温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

角間温泉 傳習館

2015年03月31日 | 長野県
 
志賀高原から信州中野方面へ向かってオリンピック道路を車で走行中、角間大橋の上から1軒のスタイリッシュな温泉宿が見下ろせたので、思いつきで立ち寄ってみることにしました。路傍に立つ看板や幟に導かれながら、大橋の下を潜って夜間瀬川沿いを遡ってゆくと、迷うこと無く現地に到着です。ここはかつて「とらや」というB級感の強い鄙びた施設でしたが、いつの間にやら「傳習館」という和風なネーミングの小洒落た施設に生まれ変わったんですね。
伝習館といえば九州・柳川藩の藩校(現在は福岡県立の高校)が思い浮かびますが、なにかご縁でもあるのかな。伝法院は浅草で伝通院は小石川、そして伝習館は信州の温泉旅館。個人的な感覚として、漢字三文字というシンプルな名前は、横文字や形容詞を混ぜた名称より、はるかに印象に残りやすく、好感が持てます。


 
温泉地のエリアとしては崖上の角間温泉のひとつに含まれるようですが、集落外れの緑豊かな川沿いに位置しており、実質的には一軒宿と捉えても良さそうなロケーションです。目の前を流れる角間川から上流を眺めると、志賀高原の稜線が雲をたなびかせながら重畳していました。実に長閑な景色です。胸いっぱいに空気を吸い込もうとすると、駐車場の奥の小屋から何やら動物の啼き声が聞こえてくるぞ…。


 
小屋ではヤギやニワトリが飼われていたのでした。なんとも牧歌的だこと。天気の良いには外に出てくるようですが、この日は生憎の空模様でしたので、小屋の中で雨宿り。


 
全面改築によって「とらや」時代の鄙びた雰囲気は一掃され、洋楽が流れる館内は現代風の瀟洒な佇まいです。玄関を入った正面には受付カウンターがあり、その右隣りに設置されている券売機で料金を支払います。旅館ですが日帰り入浴もウェルカムで、訪問時は若い女性スタッフの方が明るく対応してくださいました。
受付の右側には食堂や宿泊棟が、左側には休憩スペースや浴室が配置されており、窓に面した明るい休憩スペースにはマッサージチェアが2台置かれていました。ウッディーな脱衣室は、ややこぢんまりしていますが、手入れが行き届いて綺麗に維持されており、使い勝手は問題ありません(ロッカーは受付カウンターの隣に設置されています)。


 
浴室には木材と石材が多用され、大きな窓から外光が降り注いでいますが、室内照度は程々に抑えられおり、落ち着いた和の佇まいです。洗い場にはシャワー付きカランが5基並んでいます。
室内にはサウナがあるのですが、訪問時は使用停止中で、水風呂には蓋が閉められていました。


 

浴槽は目測で2.5m×3.5mの四角形。肩までしっかり浸かれる深めの造りで、入り心地良好です。底面は石敷きですが、縁には黒い御影石が用いられており、その表面は温泉成分の付着によってクリーム色に薄っすらとコーティングされていました。また部分的にそれが剥がれて鯖の体みたいな模様が出来上がっていました。日々温泉が流れることによってこのような模様が生まれるのでしょうから、今後どんな模様に成長するのか、ちょっと楽しみです。

湯船に張られたお湯は無色透明。体感で44℃前後というちょっと熱い湯加減でした。お湯は浴槽の隅にある湯口から注がれている他、槽内側面からも投入されており、縁の切り欠けから洗い場の床へ溢れ出ているのですが、投入量に対してオーバーフロー量が少ないので、完全な放流式であるか否か判別できません。


 
日本庭園風の露天風呂は、近隣の緑や遠望する志賀高原の山々を借景にしているのですが、周囲を竹垣模様のエクステリアで目隠しされているため、湯船に入っちゃうと景色を眺められません。でも高原からの風や周りの緑を感じながら湯浴みできますし、浴槽の手前側は屋根掛けされているので、雨の日でも露天に入れます。石造りの浴槽はおおよそ3.5m×7.5mで、スペースの関係により内湯側がやや欠けた形状です。外気の影響を受けるのか、熱めの内湯に対してこちらは入りやすい42℃前後に抑えられており、内湯同様、露天風呂もやや深めの造りなので、縁に体をもたれかからせることにより、どっしりと体を落ち着かせて入浴することができました。



露天風呂では岩積みの湯口からお湯が投入され、内湯側の切り欠けより排湯されています。内湯以上に投入量>排湯量の差が顕著であり、槽内で吸い込まれていると考えて間違いないでしょう。なお館内表示によれば加水加温循環消毒の無い掛け流しなんだそうですが、このような状況ですので、実際に湯使いについては判然としません(槽内吸い込みだからと言って、即座に循環だと判断するのは早計だと思います)。なおネット上では、熱湯状態の源泉を一旦プールし、冷ましてから浴槽へ供給しているという情報を目にしましたので、参考までにご紹介しておきます。

お湯は無色透明。ほんのり塩味を有し、芒硝の味や匂いも感じられます。また微かに硫黄臭らしき匂いも嗅ぎ取れました。塩味は本当にほんのりとしか感じられないのですが、たとえ味は薄くても食塩泉の面目躍如としたパワーはいかんなく発揮され、湯中ではツルスベ浴感がしっかり肌に伝わり、且つしっとり潤い、力強く温まって湯上がり後も発汗が続きました。
温泉マニアにはちょっと物足りない部分もあるかもしれませんが、一般客からは高評価が得られそうな、好印象の施設でした。


角間天狗の湯
ナトリウム-塩化物温泉 91.0℃ pH7.3 掘削自噴 溶存物質1799mg/kg 成分総計1816mg/kg
Na+:436.3mg(78.30mval%), Ca++:76.6mg(15.76mval%),
Cl-:674.3mg(77.94mval%), Br-:3.4mg, I-:0.7mg, HS-:1.0mg, SO4--:191.6mg(16.35mval%), HCO3-:76.3mg(5.12mval%),
H2SiO3:195.5mg, HBO2:89.6mg,CO2:16.5mg, H2S:0.6mg,
館内表示によれば加水加温循環消毒なし

長野県下高井郡山ノ内町佐野2592-22  地図
0269-31-3454
ホームページ

日帰り入浴時間
平日11:00~20:00(受付19:30まで)、休前日および休日11:00~15:00(受付14:30まで)
不定休
650円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★


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発哺温泉 西発哺温泉ホテル

2015年03月29日 | 長野県
 
冬季はスキー客、夏季はスポーツ合宿のグループなど、四季を通じて観光客で賑わう信州の志賀高原。一帯の山々は火山であるため、温泉も多く点在しているわけですが、今回は西館山の山腹に位置する発哺(ほっぽ)温泉を訪れました。発哺温泉エリアはスキー場としての色彩が強く、夏季になるとかなり閑散としてしまうのですが、「西発哺温泉ホテル」は通年営業しており、夏でも立ち寄り入浴を受け入れてくれるありがたい施設です。なお、前回記事までと同じく昨年(2014年)夏の訪問記であり、多少鮮度に欠ける内容ですので、あしからず。

休業中のホテルが目立つ発哺温泉の中心部から更に奥へ入り、「本当にこの道で良いのか」と不安を覚えてしまう狭隘な未舗装路を進んでゆくと、傾斜地を切り開いて設けられた駐車場に行き当たり、その奥にホテルの建物が姿をのぞかせていました。看板によればここの標高は1600mとのこと。訪問した日の東京はうだるような猛暑に見舞われていましたが、冷涼な当地は地獄釜のような暑さとは無縁であり、立ち込める濃霧のために寧ろ若干肌寒さすら覚えました。


 
駐車場周辺で群生をなすルビナスを左に見ながら、駐車場の奥へ伸びるスロープを下って玄関へ。玄関前に置かれた園芸用コンテナでは、「高山植物の女王」コマクサが育てられていました。
フロントで日帰り入浴をお願いしますと、しゃがれ声のおじさんが快く対応してくださいました。


 
左右に大きなロビーの展望窓からは、晴れていれば白馬岳から奥穂高岳まで北アルプスの山稜が一望できるんだそうですが、あいにくこの日は濃い霧が視界を遮っており、北アルプスどころか、目の前の木立ですら霞んでしまうほど。


 
エレベータか階段で1フロア下り、「火地獄」と染め抜かれた暖簾を潜った先に浴室があります。「火地獄」とはこちらのホテルに引かれている温泉の源泉名なんだとか。浴室入口にロッカーがあるので、そこへ貴重品を預けて脱衣室へ。男女に分かれた浴室は中央の仕切りを挟んでシンメトリな構造になっており、男湯の脱衣室は右手に棚と籠が並び、左手に洗面台やマッサージチェアが備え付けられていました。扇風機も用意されているので、風呂あがりのクールダウン対策もばっちりです。浴室へ出入りする戸の脇に掲示された張り紙には「浴槽の中の沈殿物は…温泉の湯花です」と説明されていました。この手の説明書きは他の多くの温泉施設でも見られますが、こちらのお風呂の場合は殊更強調して言及する理由があるんですね。詳しくはのちほど。


 
お風呂はタイル張りの内湯のみですが、山裾を見下ろす眺望が良い方角に対して大きな窓が開かれており、床面積が広くて天井も高いため、開放感はまずまずです。上階のロビーと同じく、晴れていればこの浴室からも北アルプスが眺望できたはずですが、この日は濃霧でただただ白く煙るだけ。残念です…。室内には大きな浴槽がひとつ据えられています。浴槽の隅には人の背丈ほどある湯もみ板が立てかけられていました。


 
洗い場にはシャワー付きカランが9基一列に並んでおり、この反対側には立って使うシャワーが1基取り付けられています。温泉に含まれる硫黄の影響により、各水栓は硫化して黒く変色していました。


 
10~11人同時に入れそうなキャパを有する浴槽は、縁に赤い御影石が用いられ、槽内はタイル貼りです。窓に近い側の底面には気泡発生装置と思しきステンレス製の設備が嵌めこまれているのですが、訪問時には稼働しておらず、室内に響いていたのは、後述する湯口からお湯が落とされる音のみでした。お湯はほぼ無色透明ですが、僅かに緑色や白色を帯びて微濁しているようにも見えます。湯船を満たしたお湯は、脱衣室側にある切り欠けを流れて床へ溢れ出ていたのですが、投入量に対して溢湯量が少なかったので、底にたくさんあけられている目皿から一部排湯されていたのかもしれません。なお館内表示によれば、通常は源泉掛け流しの湯使いなのですが、一日5回、10分間ずつ循環装置を駆動させ、その際に塩素系薬剤も投入するとのこと。入室時にはカルキの臭いがちょっと気になったのですが、ちょうど1日5回のタイミングにバッティングしちゃったのかな(それゆえ、オーバーフロー量が少なかったのかな)。


 
 
1日5回10分間の循環を実施する理由は、浴槽内の湯の華を除去するため。脱衣室でもその旨が説明されていましたが、本当にそんなに多いのかと半信半疑で実際に湯船に入ってみますと、底に沈殿していた大量の湯の華が一気に舞い上がり、湯中では湯の華まみれになって、体じゅうの毛に絡みついてきました。浴槽のお湯を桶でサッと掬うだけでも、容易にキャッチできるほど大量に浮遊しており、これに伴い湯船も若干濁ってみえます。消しゴムのカスのような湯の華は、大小様々なサイズがあり、白色・灰白色・薄い茶色など、色合いも多様。
湯口の蓋をあけると、箱状の湯枡にも白い湯の華がたくさん溜まっており、そればかりか、中央のパイプからはお湯と一緒にどんどん湯の華が上がっていました。私のような温泉バカは、湯の華が多ければ多いほど欣喜しちゃいますが、お客さんによっては浮遊物を忌避する方もいらっしゃいますので、定期的に濾し取らないといけないのでしょう。そんな措置を行っているにもかかわらず、浴槽内では湯の華がたっぷり沈殿しているのですから、こまめに濾し取らなければ、分厚く堆積しちゃうのかもしれません。温泉の管理って本当に大変ですね。

こちらの温泉は、源泉名こそ火地獄3号という仰々しいネーミングですが、その実は蒸気造成泉であり、成分総計126.7mg/kgというかなり薄いタイプのお湯です。でも、造成泉だからと言って侮るなかれ、お湯を口に含むと明礬的な酸味がほのかに得られる他、軟式テニスボールのゴムみたいなイオウ由来の味と匂い、そして弱いながらも焦げ系の匂いが感じられます。5.8mgの総硫黄を有し、遊離硫化水素が5.2mgありますので、薄いお湯でありながらしっかりとしたイオウ感が得られるのですね。
やや熱めの湯加減で加水は無いため、人によっては上述の湯もみ板を使って、ちょっと冷ましたくなるかもしれません。スルスル感と少々の引っ掛かり浴感が混在して肌に伝わり、熱いながらも湯上がりはサッパリします。いかにも蒸気造成泉らしいあっさりした体感と、分析表の数値からは想像が及ばない豊かな個性、そして大量に舞う湯の華という特徴を併せ持った、造成泉の奥深さを改めて認識させてくれる面白いお湯でした。


火地獄3号
単純硫黄温泉(硫化水素型) 54.3℃ pH6.1 蒸気造成泉 溶存物質75.5mg/kg 成分総計126.7mg/kg
Na+:2.6mg(17.13mval%), Mg++:1.1mg(14.02mval%), Ca++:8.5mg(65.41mval%),
HS-:0.6mg, SO4--:8.4mg(25.22mval%), HCO3-:28.4mg(69.73mval%),
H2SiO3:24.3mg, CO2:46.0mg, H2S:5.2mg,
加水・加温なし、
1日5回10分ずつ湯華除去のため循環(循環時に塩素系薬剤で消毒)、それ以外は掛け流し。

長野県下高井郡山ノ内町発哺温泉  地図
0269-34-2634
ホームページ

日帰り入浴12:00~20:00
700円(フェイスタオル付き)
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★
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万座温泉 万座ホテル聚楽

2015年03月28日 | 群馬県
毎日テレビに齧りついていた首都圏育ち且つ団塊ジュニア世代の私にとって、「聚楽」と言えばマリリン・モンローのそっくりさんが「聚楽よーん」と艶めかしく言い放つテレビCMが強く記憶に残っており、また昭和の面影を色濃く残し、何でもありのごった煮状態だった上野の・西郷会館「聚楽台」の印象もそこに合わさっているため、子供の頃の私にとって「聚楽」というところは、オジサンたちが宴会しながらエロを楽しむ旅館、あるいは前時代的で自分たちの世代のニーズとは合わないホテルおよび飲食店だと誤解していました。





 
子供の頃に出来上がった固定概念というものはなかなか崩し難いもので、私が温泉巡りを始めた約10年前も、万座温泉に「ホテル聚楽」があるのは分かっていたものの、飯坂や伊東にある同系のホテルと同じく、どうせ温泉はあくまで刺身のツマみたいな扱いで、団体客のオジサンたちが酔っ払って鼻の下を伸ばすための旅館かとばかり思い込んでいました。しかし、いざ日帰り入浴のために立ち寄ってみると、確かに館内は団体客向けの昭和な雰囲気も漂わせていましたが、浴室で出会えた濃厚で質の高い白濁湯と壮大な景色を望める露天風呂に感動し、「聚楽」に対する先入観が180度覆ったのでした。そこで、昨年夏の万座温泉訪問時にも、あの時の感動を再び味わいたくなり、数年ぶりに再訪することにしました。


  
この日も日帰り入浴の利用を快く受け付けてくれました。高原リゾートらしい瀟洒な趣きのロビーに一歩立ち入るだけでも、「聚楽よーん」のイメージはたちどころに雲散霧消。吹き抜けの大きな窓から得られる眺めも抜群。


 
階段で1フロア下ります。いつの間にやらファミリーや個人客向けを意識したリニューアルが実施されたらしく、以前は別用途だったと思しき部屋を改造して利用客が充実して滞在できるにした諸々の施設が、浴室へ向かう通路の左右に並んでいました。
上画像のキッズコーナーは、まさにファミリー層をターゲットにした施設であり、小さい子供を一緒に連れていける温泉旅館は、親子連れにはありがたい存在であります。キッズコーナーの前に掲示されているのは「本日の星が見える確率」。あいにくこの日は30%でしたが、空気が澄んで標高が高い万座では、晴れていれば満天の星空が仰げるんでしょうね。


 
湯上がりの休憩処はとっても広々。マッサージチェアが数台設置されている他、雑誌なども置かれ、ラウンジとしてなかなかの充実をみせています。上手い具合に用途転用したもんですね。大自然コーナーと称する一角では、万座の山野草や動物を映した写真パネルや各種資料など、国立公園のビジターセンターみたいな解説コーナーとなっていました。



ホテルは4つほどの棟に分かれており、ロビーと浴室は別の棟に位置しているため、渡り廊下を歩いて棟を移ってゆくのですが、その渡り廊下の一部には3葉のセピア色をした古い写真が展示されていました。明らかに万座とは無関係の景色なのですが、キャプションによれば、いずれも神田須田町食堂であり、1葉は大正13年、残り2葉は関東大震災区画整理後の昭和4年に撮影されたものなんだとか。神田須田町食堂は聚楽の前身ですね。街並みを俯瞰した風景に写る通りの形状、そして右隅に見切れている都電(当時は東京市電)の姿から推測すると、靖国通りの須田町交差点を淡路町側から東に向かって撮影したものかな。


 
浴場名「雲海の湯」を表示した案内板と電照行灯。ここだけ妙に昭和なセンスですが、今は亡き西郷会館の遺伝子は、この電照に継承されている気がします。


 
長い廊下を歩いて浴室入口へと辿り着きました。2つある浴室は時間帯によって男女を入れ替えており、日帰り入浴が可能な時間帯は奥側が男湯で手前側が女湯。入浴前後に水分補給できるよう、「白根山麓の天然水」のサービスが提供されていました。


 
綺麗でゆとりがある脱衣室。とっても気持ち良く着替えられます。こちらのホテルは各室とも余裕のある造りなんですね。硫化水素中毒を防ぐために換気扇が複数台回っており、ちょっと騒々しいかもしれませんが、こればかりは致し方ありません。
浴室の洗い場にはシャンプー類が備え付けてありますから、タオル一枚を手にすれば入浴できるわけですが、脱衣室には「シャンプーバイキング」と称して、お好みのシャンプーも使えるサービスもあり、この時にはLAXやTSUBAKI等が用意されていました。ボトルごと持って行くのではなく、小さなカップに使う量だけ注ぐんですね。


 
大きなガラス窓から高原の美しい景色が一眺できる、開放的で明るい浴室。足元は石板貼りですが、浴槽の縁や洗い場上の壁などには木材が用いられ、柔らかくぬくもりのある雰囲気が演出されています。洗い場に並んでいるシャワー付きカランは10基。


 
濃厚な硫黄で真っ黄色に染まった木樋の湯口から、熱いお湯が注がれています。温度が高いためか投入量はやや絞り気味でした。湯口の左側では大型の換気扇が2台連なって、お客さんの硫化水素中毒を防ぐべく、グァングァンとフル回転でお仕事していました。目測で3m×6mという大きな浴槽には、やや灰色を帯びた白濁のお湯が張られています。



内湯からは万座の景勝である「空吹」が望め、後述する露天に出なくとも、室内から当地の雄大な自然が一望できました。窓外の地面から上がっている白いものは、「空吹」の盛んな噴気活動によって発生している湯気です。


 
大自然の緑と白濁湯のコントラストが美しい露天風呂。標高が高く且つ火山活動が活発な場所であるため、目前から「空吹」にかけての斜面は広大なクマザサ原となっていたり、その向こうの山襞には針葉樹林が広がっていたりと、露天風呂の周りにはいかにも火山の高地らしい植生が見られます。また、露天風呂まわりのクマザサは綺麗に刈り込まれているために視野が広く確保されており、壮大な景観には人工物が殆ど見られないので、この露天風呂にいると、あたかも自分が白根山の大自然と一体になっているような感覚が味わえるかと思います。


 
白い湯気を朦々と上げる「空吹」を一望する、とても素晴らしいロケーション。荒涼とした無彩色の噴気帯と、周囲に広がる青々とした植物との対比が美しく、つい時間を忘れて眺め続けてしまいます。
ここを訪れたのは東京が連日猛暑に見舞われていた8月であり、下界では30℃を軽々と超えていたのですが、冷涼な高地である万座は20℃であり、小雨も降っていたので、涼しさを通り越して寧ろ肌寒いほどでした。


 
露天風呂の浴槽はおおよそ3.5m四方の木造。浴槽まわりはウッドデッキになっています。湯船のお湯はやや緑色を帯びた明るめの灰白色に強く濁っていました。さすが日本一の硫黄含有量と言われている奥万座のお湯だけあり、イオウの匂いは大変強く、一度湯船に浸かると、皮膚のシワの一本一本まで深く温泉が沁みこんで、長い時間にわたって匂いがしっかり残ります。お湯を口に含むと、マイルドな酸味と共に、結構強い苦味が感じられ、それらの味覚から数秒遅れて、唇や口腔内の粘膜に痺れが伝わってきます。しかも真水で口を濯がないといられなくなるほどその痺れは強く、且つしぶとく残ります。まるで粉を溶かしたかのようなトロトロなお湯からは、パウダリーな浴感と引っかかる浴感が全身を覆い、硫黄の濃さが肌感覚でも伝わってきます。

なお、上述したように、日中の男湯は2つある浴室の奥側があてがわれるのですが、この奥側の浴室には露天風呂がひとつしか無く、一方で日中に女湯となる手前側浴室は露天浴槽が2つありますから、日帰り入浴のみの利用ですと女性の方がちょっと有利かもしれません。日本の温泉旅館では、伝統的に男湯を広く充実させる男尊女卑の造りを採用してきたわけですが、マーケティング的には女性のハートを掴むことが重要ですし、旧来の男女観を逆転させる意欲的な発想も面白いので、私個人としては男湯に浴槽が一つしか無くても、むしろ清々しい気分だったりします。どうしても両方楽しみたいのであれば、宿泊すれば良いんですね。

団体客向けのレジャー志向から、ファミリー客や個人客を意識したネイチャー志向へと変貌を遂げている万座の「聚楽」。方向性の変化により、より周囲の自然環境との親和性が高まった気がします。そして、以前も今も、白濁湯と眺望の良さは圧巻です。遊離硫化水素258mgという数字は伊達じゃありません。


法性の湯
単純硫黄温泉(硫化水素型) 43.7℃ pH3.2 自然湧出 溶存物質0.72g/kg 成分総計1.16g/kg
H+:0.63mg(6.10mval%), Na+:29.7mg(12.55mval%), Mg++:18.6mg(14.86mval%), Ca++:114mg(55.30mval%), Al+++:8.39mg(90.8mval%), Fe++:1.71mg,
Cl-:64.5mg(17.78mval%), SO4--:396mg(80.50mval%), HSO4-:8.4mg,
H2SiO3:72.3mg, CO2:176mg, H2S:258mg,
完全掛け流し

群馬県吾妻郡嬬恋村干俣2401  地図
0279-97-3535
ホームページ

日帰り入浴12:30~16:00
1000円
ロッカー(貴重品用)・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★★
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万座温泉 万座亭

2015年03月27日 | 群馬県
前回までの草津温泉から引き続いて、昨年夏の記事を書かせていただきます。季節外れな内容ですが、どうかご容赦を。

 
無性に全身を硫黄まみれにしたくなった2014年盛夏の某日、避暑を兼ねて万座温泉へと出かけました。今回訪れたのは威風堂々たる構えの「万座亭」です。


 
9~10年ほど前にリニューアルされたんだそうでして、館内は落ち着いたモダン和風の内装で統一されており、玄関やフロントまわりなど来客が必ず接する空間は、瀟洒で上品な雰囲気です。私のような小汚い客は追い返されてしまうのではないかと、風格漂う館内の空気感に気圧されてしまいそうでしたが、もちろんそんなことはなく、丁寧に対応してくださいました。


 
フロントで日帰り入浴の料金を支払い、右手にあるラウンジを抜けて、階下の浴室へと進みます。ラウンジに掲げられた「白鉄の湯」とは「万座亭」のお風呂の名称。室内は間接照明によってシックな空間が演出され、どんなお客さんでもゆったり寛げそうです。


 
浴室手前の休憩スペースは、階上のラウンジより更に照度を落として意図的に薄暗い環境が保たれており、しかも黒基調のカラーコーディネートですので、腰を下ろしたら即座に微睡んでしまいそうな感じ。
スポットライトが当たる箇所では、入浴前後の水分補給として飲める「万座の天然水」がチョロチョロと滴り落とされていました。


 
浴室入口手前のロッカーに貴重品を預けて男女別の浴室へ。ウッディーな脱衣室は綺麗で気持ちよく使え、アメニティも揃って使い勝手良好ですが、どことなく昭和の旅館風情も感じられ、リニューアル前の面影を残しているようでした。なおドライヤーの備え付けは無く、必要な場合はその都度フロントで貸し出してくれるとのこと。脱衣室に置きっぱなしにしたら、硫黄の影響を受けてすぐに壊れちゃうのかもしれませんね。


 
木造の浴室は伝統的な湯屋建築。床や浴槽内には伊豆石(か同系の凝灰岩)で、壁や浴槽の枠、壁板、そして柱や梁などは立派なヒバ材が贅沢に使われているんですね。重厚感溢れるその風情に接し、思わず息を呑んでしまいました。


 
上述のように浴槽内は伊豆石造りですが、浴槽の縁および縁と床が接合している幅数十センチの部分はヒバが用いられており、お湯で足元が滑らないよう、板の上には滑り止めシートが敷かれていました。洗い場にはシャワー付きカランが計6基取り付けられています。浴槽のすぐ上に開けられている小窓は、硫化水素を逃がすための換気窓ですね。


 
浴槽は約3.5メートル四方。外側から太い木の樋が斜め下の湯枡へ、男女両浴室を仕切る塀に沿う形で渡されており、湯枡から浴槽へとお湯が注がれていました。この湯口には黄色いランプが照らされているため、樋の内側にこびりついた硫黄が黄色く見えますが、実際には純白に近い綺麗な白色です。この湯口の照明然り、休憩スペースにあった「万座の天然水」のスポットライト然り、そして館内の全体的な照明コンセプト然り、リニューアルを手がけた設計士さんは、ライティングにかなりの思い入れがあるのでしょう。

湯口に掲示された「熱湯注意」のプレートが示しているように、投入時点ではかなり熱いのですが、湯船に落とされてプールされるうち、温度が下がって適温になっていました。それでも温泉は自然のものですから、不意な上下もあるものと思われ、浴槽の傍には湯もみ板が用意されていました。お湯はやや黄色を帯びた微白濁で、底が見える程度の透明度を有しており、湯中では白くて細かな湯の華が無数に浮遊していました。



「万座亭」のお風呂は重厚感ある内湯だけでなく、開放感と木のぬくもりを共存させたログ露天風呂も出色。ログは茶色く塗装されていますが、その茶色と青白く濁ったお湯、そして景色に広がる木々の緑というトリコロールが実に美しく、内湯の佇まいに息を呑んだ私は、露天では一転して気分が高まり、「こりゃすげー」と声を漏らしてしまいました。落ち着きの内湯に対して、高揚の露天といったところでしょうか。
頭上には垂木が格子状に並んでおり、邪魔に感じる方もいらっしゃるかと思いますが、屋根板は張られていませんから、明るさや開放感はあまり損なわれていません。ログハウスとしての構造物的一体感を演出するには、ピッチを詰めたこの垂木も必要だったのかな。洋風ガーデンのウッドデッキみたいですね。


 
ここは万座温泉の中でも比較的高いところに位置していますから、露天から眺めは抜群。むしろ開けっぴろげなので、近隣からはこっちが丸見えかも。内湯側には石板敷きのデッキが広がっており、大きなしゃもじみたいな湯もみ板が立てかけられているほか、丸太を切った腰掛けもいくつか置かれています。お湯で体が火照りかけたら、この丸太に腰掛けて高原の涼風でクールダウンし、適度に火照りが冷めたところで再び湯船へ…というサイクルを、この露天風呂では何度も繰り返してしまいました。


 
白く染まった木枠の樋からアツアツなお湯が注がれています。浴槽は内湯よりもはるかに大きく、おおよそ4.5m×6mの木造。左側には丸太が一本渡され、これによって浴槽は二つに仕切られているように見えますが、あくまで湯面の上を丸太が跨いでいるだけなので、左右双方でお湯に違いはありません。
湯船に張られたお湯は、ターコイズグリーンと表現したら良いのか、やや青みがかった緑白色に美しく濁り、濁り方が強いために底は全く見えません。さすが万座の湯だけあって、硫黄臭は大変強く、口に含むとタマゴ的な味覚の他、柑橘系を思わせるフルーティーな酸味や金気味も感じられます。濃厚な硫黄に由来すると思しきパウダリーな浴感は、トロミや少々のキシキシ感を伴いながら、肌をしっとりと覆ってくれます。
幸い私が訪問した時は終始独占することができ、ゆったりとした湯船で白濁の湯に浸かりながら、雄大な景色を眺め、なんとも表現しがたい優雅で贅沢なひとときを過ごさせていただきました。男女別の大浴場の他、今回は利用できなかった貸切のお風呂もあるそうですから、次回は日帰りじゃなく、宿泊してのんびり過ごしたいなぁ。


鉄湯2号
酸性・含硫黄-マグネシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉 85.4℃ pH2.4 自然湧出 溶存物質1.39g/kg 成分総計1.43g/kg
H+4.27mg(20.33mval%), Na+:129mg(26.93mval%), Mg++:98.8mg(39.05mval%), Ca++:32.7mg(7.82mval%), Al+++:3.87mg,
Cl-:104mg(14.87mval%), SO4--:748mg(79.19mval%), HSO4-:108mg(5.63mval%), H2S:41.7mg,
H2SiO3:118mg, H2SO4:1.2mg,

群馬県吾妻郡嬬恋村大字干俣万座温泉2401  地図
0279-97-3133
ホームページ

日帰り入浴11:30~18:00
1000円
貴重品用ロッカーあり

私の好み:★★★
コメント (2)
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草津温泉 ペンションはぎわら

2015年03月25日 | 群馬県

昨年(2014年)夏の記事が連続し、鮮度に欠ける内容ばかりで申し訳ございません。私が草津を訪れる場合は日帰りが多いのですが、この時の訪問では、温泉巡りはもちろん、熱帯夜続きの首都圏から避暑すること、そしてその年の春に開館したばかりの「重監房資料館」見学という3つの目的があり、さすがに日帰りでは疲れてしまいそうだったので、温泉通の間で人気の高い「ペンションはぎわら」で一晩お世話になりました。


 
お部屋は和室と洋室の2種類があるそうですが、ベッドの方がよく寝られる私は迷うこと無く洋室を選択しました。人によって就寝スタイルには好みがあるでしょうから、どちらか選べるというのは、客にとってありがたいものです。洋室はツインルームで、トイレこそ共用ですが洗面台は備え付けられており、テレビもありますから退屈しません。この時の旅の目的として避暑を挙げましたが、さすが草津は標高が高いために、都内が猛暑で呻吟しているような日でも、日没後は涼しく爽やかで過ごしやすくなります。お部屋にはクーラーが無いのですが、そのような環境ですのでエアコンなんて不要なんですね。寝入りばなに扇風機を軽く回しておくだけで、快適に熟睡できました。毎年猛暑の時期には電力供給が逼迫するというニュースが報じられますが、お休みの日にみんなで標高の高いところへ避暑するだけでも、相当な節電になるかもしれません。


 
お風呂は大きさの異なる2室があり、出入口には紺と紅の暖簾がかかっていますが、特に男女に分けているわけでもなく、いずれも貸し切りで使用できました。このブログをご覧の方ならご存知かと思いますが、こちらのお宿が温泉ファンの間で誉れ高い理由は、草津でも僅かな施設にしか供給されていない「わたの湯」源泉に入れるからなんですね。「冬の間は温泉が少々ぬるく成りますので・・・」という文言は、ひとつの源泉だけで勝負しているからこその悩みなのかも。


●大きな浴室
 
まずは大きな方の浴室から。大きいと言っても、あくまで2つの浴室を比較した表現であって、両方とも民宿らしいコンパクトな造りですが、貸切利用ですし、大挙して利用することもありませんから、これで問題ないでしょう。硫黄臭の漂う室内はモルタル塗りの白いペンキ塗りで、床はタイル貼り。洗い場にはカランが2基設置されています(うち1基はシャワー付き。スパウトのみの水栓は最近交換されたものと推察されます)。四角い浴槽は2~3人サイズといったところ。浴槽内も白く塗装されているのですが、イオウの付着によってうっすら黄色くコーティングされているように見えました。


 
積み上げられた岩の間からパイプが突き出ており、「わたの湯」源泉が滔々と注がれています。上述の張り紙にあったように、冬期はもうひとつの配管のバルブを開けて熱いお湯で温度調整をするようですが、この日はそんな必要も無く、加水することもなく、100%「わたの湯」だけで42~3℃というちょうど良い湯加減になっていました(真夏でこの温度ですから、たしかに冬だとぬるくなっちゃうかも)。もちろん完全放流式の湯使いであり、浴槽を満たしたお湯は手前側の切り欠けから溢れ出ているのですが、オーバーフローが流れる箇所は、温泉成分の付着によって白く厚く塗り固められており、イオウの濃さがビジュアル的にも伝わってきました。


 
槽自体の色に影響されるのか、湯船のお湯は薄い黄色(見方によっては緑系)を帯びているように見えるものの、入浴前の浴槽は底がはっきり確認できるほど、高い透明度が保たれていました。しかし実は底には湯の華が沢山沈殿しており、私が湯船に入ると湯華が舞い上がって、一気に白濁しました。左(上)側の画像は入浴前、右(下)画像は入浴後の、浴槽の様子です。小さい画像だと分かりにくいかもしれませんが、前と後では濁り方がはっきりと異なっており、入浴中は白濁をもたらす無数の白く細かい湯華に包まれました。


●小さな浴室
 
小さな浴室にも入ってみました。室内空間も浴槽の容量も大きな浴室より一回り小さく、しかも浴槽は台形の右上を潰したような変則的な形をしています。槽には青く小さな円形タイルが貼られているのですが、その大部分はイオウの付着によって白や黄色に染まっていました。
洗い場に設けられているカランは2基ともシャワー付き。


 
こちらの湯口は装飾性が無く、壁から直接突き出ていますね。タイルの目地のみならず、全体的に覆っている黄色い硫黄が、温泉の濃さを物語っているようです。


 
こちらの浴槽でも底には湯の華が沈殿しており、入浴するとお湯は一気に白濁しました。画像左は濁る前、画像右は濁った後の様子ですが、白濁した湯船は底のタイルがすっかり目視できなくなっていますね。

強い酸性のお湯に特徴的な、少々のヌルヌルを伴うツルツルスベスベの浴感を有しており、どことなく柔らかで優しいフィーリングです。また、両浴室も浴槽の容量に対して源泉の投入量が多いため、お湯の鮮度感が抜群で、極上な入り心地でした。お湯を口に含むと、余計な雑味のないストレートな収斂酸味が感じられた他、イオウ臭に関しては草津の他源泉より強く香っているように思われました。たくさん湯の華が舞い上がって白濁を呈している湯船に浸かっていると、あたかも綿に抱かれているような気分。源泉名の由来は存じ上げませんが、柔らかな浴感といい、大量の湯の華といい、「わたの湯」とは言い得て妙なネーミングです。



私の訪問時、玄関では老犬がソファーに横たわりながら、来客を出迎えていました。16歳という高齢のため、目は白内障を患い、四肢もすっかり衰え、下半身にはオムツがあてがわれ、体を動かすのが大変辛そうな様子でしたが、それでもペンションのワンコとして接客の心得があるのか、懸命に目を動かして客を意識していました。犬は飼い主に似ると言いますが、物腰が柔らかいご主人にそっくりな、穏やかな表情が印象的でした。
しかしながら、お宿のホームページによればこの3ヶ月後にあの世へ旅立ってしまったそうです。ご主人は「スキーでお越しになる常連のお客様と再会できれば良いのですが…」とおっしゃっていましたが、残念ながら間に合わなかったかもしれません。
看板犬は冥土へ行ってしまいましたが、その後も「わたの湯」のお湯は絶え間なく湧き続けています。草津という観光地にありながら大変リーズナブルであり、且つ近くにコンビニなどもあるため、滞在中に不自由を感じることもありませんでした。極上な浴感の「わたの湯」を完全掛け流しで堪能できる、素敵なお宿でした。


わたの湯源泉
酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉 56.0℃ pH2.05 蒸発残留物1.46g/kg 成分総計1.61178g/kg
H+:8.98mg, Na+:53.0mg, Mg++:38.5mg, Ca++:73.6mg, Al+++:40.0mg,
F-:10.5mg, Cl-:309mg, SO4--:601mg, HSO4-:180mg,
H2SiO3:240mg, H2S:13.6mg, H2SO4:4.0mg,

群馬県吾妻郡草津町草津464-279  地図
0279-88-2363
ホームページ

日帰り入浴不可
シャンプー類あり、ドライヤー貸出

私の好み:★★★
コメント (4)
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