリアは周囲を塀で囲まれているものの、結構広い上、竹林が随所にあしらわれているため、美しくて落ち着きのある実に良い雰囲気が醸成されていました。

お湯はわずかに薄い黄色を帯びているように見えますが、実際には無色透明かもしれません。湯中の浮遊物(湯の花等)は存在せず、泡付きについても確認できませんでした(実際にはあったのかも)。お湯を口に含むと、清涼感を伴うほろ苦味と微かな金気、有機肥料のような風味、そしてアルカリ性泉的な微収斂が伝わってきました。また湯中ではツルツルスベスベのとても滑らかで柔らかい浴感が得られ、お湯に入った瞬間、肌のほんの僅かな接触面からもそのトロッツルッとした滑らかさが伝わってきたほど、大変気持ちの良いフィーリングがもたらされます。しかも、全浴槽で放流式の湯使いが採用されているため、お湯の鮮度感も良好です。

現代的な空間に伝統的な和の様式を取りいれたスタイリッシュな施設であり、しかも各浴槽で温泉がかけ流されているにもかかわらず、600円で入浴利用ができるのですから、ただ脱帽するほかありません。施設のコンセプトとしては女性受けしそうですが、いえいえ、男性もきっと満足できるはず。かく言う私もすっかり気に入ってしまいました。
今回の記事で取り上げたのは温泉浴場のみ。ほかにもホテルやオーベルジュなど、魅力的な施設がありますから、今度は宿泊で利用してみたいものです。


湯の山片岡温泉
アルカリ性単純温泉 45.2℃ pH8.5 780L/min 溶存物質0.54g/kg 成分総計0.54g/kg
Na+:153.9mg(95.99mval%),
Cl-:87.7mg(36.41mval%), Br-:0.2mg, HCO3-:244.0mg(58.48mval%),
H2SiO3:35.8mg,
(平成23年12月5日)
加水加温循環ろ過なし
消毒あり(次亜塩素酸ナトリウム12%溶液を毎分12cc投入)

近鉄湯の山線・湯の山温泉駅より徒歩10分ほど
三重県三重郡菰野町菰野4800-1  地図
059-394-7733
ホームページ

日帰り入浴6:00~24:00
600円
ロッカー(100円リターン式)・シャンプー類・ドライヤーあり、各種レンタルあり

私の好み:★★★





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湯ノ口温泉 後編 紀州鉱山トロッコ列車

2014年06月08日 | 三重県
前回記事では三重県熊野市の湯ノ口温泉を取り上げましたが、今回はその湯ノ口温泉へ向かうトロッコ列車について、もう少し細かく見ていきます。前回でも申し上げましたが、当地はかつて紀州鉱山として銅が採掘されており、鉱石運搬のための専用鉄道も運行されていたのですが、昭和53年に閉山されると鉱山鉄道も用済みになってしまいます。しかしながら、風光明媚な土地であることや、湯ノ口地区で温泉湧出が復活したこと等が機運になったのか、1987年に行われたイベントで奇跡的に復活し、1989年から通年運行されるようになったんだそうです。といっても復活したのは全区間ではなく、旧小口谷駅に位置する入鹿温泉「瀞流荘」と湯ノ口温泉駅(旧湯ノ口駅)の一区間のみですが、当時の線路をそのまま転用しているトロッコ列車は、そんじょそこらのお猿の電車とは一線を画する本格派であり、当時の様子に思いを馳せるには十分かと思います。
ま、そんな屁理屈はさておき、まずはスタート地点となる瀞流荘駅へ向かいましょう。


●瀞流荘駅
 
旧小口谷駅構内に設けられた瀞流荘駅は、その名の通り、入鹿温泉の旅館「瀞流荘」の目の前に位置しており、ここは鉱山鉄道の現役時代は広大なヤードであったため、山間にもかかわらず広大な敷地が広がっています。そんな広々とした中で、公園の休憩所みたいな木造の駅舎がポツンと佇んでいました。


 
とってもウッディーな建物でして、うららかな陽気に恵まれたこの日はドアや窓が全開放されていましたが、天井には天カセのエアコンが取り付けられていますので、季節に応じて空調管理されるようです。前回記事でも申し上げましたが、トロッコ列車で湯ノ口温泉へ向かうには、往復の乗車券と入浴料金がセットになっている「温泉・トロッコ電車セット券」がお得ですので、駅舎の窓口でその券を購入し、トロッコ列車の出発時間を待ちます。
なおトロッコ列車にはちゃんとダイヤがあり、本数も1日6往復と限られていますので、乗車希望の方は予め公式HPで時刻表を調べておいた方が良いでしょう。


 
瀞流荘駅のホームは、小柄なトロッコ列車には不釣り合いな、妙に頑丈な上屋で覆われています。ホームには既に出発を待つ列車が入線しており、任意の車両に乗車できます。私は11:15発の列車に乗り込んだのですが、その列車の客は寂しい哉、私一人だけ。時間になると、先程チケットを発券してくださった係員の方が駅舎の窓口から出てきて、バッテリーロコのキャブに座ってマスコンを動かしました。


 
湯ノ口温泉駅までの約1kmは、中間の僅かな明かり区間を除けば、ほぼ全区間トンネル。出発して道路を横切ると、すぐにトンネルに入ってしまい、ひたすら真っ暗な車窓が続きます。軌間は日本の鉱山鉄道では一般的な610mmであり、現役時代の線路敷をそのまま転用しているためトンネル内は複線なのですが、現在は1本のトロッコが単純往復しているだけですので、片方の線路のみを単線使用しています。

トロッコはジョギングと大して変わらないほどのんびり走るのですが、プリミティブな車体構造と足回りのおかげで、振動と走行音が凄まじく、その大音響が背の低いトンネル内で反響するので、会話できないほどの轟音に包まれちゃいます。でもその振動と音こそが、鉱山鉄道のリアリティなんですね。メカ好きや乗り物好きの男子にとって、その大音響は興奮要素となるはずです。


●湯ノ口温泉駅

約8分の乗車で湯ノ口温泉駅に到着です。


 
湯ノ口温泉駅は橋の上に設けられており、立派な駅名標も取り付けられております。その駅名標にはかつての駅名である「小口谷」の名前が残っていますね。



更に奥にも線路が伸びており、デルタ状の配線を収束した直後に再びトンネルへと入ってゆくのですが、坑口から僅か数十メートルのところにフェンスが立ちはだかっているため、その奥には行けません。


 
上画像は湯ノ口温泉駅から瀞流荘駅を望んだ様子です。
さすがに現役の線路だけあって、坑道内の壁面は綺麗に整備されていますね。


●車窓の様子
湯ノ口温泉駅を出発してから瀞流荘駅に到着するまで、その全区間の車窓を録画しました。

ほとんどの区間がトンネルなので、正直車窓としては退屈なのですが、出発早々に辺りに響き渡る音と、線路の振動をモロに受ける車体の揺れを、おわかりいただけるかと思います。動画よりも実際に乗った方が、はるかにはるかに面白いんですけどね。


●機回し


トロッコ列車は機関車が客車を牽引して、一本の線路上を単純にピストン往復しているわけですが、列車が駅に着いたら折り返して元の駅へ戻るため、先頭の機関車を切り離して、最後尾へ付け替える必要があります。この作業のことを鉄道の世界では「機回し」と呼んでおり、某無料百科事典では動くイラスト付きでわかりやすく解説されていますが(こちらを参照)、このトロッコ列車でもそれぞれの駅で機回しが行われております。

瀞流荘駅では複線の線路に渡り線(ポイント)を設け、普段客扱いしていない線路を機回し線にして、某無料百科事典の動くgif画像で解説されているのと同じパターンで機回しが実施されています。

一方、湯ノ口温泉駅では、複線の線路敷があるにもかかわらず、すぐ先の線路が使えない状態であるため、ちょっと変わった方法で機回しをしています。その手順とは・・・

(1)駅に着いてお客さんを降ろした後、一旦瀞流荘駅へバック(推進運転)する。
(2)瀞流荘駅側のトンネルにトロッコ全体がすっぽり入ったあたりで停車。
(3)客車と機関車が切り離されると、機関車の目の前にあるポイントが側線側へ切り替えられ、機関車だけがその側線に入る。そして直後にポイントが正位(本線側)へ戻る。
(4)線路が緩やかな下りになっているため、客車は自然に(あるいはスタッフの手押しにより)駅のホームへと転がってゆき、これまた勾配の関係で、客車はホームで勝手に止まる(あるいはスタッフが腰にグイッと力を入れて車を停める)。
(5)側線にいた機関車は本線に戻り、ホームの方へ走っていって、客車と連結する。

こんな感じとなっています。機関者を側線に避けさせるのはわかるとしても、客車を自然の重力あるいは人力で動かすだなんて、とってもユニークです。

ご参考までに、これら2駅の機回しの様子を録画しました。もしよろしければご覧ください。




●バッテリー機関車
 
トロッコを牽引する機関車はバッテリーによって動くタイプのもので、鉱山鉄道が稼働していた時代から活躍している昭和46年・ニチユ(日本輸送機)製です。鉱山鉄道時代は全線電化されており、当時はパンタグラフで集電する機関車が働いていましたが、現在は架線が撤去されていますし、延々と低いトンネルが続く区間なのにディーゼル機関車を導入したら排ガスでお客さんが参っちゃいますから、復活に際しては当時のバッテリーロコに白羽の矢が立ったのでしょうね。


 
キャブに積まれているマスコンは一般的な電車と同じような立派なスタイルです。正面のボンネットっぽい部分にはバッテリー(GS蓄電池)が48個も積まれているんだとか。個人的には、ブレーキが丸ハンドルの手ブレーキである点に興味が惹かれました。自動車のような油圧でもなく、一般的な鉄道のように圧縮空気でも回生制動でもなく、人力によってハンドルをグルグル回して制動力を得るんですから、21世紀とは思えないほどローテクです。



キャブからの前方視界はこんな感じ。意外とスッキリしているじゃありませんか。


●客車
 
客車は復活に際して新たに製造されたんだそうですが、当時の鉱山列車風に再現されており、かまぼこ型の屋根を戴く客車の躯体は木造です。後部には黒いゴムの緩衝器が2つ取り付けられており、また車内照明のため、電線が引き通されています。


 
トロッコ車内の様子です。軌間が610mmしかありませんから、かなり狭く感じられます。車内の壁面は木目がむき出しになっており、ベンチには座布団が載せられ、窓にはガラスが嵌められています(窓はちゃんと開けられます)。木造ですから走行中は線路から伝わる振動をモロに受けてしまい、あちこちガタピシ鳴ってとっても賑やかでした。


●紀和鉱山資料館の展示車両

鉱山鉄道の起点であった板屋地区には紀州鉱山が稼働していた当時の様子を今に伝える「紀和鉱山資料館」があります。


 
入口に立つ看板の上には、鎚を振り上げる鉱山夫のモニュメントが立っていました。今回は時間の都合で資料館の内部を見学することができなかったのですが、屋外には当時の鉱山鉄道の車両が保存されているので、それらだけをササッと簡単に見学することに。


 
610とナンバリングされているこの車両は、電気機関車610号なのでしょう。車体と同じくらいに大きなパンタグラフが目を引きますが、上述のように紀州鉱山が稼働していた当時の鉱山鉄道は全線電化されていたので、このパンタで集電していたわけです。


 
610号キャブを覗いてみます。低い屋根で囲われたキャブは、右側と後方に窓が開けているものの、左側は完全に遮蔽されており、上下左右ともにスペースが限られているため、相当狭苦しそうです。マスコンは日立製で、その上に開閉器や各種スイッチが並んでいます。手ブレーキで制動するのは現在のバッテリーロコとほぼ同様のようですね。


 
軌間者の後ろには木造の客車と鉱石運搬用のかわいらしい貨車が並んでいました。運搬用索道も展示されていますね。現在の客車のモデルになった当時の客車も木造で、現在の車両以上にコンパクトであり、一見するとワム(有蓋貨車)のようでもあります。客車内には木のベンチが取り付けられていますが、とても狭いので、向かい合わせに座ると、膝が触れ合うどころか密着しちゃいそうです。現在のトロッコは窓にガラスが嵌め込まれていますが、当時は格子窓の吹きさらしだったんですね。


 
黄色いテントの下にはスイッチャーと思しき小さなバッテリーロコとレールバイクが前後に並んでおり、その後ろには小さなターンテーブルも設けられていました。ターンテーブルの先は資料館と一体になっている格納庫へ伸びているのですが、これが回転する機会ってあるのかな?


・トロッコ列車問い合わせ先
熊野市ふるさと振興公社
三重県熊野市紀和町湯ノ口10
0597-97-1126
湯ノ口温泉ホームページ

・熊野市紀和鉱山資料館
三重県熊野市紀和町板屋110-1
0597-97-1000
紀和鉱山資料館ホームページ
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湯ノ口温泉 前編 湯元山荘湯ノ口温泉

2014年06月07日 | 三重県
約700年前の南北朝時代に、南朝方(吉野)の後醍醐天皇が金山開発を指示した際に発見されたとされるのが、三重県熊野市の湯ノ口温泉であります。昭和初期に銅採掘のため紀州鉱山が操業されると、その影響を受けて温泉が止まってしまったのですが、鉱山が閉山した翌年(昭和54年)に金属鉱業事業団が調査のためボーリングしてみたら、長年の眠りから目を覚まして温泉が再び湧出したため、これを地元住民に供用して温泉地として復活し、平成20年には新たに源泉が掘られて現在に至っています。

この湯ノ口温泉へアクセスするには、現地まで車で向かうのが一般的ですが、当地には紀州鉱山時代のトロッコ列車が残っており、それに乗って温泉まで行くことができるので、鉄ちゃんの血が流れる私としては、このトロッコを体験してみることにしました。


 
まずは入鹿温泉「瀞流荘」の奥にある瀞流荘駅へと向かいます。かつてここは小口谷と呼ばれていたそうでして、鉱山事業地の跡を活用しているのか、山間なのに広大な駐車場を有しており、その只中でポツンと小さな木造の駅舎が佇んでいます。
なおトロッコで湯ノ口温泉へ行くなら、両方の料金が一緒になって割り引かれている「温泉・トロッコ電車セット券」(上画像)がおすすめ。瀞流荘駅で販売しています。



トロッコ列車にはちゃんとダイヤがあり、決して本数は多くないので、事前に公式サイトで時刻を確認しておきましょう。この時に乗った11:15発の乗客は、悲しいかな私一人だけ。駅を出発するとすぐにトンネルに入ります。ノンビリ走っているくせに、振動と轟音だけは一丁前。


 
中間の一部を除いて殆どがトンネルという、地下鉄のような約10分間の走行を経て、湯ノ口温泉駅に到着です。

※このトロッコについては次回記事(後編)で細かく取り上げます。




川沿いには炭住のようなバンガローが立ち並んでおり、それらを横目にしながら川岸の歩道を進んでゆくと…


 
さほど歩かず湯ノ口温泉に到着しました。上述のように、わざわざトロッコに乗らなくても、車でダイレクトに行くことも可能です。渋い木造の建物からは、湯治場のような風情が漂っており、いかにも仙境の秘湯といった佇まいです。入口脇の「源泉かけ流し温泉」という文字が誇らしげですね。


 
受付の券売機で料金を支払い、窓口に券を差し出して浴室へと向かいます。



脱衣室には籠が並べられた棚の他、コインロッカー(100円リターン式)やドライヤーも備わっており、スペースもしっかり確保されていますので、使い勝手に問題ありません。この脱衣室からは3つのお風呂に行くことができますので、それぞれ1つずつ見て行きましょう。


●湯治浴場

脱衣室には内湯へ出るドアの他、「湯治浴場」と記された目立たぬ小さな扉を発見。否が応にも私の好奇心がそそられますので、まずはこちらから入ってみることに。



扉を開けると、その先には「湯治浴場」専用と思しき小さな脱衣室が、うなぎの寝床のように細長く続いていました。どうしてわざわざ脱衣室を重複させているんだろう…。


 

浴室は殆ど一般家庭のお風呂と同じようなサイズおよび造りでして、側壁の石板が辛うじて温泉っぽい姿を取り繕っているような感じです。明らかに家庭用の一人用ポリバスには、蛇口から源泉がジャージャーと音を立てて注がれており、湯船に浸かるとお湯が一気に溢れ出し、浴室内が洪水状態になってしまいました。

湯船のお湯は後述する内湯や露天と同じものですが、当然というべきか、小さな浴槽にドバドバとお湯が大量投入されているので、3つのお風呂の中でもこの「湯治浴場」のお湯は、浸かった時に肌に伝わる鮮度感が図抜けて良好でした。川沿いのバンガローに宿泊しながら、温泉風情が微塵もないこの小さなお風呂にじっくり何度も浸ることによって、湯治効果を期待するのでしょう。


●内湯

さて続いてはメインの内湯浴室です。床にも壁にも石板が貼られている室内には、L字型にシャワーが9基並んでおり、中央に長方形の浴槽が一つ据えられています。浴槽は大体6~7人サイズといったところで、石によって縁取りされており、槽内はタイル貼りです。


 
湯口からは勢い良く弧を描いて源泉が注がれており、その音が浴室内に木霊しています。湯加減は42℃ほど。湯船のお湯は石の縁から洗い場へ向かって惜しげも無くザブザブと溢れ出ており、浴槽内やオーバーフローの流路はうっすらと赤く染まっています。


●露天風呂
 
 
内湯から屋外に出ると川に面した露天風呂です。ゴツゴツとした岩が屹立している岩風呂でして、頭上には屋根がかかっているため、若干の閉塞感は免れませんが、川から吹く風が実に心地よく、また川越しに眺められる自然美も絵になっています。


 
パイプに接続されている竹筒より滝のように源泉がドバドバ落とされており、その反対側(出入口側)の湯尻からふんだんに溢れ出て、どんどん捨てられています。あたかも露天の湯船がひとつの川のような流れが生まれており、いかにこの温泉が湯量豊富であるか一目瞭然です。訪問時は41℃という長湯仕様の温度でしたので、景色を眺めながら新鮮なお湯をじっくり堪能させてもらいました。

お湯は若干ウグイス色を帯びた貝汁濁りで、薄塩味と少々のえぐみ、石灰味(硬水のような重い味)、金気の味と匂い、そして僅かなタマゴ味が感じられました(タマゴ臭は確認できず)。お湯に浸かると、キシキシとツルスベが肌の上で拮抗するのですが、私の実感ではキシキシ浴感の方が優勢でした。なお館内に貼られたポスターによれば、この温泉はメタケイ酸を多く含むから美肌効果が抜群であると紹介されているのですが、分析表によれば42.0mgしかありませんから、全国の温泉と較べても少ないほうかと思われます。

どの浴槽でも豊富な湧出量を活かしてふんだんに源泉が投入されており、鮮度感は否の付けようがありません。とりわけ「湯治浴場」の小さなポリバスはそのフレッシュさが際立っていました。当然ながら全て放流式の湯使いです。館内表示によれば塩素系薬剤を使用しているとのことですが、特に気になりませんでした。



湯上がりは体の芯までしっかり温まり、ポカポカが持続します。素晴らしいお湯です。長湯で火照った体を冷ますべく、受付前の冷蔵庫に入っていた瓶の「毎日牛乳」を一気飲みしちゃいました。「毎日牛乳」は関西エリアではおなじみですが、私が生活する関東では決してお目にかかれませんから、見かけると必ず飲むようにしています。風呂あがりの牛乳は美味いですね。


新湯ノ口温泉
ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉 45.7℃ pH8.0 1200L/min(うち供給量320L/min)(動力揚湯・1405m)溶存物質1.39g/kg 成分総計1.39g/kg 
Na+:316.7mg(58.39mval%), Ca++:181.2mg(38.30mval%), Fe++:1.1mg,
Cl-:772.4mg(95.28mval%), Br-:3.5mg, HCO3-:36.6mg,
H2SiO3:42.0mg,
加水加温濾過なし
塩素系薬剤使用(衛生管理のため)・スケール付着防止用薬剤使用

JR紀勢本線・熊野市駅より熊野市・御浜町広域バス(南紀広域バス)の熊野古道瀞流荘線・瀞流荘行で終点下車、トロッコに乗り換え。
三重県熊野市紀和町湯ノ口10  地図
0597-97-1126(熊野市ふるさと振興公社)
ホームページ

9:00~21:00
400円
ロッカー(100円リターン式)・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★
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鈴鹿市内 天然温泉ロックの湯

2012年11月21日 | 三重県
 
鈴鹿の主要幹線道路である鈴鹿中央通り(県道54号線)沿いに位置しているスーパー銭湯「天然温泉ロックの湯」では掛け流しのお湯に入れるという情報を得て、市内でレンタカーを返却する前に立ち寄ってみることにしました。通りには派手なネオン看板が立っており、駐車場も広いので車でのアクセスは容易なのですが、いざ車から降りて施設を目の前にしてみると、建物はひと昔前のスパ銭(サウナ)そのものであり、今までの経験則から判断するに、ここで良いお湯に巡り逢えそうな気がしないのですが…。



窓ガラスに貼られた「飲める温泉」という文言につい惹かれてしまい、当初は利用する気が起こらなかったのですが、気づけば中へと入っていました。


 
受付前ロビーはこんな様子。10~20年前の健康ランドそのものです。奥の方には「ロック茶屋」と称する食堂がありました。フロント前の設置されている券売機で料金を支払います。フロントでは下足箱のカギ(100円リターン式)と引き換えに脱衣室のロッカーキーを受け取ります。



ロビーの奥には岩盤浴場もあるのですが、今回は利用しませんでした。


 
脱衣室は広々としており、スチールロッカーがズラリと並んでいます。使用するロッカーは受付で渡されたキーの番号となります。室内は空調が効いており、また洗面台周りの備品類もそれなりに充実しているので、快適かつ便利に使えました。


 
浴室もかなり広く天井も高いために開放感がありますが、経年劣化により天井パネルの一部が剥がれていたり撓んでいたりと、全体的に草臥れている感は否めません。

広い室内空間を活かしていろんな種類の浴槽が設けられています。大きなガラス窓に面して小文字のbを横に伏せたような形状の湯船が据えられており、左からジェットバス・一般浴槽・ジェットバス・寝湯・電気風呂という順で配置されています。また浴室中央には正方形の木の浴槽(40℃くらい)も据え付けられています。各浴槽の湯口には浮遊物を濾し取るための晒しの布が巻かれており、その上には「天然温泉」と書かれた札が立てられています。表示によれば井戸水による加水を行い、循環濾過を併用しながら、新しい源泉も投入しているとのこと。実際に各浴槽内には循環装置の吸引・吐出口があって勢い良く稼働していましたが、浴槽上からのオーバーフローも常時見られたので、その説明に偽りはないかと思います。お湯は薄い黄色透明であり、布の目を通り抜けた小さな湯の花が湯中でちらほら舞っていました。



この手の温泉浴場によくあるケースとして、浴槽よりかけ湯やシャワーの方が(循環できないため)お湯が良いことがありますが、ご多分に漏れずこちらも同様でして、浴室入口にあるこの掛け湯のお湯は非常に鮮度感が良い熱めの源泉がドバドバ注がれていました。このお湯に入りたいなぁ…。



駐車場で見た「飲める温泉」とはこれを指していたんですね。保健所から飲泉許可を得ている飲泉場が利用できるだなんて、なかなか本格的じゃありませんか。飲んでみますと、重曹味+鉱物油的匂い+モール泉的な香ばしい風味が感じられました。三重県平野部の温泉らしい特徴ですね。



洗い場は3つのエリアに分かれており、計29基のシャワー付き混合水栓が設けられています。3つのエリアはそれぞれ異なったスタイルになっており、3つのうち左側は上画像のように∪字型に水栓が11基配置されています(真ん中のエリアは10基です)。


 
面白いのが右側の洗い場でして、水栓の数は8基なのですが、水栓の上には温泉が流れる水槽が設けられており、ここからお湯を汲んで使うこともできるのです。


 
露天風呂は屋根こそかかっていませんが周囲は高い塀で囲まれており、外の景色を眺めることはできず、一応岩などによって装飾されているものの、温泉風情に欠けた無機的な雰囲気です。また浴槽は広いのですが造りが浅いために少々寝そべらないと肩までお湯に浸かれません。しかしながら内湯と異なり、露天風呂は加水こそされているものの、加温循環濾過なしの放流式による湯使いですので、お湯の質感ははるかに良好です。湯口は温泉成分の付着により黒く染まっており、湯船の中には褐色の湯の花が無数に舞っています。浴槽縁の切掛けからはお湯が常時捨てられていました。お湯の色はかなり薄い茶色の透明ですが、内湯より色味が濃くなっているのは非濾過である証でしょう。加水されているもののやや熱めの湯加減でして、重曹泉らしいツルスベ感が楽しめました。


天然温泉鈴鹿の湯
ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉 50.1℃ pH8.6 870L/min(動力揚湯) 溶存物質1.15g/kg 成分総計1.15g/kg
Na+:343.4mg(95.28mval%),
Cl-:221.0mg(41.34mal%), HCO3-:506.0mg(55.01mval%),
H2SiO3:40.0mg,

内風呂
泉温が高いので常時井戸水を加水
衛生管理ならびに温度管理のため常時循環濾過装置を使用、常時新しいお湯を供給しながら循環濾過装置を稼働。
塩素系薬剤使用

露天風呂
泉温が高いので常時井戸水を加水
加温循環濾過なし


近鉄鈴鹿線・三日市駅or平田町駅より徒歩15分(1.2km)
三重県鈴鹿市三日市町1531  地図
059-382-8887
ホームページ

9:00~24:00
平日500円・土日祝600円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★
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新湯の山温泉 グリーンホテル

2012年11月20日 | 三重県

三重県を代表する温泉地である湯の山温泉郷の「グリーンホテル」で日帰り入浴してきました。本来の湯の山温泉よりも全然手前側(平野側)に位置しているためか、こちらでは湯の山という地名の頭に「新」の文字が冠せられているんですね。私は大規模な温泉ホテルに対してあまり興味を抱けないのですが、お湯の質が良いという情報を以前から目にしていたので、実際にどんなお湯なのか確かめてみたく訪問したのでした。


 
ワインレッド色の絨毯が敷かれた広いロビーには、たくさんの土産物類が陳列販売されており、フロントとは別に販売コーナーにもスタッフが配置されていました。昭和の温泉ブームを彷彿とさせる旅館営業スタイルがここではまだ健在のようです。このロビー左手から伸びる廊下を進み、途中で階段を下りて案内に従い左折や右折してゆきます。


 
すると、今までのいかにも昭和然とした館内から突然ラグジュアリ感溢れる渡り廊下につながり、緩やかに下るその廊下を抜けると浴室棟に到着です。この渡り廊下から先は明らかにここ数年の間に全面改築された新しい建物なのでしょう。



浴室の入口(下足場)はえらく立派で非常に良く清掃されており、どこもかしこもピカピカに輝いています。普段鄙びた温泉ばかり利用してる私にとってはあまりに眩しく、情けない哉、踏み込むのを躊躇いそうになってしまいました。

下足棚の上には温泉分析表や温泉協会の温泉利用証が誇らしげに掲示されていました。こちらでは2つの源泉を4つの浴槽へ引いているようですが、分析表や利用証がいくつも掲示されてるため、どのお風呂でどの源泉が使われているのか、オツムの弱い初見の私にはあまり把握できませんでした。


 
更衣室もとっても広々しており、子供だったら思わず駆け出したくなっちゃうかもしれません。また床には葦簀のような化成床材が敷かれていて足元も快適です。水回りもこまめに掃除されており、綺麗で清潔。ロッカーの数も多く、ストレスフリーで利用できました。


 
側面が大きなガラス窓となっている浴室はとっても広くて開放的。非日常的な「ハレ」の空間ですね。

室内にはまるで屋内プールを彷彿とさせる大きな主浴槽がひとつと、小さな4人サイズの源泉風呂がひとつ、計2つの浴槽が据えられています。主浴槽には2号泉が使われており、循環装置を運転させつつ新しい源泉も供給するかけ流しと循環の併用なんだそうですが、浴槽の縁からはしっかりお湯がオーバーフローしており、実際に入ってみても循環湯にありがちの鈍った感じもあまり感じられなかったので、湯船における新しいお湯の割合は相当高いのではないかと思います。なお槽内の一部ではジェットバスやジャグジーが稼働していました。



洗い場にはシャワー付き混合水栓が浴室の左右に分かれて計16基設置されています。脱衣室側から見て左側の5基には各ブースに仕切り板が取り付けられていますが、右側11基は仕切りがなく単純に横一列に配置されています。湯量が豊富のようでして、シャワーからは源泉のお湯が出てきます。これら16基の他、立って使うシャワーも2基設置されていました。


 
内湯で白眉なのがこの源泉風呂「ひすいの湯」です。上述のようにとってもデカい浴室なのにもかかわらず、私が内湯で終始入っていたのがこの小さな湯船でした。文字通り源泉が放流式で用いられいる湯船でして、加温加水なしの源泉は浴槽中央の底から供給され、絶え間なく切掛けから窓側へとオーバーフローしてゆきます。加水なしの為かやや熱い湯加減ですが、ツルツルスベスベの浴感が非常に気持ちよく、特に鮮度感が良好でしたので、体がのぼせてしまうのに、なかなかこのお湯から離れることはできませんでした。
お湯は薄い黄色透明で、木屑のような湯の花がたくさん舞っており、重曹ほろ苦味+微金気味+微タマゴ臭&味が感じられました。



内湯から露天へ出たところには、3号泉を飲める飲泉場が設けられており、ありがたいことに紙コップまで用意されていました。お湯にはフッ素が含まれているため一日2杯までとのこと。飲んでみると重曹ほろ苦味+微かなモール泉的風味が喉を通り過ぎ、樹脂系アブラの匂いが鼻へと抜けていきました。



内湯の窓から見える露天風呂「癒しの湯」です。このお風呂は最近増設されたらしく、ここだけ妙に新しい感じでした。日本庭園の中に八角堂を模した様な浴槽と屋根が設けられており、槽内こそ石板タイルですが、浴槽縁や屋根には木材が使用されていて、和のテイストを醸し出すとともに周囲の緑と見事に調和していました。


 
木の樋から2号泉のお湯が落とされています。槽内には循環用の吸引口および吐出口があって、手をかざしてみたらしっかり稼働していましたが、それと併用して新しいお湯も相当量が供給され且つ排湯されており、浴槽縁の切掛けから捨てられてゆくお湯は、供述する「なごみの湯」へのアプローチ脇で川を成しているほどでした。



「癒しの湯」と模造竹垣の間に伸びる緩い坂を下りてゆくと…


 
もうひとつの露天風呂である「なごみの湯」にたどり着きました。お風呂というより日本庭園の池そのものといった雰囲気ですね。このお風呂に浸かったら、庭園の錦鯉の気持ちが多少はわかるかもしれません。こちらは飲泉所と同じ3号泉が使われており、「癒しの湯」と同様に一部循環を併用している湯使いです。

とにかく大きくて綺麗で立派であるということが、私が感じたこちらのお風呂に対する総評でした。ここで2つの源泉に関して私なりのインプレッションをまとめてみますと…
 2号泉:薄い黄色透明、木屑のような湯華沢山、重曹ほろ苦味+微金気味+微々タマゴ感
 3号泉:薄い黄色透明、湯華は2号泉より少ない、重曹ほろ苦味+微モール感+樹脂系アブラ感
 両方共通:ツルツルスベスベの浴感がはっきりしていて爽快
こんな感じになるでしょうか。各浴槽とも塩素消毒が実施されているようですが、その点に関しては特に気になりませんでした。個人的には内湯の小さな源泉風呂と飲泉所がとても気に入りました。デカい風呂を利用しておきながら、こじんまりとした設備にしか興味が持てないというのは、私の悲しい性でありますが、このふたつがお湯の特徴を最もよく感じられる設備であることは間違いありません。
大規模な観光ホテルだからお湯はダメだろう、という先入観を捨てて利用してみるといい事があるのかもしれませんね。


癒しの湯(新湯の山温泉2号泉源)
アルカリ性単純温泉 41.3℃ pH8.6 200L/min(動力揚湯) 溶存物質0.70g/kg 成分総計0.70g/kg
Na+:188.4mg(96.58mval%),
Cl-:45.2mg(14.63mval%), HCO3-:396.6mg(74.88mval%), CO3--:18.0mg(6.91mval%),
H2SiO3:32.2mg,

みどりの湯(新湯の山温泉3号泉源)
アルカリ性単純温泉 45.9℃ pH8.6 500L/min(動力揚湯) 溶存物質0.53g/kg 成分総計0.53g/kg
Na+:155.7mg(96.16mval%),
Cl-:104.9mg(43.34mval%), HCO3-:208.7mg(50.07mval%), CO3--:6.3mg(3.07mval%),
H2SiO3:34.3mg,

常時循環濾過装置使用、熱交換により加温、衛生管理のため塩素系薬剤使用
放流一部循環濾過式

近鉄湯の山線・湯の山温泉駅より徒歩約10分強(720m)
三重県三重郡菰野町大字千草7054-173  地図
059-392-3111

日帰り入浴10:00~18:00 日帰り入浴は木曜定休
650円
ロッカー(100円リターン式)・シャンプー類・ロッカーあり

私の好み:★★
コメント (6)
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