前回記事の続編です。
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客室に備え付けの下駄を履いて、お宿ご自慢の浴場へと向かいました。なお、浴場内での撮影はご遠慮くださいとの張り紙が掲示されていましたが、その理由は「他のお客様の迷惑になるので」ということでしたので、宿泊した翌日早朝(宿泊客専用時間帯)の全く誰もいない状況でササッと撮らせていただきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/4d/4773a22489f7aed2f04d4514334516d6.jpg)
材木と石材が良い塩梅で使い分けらえている浴室は落ち着いた佇まい。後述するように複数の浴槽が窓側に設けられているほか、その反対側には洗い場が配置され、計7基のシャワー付きカランが並んでいます。洗い場にボディーソープの備え付けはないため、立ち寄り入浴の場合はお風呂道具を持参しましょう(宿泊の場合は客室に用意されています)。
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男湯の場合、浴室の右端にサウナと水風呂が配置されていました。
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内湯の主浴槽は冷鉱泉を入浴に適した温度まで加温したものが張られています。湯口から吐出される時点で既に色づいており、湯船のお湯は槽内の様子が全く見えないほど濃いオレンジ色に濁っていました。なお湯使いは加温した上での放流式と思われ、湯船のお湯は窓側の溝に向かってオーバーフローしています。
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主浴槽には飲泉場が設けられています。湯口のお湯と異なり、飲泉場の鉱泉は濁りのない無色透明ですね。湯船の濃いオレンジ色との対比が鮮明です。
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内湯にあるもう一つの浴槽こそ、泣く子も黙る「高濃度炭酸泉」。飲泉場の鉱泉が全く手付かず状態、つまり100%生源泉がそのまま注がれています。前夜には若干の濁りが見られましたが、まだ誰も入っていない朝は無色透明に澄んでおり、特にはじめのうちは浴槽へ何らの刺激が加えられていないため、水面に酸化皮膜が発生していました。浴槽が静かな状態を保っていないとこの現象にはお目にかかれないでしょう。この酸化皮膜が流れ去ると、今度はクリアで綺麗な無色透明の鉱泉が姿を見せました。
檜風呂という名称の通り、縁には檜が用いられていますが、浴槽内は黒い石板貼り。鉱泉の成分がこびりつくため、全体的に赤黒く変色しているように見えます。
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水温20℃前後なので、まだ肌寒い朝に入るにはちょっとした気合が必要でしたが、いざ実際に入ってみますと、これが実に気持ちよい。前回記事でも申し上げましたように、ここの鉱泉は天然のサイダー水ですから、水面では炭酸の泡がシュワシュワと弾けており、浴槽の中に脚を入れると、脛や腿にその刺激が伝わってきます。冷たさをこらえて肩まで入ると、全身がシュワシュワし、忽ち大粒の気泡に包まれました。サイダーのコップの中に入っている氷やストローになった気分です。あまりに泡つきが激しいため、皮膚が薄かったり弱かったりする部分ではチクチクするような刺激を覚えたほどです。なお鉱泉が酸化しないよう、投入口は浴槽内に設けられており、その投入量も多く、ふんだんにオーバーフローしています。
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露天ゾーンは日本庭園のような広いスペースが確保されているものの、浴槽は3人サイズの岩風呂「中濃度炭酸泉」が庇の下にちょこんとあるばかり。あくまで邪推ですが、鉱泉という限られたリソースを活かすための措置なのでしょうね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/66/f46a1e74a195e1594baad9ca500a960e.jpg)
こちらには誰でも入れる温度まで加温された鉱泉が張られており、パイプから加熱された鉱泉が間歇的に吐出されていました。炭酸飲料がぬるくなると気が抜けちゃうように、この鉱泉も加温するほど炭酸が飛んでいってしまいますが、この露天風呂では気が抜け切らないギリギリの温度が維持されており、ぬるいものの、入浴すると細かな気泡がしっかりと肌に付着します。加温に伴い気が若干抜けてしまうため「中濃度」という表現が使われているのでしょうね。また加温の影響で少々の濁りも発生しており、浴槽内は金気のこびりつきで赤茶色に染まっていました。
このお風呂は加温の塩梅が絶妙。不感温度帯の湯加減であるため、ついつい長湯したくなっちゃいます。水風呂みたいに冷たい「高濃度炭酸泉」が苦手な方でも、こちらのお風呂で感動的な泡つきを体感できるはず。ぬるめですが、じっくり入れば体の芯からしっかり温まります。
飲泉してみますと、金気味と強い炭酸味が口の中に広がり、金気の匂いがプンと漂ってきます。浴槽の中に入ると、槽内に触れた自分の肌(手足やおしりなど)がオレンジ色に染まり、特に加温槽ではそれが顕著です。もちろんその色はシャワーで洗ったりタオルで拭えば取り除けますが、その代わりタオルが染まってしまいますので、ここで入浴する際には捨てても良いタオルを持参すると良いかもしれません。なお、お風呂から上がった後もしばらくは肌に金気臭が残り、砥粉を塗したようなパウダリーな感覚に包まれました。
兎にも角にも、炭酸の泡つきが凄すぎて、入浴中はひたすら興奮しておりました。気泡の夥しさに呼応して、けだし私の体内でも大量のアドレナリンが分泌されていたことでしょう。アワアワなお風呂が好きな方は訪問必須な鉱泉宿かと思います。また、同じ源泉でも温度によって色合いや濁り方が全く異なってくるという好事例でもありますから、温泉や鉱泉をより深く知りたい方にもオススメですね。
含二酸化炭素-マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩冷鉱泉 20.4℃ pH6.2 自噴・自然湧出(間欠泉) 溶存物質1.626g/kg 成分総計2.806g/kg
Na+:133.7mg(30.57mval%), Mg++:89.4mg(38.65mval%), Ca++:96.9mg(25.42mval%), Fe++:11.7mg,
HCO3-:1111mg(96.60mval%),
H2SiO3:128.1mg, CO2:1180mg,
加温あり(入浴に適した温度に保つため)
消毒あり(衛生管理のため塩素系薬剤を使用)
(平成22年2月12日)
宮崎県西諸県郡高原町大字蒲牟田7535 地図
0984-42-3701
ホームページ
日帰り入浴10:00~22:00 第一水曜定休(祝日の場合は翌日)
500円
ロッカー(10円有料)・ドライヤーあり、
私の好み:★★★
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客室に備え付けの下駄を履いて、お宿ご自慢の浴場へと向かいました。なお、浴場内での撮影はご遠慮くださいとの張り紙が掲示されていましたが、その理由は「他のお客様の迷惑になるので」ということでしたので、宿泊した翌日早朝(宿泊客専用時間帯)の全く誰もいない状況でササッと撮らせていただきました。
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材木と石材が良い塩梅で使い分けらえている浴室は落ち着いた佇まい。後述するように複数の浴槽が窓側に設けられているほか、その反対側には洗い場が配置され、計7基のシャワー付きカランが並んでいます。洗い場にボディーソープの備え付けはないため、立ち寄り入浴の場合はお風呂道具を持参しましょう(宿泊の場合は客室に用意されています)。
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男湯の場合、浴室の右端にサウナと水風呂が配置されていました。
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内湯の主浴槽は冷鉱泉を入浴に適した温度まで加温したものが張られています。湯口から吐出される時点で既に色づいており、湯船のお湯は槽内の様子が全く見えないほど濃いオレンジ色に濁っていました。なお湯使いは加温した上での放流式と思われ、湯船のお湯は窓側の溝に向かってオーバーフローしています。
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主浴槽には飲泉場が設けられています。湯口のお湯と異なり、飲泉場の鉱泉は濁りのない無色透明ですね。湯船の濃いオレンジ色との対比が鮮明です。
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内湯にあるもう一つの浴槽こそ、泣く子も黙る「高濃度炭酸泉」。飲泉場の鉱泉が全く手付かず状態、つまり100%生源泉がそのまま注がれています。前夜には若干の濁りが見られましたが、まだ誰も入っていない朝は無色透明に澄んでおり、特にはじめのうちは浴槽へ何らの刺激が加えられていないため、水面に酸化皮膜が発生していました。浴槽が静かな状態を保っていないとこの現象にはお目にかかれないでしょう。この酸化皮膜が流れ去ると、今度はクリアで綺麗な無色透明の鉱泉が姿を見せました。
檜風呂という名称の通り、縁には檜が用いられていますが、浴槽内は黒い石板貼り。鉱泉の成分がこびりつくため、全体的に赤黒く変色しているように見えます。
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水温20℃前後なので、まだ肌寒い朝に入るにはちょっとした気合が必要でしたが、いざ実際に入ってみますと、これが実に気持ちよい。前回記事でも申し上げましたように、ここの鉱泉は天然のサイダー水ですから、水面では炭酸の泡がシュワシュワと弾けており、浴槽の中に脚を入れると、脛や腿にその刺激が伝わってきます。冷たさをこらえて肩まで入ると、全身がシュワシュワし、忽ち大粒の気泡に包まれました。サイダーのコップの中に入っている氷やストローになった気分です。あまりに泡つきが激しいため、皮膚が薄かったり弱かったりする部分ではチクチクするような刺激を覚えたほどです。なお鉱泉が酸化しないよう、投入口は浴槽内に設けられており、その投入量も多く、ふんだんにオーバーフローしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/16/8fce3c8aa7ae511481ed6f01dea9ebfb.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/fc/fca39c51954a6c739f785a0e7194d330.jpg)
露天ゾーンは日本庭園のような広いスペースが確保されているものの、浴槽は3人サイズの岩風呂「中濃度炭酸泉」が庇の下にちょこんとあるばかり。あくまで邪推ですが、鉱泉という限られたリソースを活かすための措置なのでしょうね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/15/812cdc2f0bb2309c30e7a3f0062ff26c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/66/f46a1e74a195e1594baad9ca500a960e.jpg)
こちらには誰でも入れる温度まで加温された鉱泉が張られており、パイプから加熱された鉱泉が間歇的に吐出されていました。炭酸飲料がぬるくなると気が抜けちゃうように、この鉱泉も加温するほど炭酸が飛んでいってしまいますが、この露天風呂では気が抜け切らないギリギリの温度が維持されており、ぬるいものの、入浴すると細かな気泡がしっかりと肌に付着します。加温に伴い気が若干抜けてしまうため「中濃度」という表現が使われているのでしょうね。また加温の影響で少々の濁りも発生しており、浴槽内は金気のこびりつきで赤茶色に染まっていました。
このお風呂は加温の塩梅が絶妙。不感温度帯の湯加減であるため、ついつい長湯したくなっちゃいます。水風呂みたいに冷たい「高濃度炭酸泉」が苦手な方でも、こちらのお風呂で感動的な泡つきを体感できるはず。ぬるめですが、じっくり入れば体の芯からしっかり温まります。
飲泉してみますと、金気味と強い炭酸味が口の中に広がり、金気の匂いがプンと漂ってきます。浴槽の中に入ると、槽内に触れた自分の肌(手足やおしりなど)がオレンジ色に染まり、特に加温槽ではそれが顕著です。もちろんその色はシャワーで洗ったりタオルで拭えば取り除けますが、その代わりタオルが染まってしまいますので、ここで入浴する際には捨てても良いタオルを持参すると良いかもしれません。なお、お風呂から上がった後もしばらくは肌に金気臭が残り、砥粉を塗したようなパウダリーな感覚に包まれました。
兎にも角にも、炭酸の泡つきが凄すぎて、入浴中はひたすら興奮しておりました。気泡の夥しさに呼応して、けだし私の体内でも大量のアドレナリンが分泌されていたことでしょう。アワアワなお風呂が好きな方は訪問必須な鉱泉宿かと思います。また、同じ源泉でも温度によって色合いや濁り方が全く異なってくるという好事例でもありますから、温泉や鉱泉をより深く知りたい方にもオススメですね。
含二酸化炭素-マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩冷鉱泉 20.4℃ pH6.2 自噴・自然湧出(間欠泉) 溶存物質1.626g/kg 成分総計2.806g/kg
Na+:133.7mg(30.57mval%), Mg++:89.4mg(38.65mval%), Ca++:96.9mg(25.42mval%), Fe++:11.7mg,
HCO3-:1111mg(96.60mval%),
H2SiO3:128.1mg, CO2:1180mg,
加温あり(入浴に適した温度に保つため)
消毒あり(衛生管理のため塩素系薬剤を使用)
(平成22年2月12日)
宮崎県西諸県郡高原町大字蒲牟田7535 地図
0984-42-3701
ホームページ
日帰り入浴10:00~22:00 第一水曜定休(祝日の場合は翌日)
500円
ロッカー(10円有料)・ドライヤーあり、
私の好み:★★★