温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

いわき湯本温泉 住乃江

2021年08月26日 | 福島県
久しぶりにみちのくの温泉をご紹介します。拙ブログは東北の温泉を取り上げることが多いのですが、さすがにここ最近は訪問する機会に恵まれず、関東やその周辺地域の温泉ばかりをご紹介してまいりました。とはいえ、やはり多少は関東以遠の湯処にも足を運びたいものです。そこで、自分なりに状況を判断した上で行動し、波が低くなった状況を見計らって、今春の某日、私の大好きな福島県のいわき湯本温泉へ出かけました。


まずは東京駅から特急「ひたち」に乗車し・・・


湯本駅で下車。この時は湯本駅からいきなり宿へ向かわず・・・


或る旅館へ立ち寄って、館内の展示を見学しております。そのことについては、また後日改めてお伝えするとして、その立ち寄り場所で目的を果たした後は、湯本の街を循環する路線バスに乗車しました。この車両はかつて小田急バスで使われていた中古なので、小田急バスの営業エリアで生活する私は、もしかしたら以前にこの車両に乗っていたかもしれません。そんなことを考えつつ10分ほどバスに揺られて・・・


「町下橋」というバス停で下車し、目的の宿へ向かいます。なおこの時は運行されるバスのタイミングの都合でこの「町下橋」で下車しましたが、今回のお宿の最寄りのバス停はこの次の「道下」です。これについては本記事の最後で再度触れます。


交通量が比較的多い県道から路地に入って坂を上がると・・・


今回のお宿である「住乃江」に到着しました。


建物は年季が入っているようですが、しっかりお手入れして綺麗に使っており、居心地に問題ありません。また宿のご主人も気さくで優しく温かい方なので、心穏やかに安心して過ごすことができました。なおこちらのお宿は宿泊のみで、日帰り入浴の営業は行っていないようです。。

●お部屋・お食事

今回1泊利用しましたお部屋は3階で、明るく綺麗な室内にはテレビやエアコン、冷蔵庫が用意されており、またトイレやユニットバスも設置されています。Wifiも利用可能です。


宿は小高い丘の上に立地しているため、窓からの眺めが良好で、湯本の街並みを一望できます。


訪問した日はちょうど八重桜も良い感じで咲いていました。


夕食は18:30から2階の大広間でいただきます。
お膳の真ん中には、主役である赤魚の煮付けが鎮座し、右手には鯛と海老の海鮮鍋が侍り、ご当地名産メヒカリの丸揚げ、イカの海鮮グラタン、ホタルイカの小鉢、タコ・鰹たたき・揚がったばかりの活かつお・ホッキのひもなどいかにもご当地らしいラインナップのお造りなどが彩を添える、海産物メインの献立となっていました。いずれも大変美味。やっぱり常磐ものの魚介は美味いですね。なお食後にはフルーツが供されました。
ちなみに私は予約する際、瓶ビールをプレゼントしてくれるプランを選択したので、追加料金なしで酔うことができ、美味しいものとビールで最高な気分でした。お腹いっぱいです。


朝食も同じ場所でいただきます。
鮭、なめこの味噌汁、サラダ、そして各種小鉢など、美味しいものをモリモリ食べて、一日分のエネルギーをしっかり充填することができました。

●お風呂

お風呂は1階の廊下を進んだ最奥にあり、男女別の内湯のみで露天風呂はありません。古く小ぢんまりしているのですが、リニューアルして内装をシックな感じに変えており、快適で気持ちよく使うことができました。


脱衣室からお風呂の戸を開けると、ぷんと焦げたような硫黄臭が漂ってきました。そうそう、この香りこそ、いわき湯本温泉ならではの芳香です。あぁ、嬉しいなぁ。


男湯の場合、浴室入って左側にシャワーが3つ並んでおり、水栓を開けるとボイラーの沸かし湯が出てきます。なお浴室の床には緑色凝灰岩(グリーンタフ)の石材が採用されており、足裏からはこの材質独特の気持ち良い感触が伝わってきます。。


浴槽は台形のような形(変形6角形)で、長辺は約3m、幅は1.8~2m、4人サイズと言ったところでしょうか。
硫黄分を多く含むいわき湯本のお湯は、湯温や気温、滞留時間、湯量などいろんな条件によってその見た目を変えるのですが、私が訪ねた時のこちらの湯船は、僅かに白濁しているものの、当地の他のお風呂と比べて比較的透明度があり、やや緑色っぽく見えたような気がします。
湯船に浸かると、絶妙な湯加減に思わず歓喜の唸り声をあげてしまいました。こちらのお風呂では水で薄めることなく、湯船へ投入する湯量の加減によって湯加減を調整しているようでした。


湯口の岩には、湯の花によって白い筋ができており、また湯船の中では細かい溶き卵のような白い湯の花が浮遊していました。湯口のお湯を手に取ってテイスティングしてみますと、焦げたようなたまご臭と薄い塩たまご味、少々の苦味、そして芒硝味が少々ながらも明確に感じられました。浴室の大きさや温泉投入量など様々な条件が上手く重なっているため、お湯の状態が良く、そしていわき湯本温泉ならではの湯の香も、他の浴場と比べて比較的強く嗅ぎ取ることができたように思います。なお湯中ではサラスベの滑らか且つ爽快な浴感が得られます。

お風呂の利用者は宿泊客に限られ、日帰り入浴客がいないため、お湯が鈍らずに良い状態が維持されているように思われます。また加温加水循環消毒なしという完全掛け流しの湯使いであり、湯船からしっかりとオーバーフローしていましたので、新鮮なお湯の投入具合も良好です。

お湯の状態が特に良かったのが早朝。早起きして朝のお風呂を見たところ、湯船のお湯はちっとも白濁しておらず、寧ろ透明で、ほんのり黄色もしくは緑色を帯びているようでし。夜中は誰も入っていなかったものと思われ、私が湯船に入ると、誰にも触れていなかった朝一番のクリアなお湯が御影石の縁から豪快に溢れ出し、それとともに独特の湯の香がより濃い状態で室内に充填していきました。最高です。
いつまでもこのお湯に浸かっていたかったのですが、当日の予定がありましたので、後ろ髪を引かれる思いで泣く泣くお風呂から出て、チェックアウトの支度をしたのでした。この日、私がどこへ向かったのかについては、後日改めて記事に致します。


お宿の最寄りバス停は「道下」。宿から歩いて2分程度でしょうか。翌朝私はこのバス停から湯本駅へと向かったのでした。なおこのバス停の前にはスーパーマーケットがあるため、もし素泊まりで利用しても、ここでお弁当等を調達できます。とっても便利なお宿でもあるんですね。


含硫黄-ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉 59.0℃ pH8.1 溶存物質1.740g/kg 成分総計1.743g/kg
Na+:523.0mg(86.66mval%), Ca++:59.8mg(11.39mval%),
Cl-:556.6mg(59.37mval%), Br-:2.1mg, HS-:9.5mg, S2O3--:0.6mg, SO4--:390.3mg(30.78mval%), HCO3-:106.9mg, CO3--:6.0mg,
H2SiO3:45.0mg, HBO2:15.2mg, H2S:0.8mg,
(平成12年11月29日)
加温加水循環消毒なし
常磐湯本温泉の分析表はもっと新しいものがあるはずですが、館内には平成12年のものが掲示されていましたので、今回はそれを抄出します。

福島県いわき市常磐下湯長谷町勝善77
0246-42-2332
ホームページ

日帰り入浴なし(宿泊のみ)

私の好み:★★★
コメント (4)
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伊豆高原 城ヶ島温泉 花吹雪 貸切風呂(ヒュレヒュレイセポ)

2021年08月17日 | 静岡県
厄介な疫病が流行って外出が憚られるご時世ですが、ある程度収まってお出かけが許させるようになったら、温泉に行ってストレスが溜まった心身を癒したいものです。とはいえ、もしかしたらという不安もありますから、気になる方はできるだけ他者との接触を避けて個室で気兼ねなく湯浴みしたいというご要望もあるでしょう。
そんな今時の要望にマッチしている施設を取り上げます。伊豆高原の人気温泉宿「花吹雪」です。今回は日帰り入浴で利用した際の記録を書き綴ります。


伊豆急・伊豆高原駅から歩いて駅の裏手に回って約10分ほどで今回の目的地「花吹雪」にたどり着きました。


緑豊かな広い敷地内に複数の離れが分散しており、初回訪問時にはまずどの建物へ向かったら良いのか迷うこと必至。
でもその迷いも施設側の演出なのかもしれません。
宿泊時はもちろん、日帰り入浴利用時もこちらの「花吹雪倶楽部」チェックインカウンターで手続きをします。


お風呂はすべて個室を貸切利用します。
7つあるお風呂も客室同様、木立の中に散らばっており、それぞれ趣向も異なります。私は予約せずに訪問したのですが、特に事前予約の必要は無く、先着順で空いているお風呂を利用することができます。受付時に各浴室の写真を見せてくださいますので、その中から私は「ヒュレヒュレイセポ」と名付けられた浴室を選択しました。料金は先払いで、特に鍵を借りることもなく、利用終了時もそのまま帰って構いません。料金を支払いますと、スタッフの方が利用の流れをひと通り説明して下さり、最後に地図を渡してくれました。今回選んだお風呂は受付からかなり離れており、途中で道が何ヶ所も分岐しています。果たして迷わずたどり着けるかな・・・


地形に凹凸がある敷地内には、木々に隠れるように宿泊棟が建ち・・・


その間を抜けて奥へ奥へと進んでいきます。


道しるべに従って歩いていたら、いつの間にか公道を横切り、更に向かい側の敷地へと入っていきます。


どうやらここが「ヒュレヒュレイセポ」の入り口のようです。


階段を下った先には2つのお風呂があり、その一方が「ヒュレヒュレイセポ」です。
階段の途中には赤いランプがあり、お風呂が内側から施錠されると、赤ランプが点灯して利用中であることがわかるようになっています。


2つの浴室を結ぶ廊下には赤いウサギの絵が描かれていますね。


壁には同じく赤いウサギが・・・。


こちらが「ヒュレヒュレイセポ」。アイヌ語で赤いウサギという意味なんだとか。だから廊下に赤いウサギが描かれていたわけです。壁の絵や飾りの一つ一つが可愛く、思わずニンマリしちゃいました。



入室したらまず内鍵を掛けましょう。
3~4畳はあると思しき更衣室内はとっても綺麗。エアコンも設置されています。
洗面台の引き出しを開けると、中にはアメニティ類が用意されていました。


タオルは室内に備え付けのものが使えます。
つまり手ぶらで湯あみが楽しめるわけです。


お風呂も貸切風呂とは思えないほどスペースにゆとりがあり、しかも綺麗で立派。


半露天風呂のような構造で、屋内外を仕切る窓は折り戸になっており、雨の日は折り戸を閉めるようです。また室内には木材や伊豆青石がふんだんに使われており、見た目のみならず感触も良好です。


洗い場にはシャワーが2基ありますので、2人同時に体を洗うことができます。


浴槽は2人でちょうど良い感じのサイズ。お湯は浴槽内側面から投入されています。
源泉は300メートル離れたところにあり、そこから引湯して各浴室に分配しています。お湯は無色透明で、甘塩味と芒硝味、そして石膏味と淡い苦味が感じられます。塩味とともに芒硝感がかなり長く口の中に残るのが印象的で、成分がかなり濃いお湯です。湯中では食塩泉的な滑らか浴感と硫酸塩泉的なひっかかりが混在して肌に伝わり、且つトロトロしていて、湯加減もよく、いつまでも入っていたくなる素晴らしい良いお湯です。その上完全かけながしの湯使いなのですから、文句のつけようがありません。


一見すると湯口に見えるこの樋は加水用。熱い場合はまず棒でかき混ぜ、それでもダメなら加水しましょう。


ウサギの置物が配された小庭も雰囲気が良く、私が訪ねた時には、ちょうど桜が舞っていました。


最高です。
綺麗で使い勝手が良く、しかも温泉はかけ流しで、非常に快適なのですから、人気を博すのも頷けます。
次回訪問時は、他のお風呂にも入るため、宿泊で利用したいものです。


対島温泉 対島29号
ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉 60.7℃ pH8.3 150L/min(動力揚湯) 成分総計3.910g/kg
Na+:572.3mg(53.07mval%), 355.6mg(37.83mval%),
Cl-:947.1mg(55.94mval%), SO4--:992.9mg(43.29mval%),
H2SiO3:65.5mg, CO2:879.0mg,
(平成28年9月2日)
加温加水循環なし
消毒あり

静岡県伊東市八幡野1041
0557-54-1550
ホームページ

日帰り入浴11:00~14:00
一人1,600円(50分・1箇所)
一人での利用も可能。予約不要。
料理とセットの場合は1300円。

私の好み:★★★
コメント (2)
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塩山温泉 宏池荘

2021年08月11日 | 山梨県
東京では連日地獄のような猛暑が続いております。皆様いかがお過ごしでしょうか。暑さもさることながら、例の厄介な感染症のために外出することが憚られ、猛暑とコロナでストレスが溜まる一方です。
そこで今回の記事では、皆さんの豊かな想像力を搔き立て、外出することなく脳内で涼を得ることを試みます。山梨県は良質な温泉の宝庫ですが、実は低温の温泉や鉱泉も数が多いので、真夏に全身をクールダウンするには最適の場所です。そんな甲州の涼しげな鉱泉の中でも、今回は塩山の鉱泉を訪ねます。


まずは中央本線の塩山駅で下車。改札は1つだけですが、ロータリーは線路の南北両側にありますので、今回は北口から出ます。


裏口のような寂し気な駅前ロータリーには、厳めしい面持ちの武田信玄が鎮座しています。この信玄像にご挨拶してから北西の方向へ歩いてゆくと・・・


約10分で今回の目的地である塩山温泉「宏池荘」に到達しました。
こちらは温泉旅館のほか、公衆浴場としても営業しており、今回は公衆浴場として利用させていただくべく伺いました。
上画像で左側の棟が旅館。一方、ちょっと奥に引っ込んでいる右側の建物が・・・


公衆浴場兼浴舎です。


駐車場を突っ切った奥にあるこの狭い勝手口のような所が公衆浴場の出入口。
鄙びた湯屋に慣れない人にとってこの出入口は見つけにくく、見つけたとしてもなかなか入りにくい雰囲気ですが、鄙びた温泉が好みである私のような好事家にとっては、むしろ良い予感すら得られる不思議な佇まいです。


出入口に置かれた籠に湯銭500円を納めて入館します。券売機や番台など気の利いた設備は無く、畑の路地販売の如く無人状態ですから(おばあちゃんがいる時もあり)お釣りの用意はありません。予め小銭を用意しておきましょう。
出入口右側に入ると、廊下に沿って男女の浴場が並んでいます。なお廊下には貴重品用ロッカーが設けられていますから、お財布などはこちらへ預けましょう。


脱衣室を抜けていざ浴室へ。鄙びた外観や裏口みたいな出入口などからは、相当草臥れたお風呂を想像しますが、浴場内は決して鄙びておらず、2つの浴槽を擁する大きくて立派なお風呂です。


男湯の場合、向かって左側と手前右側の二手に分かれて洗い場が配置されています。この洗い場に設置された計8基のカランのうち、7基にはシャワーがあり、シャワーからはこちらの鉱泉を沸かしたお湯が出てきます。後述しますが、こちらの鉱泉はヌルヌル感がとても強いため、ボディーソープやシャンプーで自分を洗ったあとにシャワーのお湯で洗い流すと、石鹸類のヌルヌル感にブーストがかかり、すすいでもすすいでも全身からヌルヌルがなかなか落ちません。


ヌルヌルブーストに関連したこととして、脱衣室にはお風呂が滑りやすいことを注意喚起するポスターが貼られています。この手のポスターはいろんな温泉で見られますが、こちらのお風呂の場合は本当に滑りやすく、実際に私も湯船から出るとき足元を取られて危うく転ぶところでしたので、もしこちらへ入浴する際には、大げさな喚起だと甘く考えず、本当に注意しましょう。


浴槽は大小1つずつ。大きな方は(目測で)5×2.5mほどの大きさがあり、加温循環された鉱泉のお湯が張られています。滑りやすいこと以外で加温循環されたお湯自体に大した個性は見られないのですが・・・


湯口から出てくる吐出圧力が強く、また並行して設けられているジェットバス装置の噴射力も強いために、浴槽内にちょっとした流れが出来上がっていました。おかげで鋼のようにガチガチに凝り固まった私の肩甲骨まわりも、この強力ジェットを当てることにより、若干ほぐれたような気がします(あくまで気持ちの問題ですけど)。



今回の記事の主役はこの小さな浴槽。約24℃で湧出する鉱泉を、専用の水栓から非加温非循環のかけ流し状態で供給し続けているのです。湧出温度が25℃未満ですので、日本の温泉法では温泉として定義されず、冷鉱泉に分類されますが、冷鉱泉と言っても一般的な水風呂(10~15℃)よりはるかに温度が高いため、冷たい水風呂が苦手な方でもこの鉱泉ならば入りやすいかと思います。

このタイル張りの浴槽に張られたかけ流しの鉱泉は無色透明ですが、やや青白い色を帯びているようにも見えます。水栓から出てくる鉱泉を手に取ってテイスティングしてみますと、パルプのような独特の風味と匂いがほんのり感じられます。分析表によれば硫化水素イオンも含まれているようですが、私の入浴時にはイオウ感はあまり得られませんでした。
pH10.1という値が示すようにこの鉱泉はアルカリ性に強く傾いており、また炭酸イオンが27.0mgも含まれているため、上述したようにヌルヌル感が強く、湯船に入ると全身がローションの中に浸っているかのような感覚が得られます。そして、この冷たすぎない鉱泉風呂は、猛暑の日に入るとこの上なく清涼であり、あまりの気持ち良さゆえ、いつまでも浸かっていられます。お風呂上りもさっぱり爽快。わざわざここまで来てよかったと思えるほどの爽快感です。

さて、これらの画像をご覧になった後、一旦目を瞑って25℃未満の鉱泉に入った自分を妄想してみましょう。
入りしなこそヒヤッとしますが、一度温度に慣れてしまえば、あとは爽快感がひたすら続きます。
いかがですか。全身が涼しくなりましたか。
想像しても清涼感が得られなかった方は、今はコロナ禍でなかなか外出できませんが、状況が落ち着きましたら是非現地へお出かけになってみてください。


第2井
単純硫黄冷鉱泉 23.8℃ pH10.1 湧出量未測定(掘削揚湯) 溶存物質169.4mg/kg 成分総計169.4mg/kg
Na+:45.9mg(96.38mval%),
Cl-:11.6mg, OH-:2.1mg, HS-:2.4mg, HCO3-:36.0mg(22.00mval%), CO3--:27.0mg(33.56mval%),
(平成19年2月19日)

山梨県甲州市塩山上於曾1959
0553-33-2033
ホームページ

日帰り入浴8:00~19:30(12:00~13:00はお休み)
500円
ロッカー・シャンプー類・ドライヤーあり

私の好み:★★+0.5

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伊東温泉 鈴伝荘 その3(露天風呂)

2021年08月03日 | 静岡県
前回記事の続編です。

●露天風呂(大)

館内には、前回記事で取り上げた2つの内湯のほか、露天風呂も2つあり、いずれも貸切で利用します。内湯同様、露天風呂も大小1つずつ。内湯は2つとも1階にありますが、露天は大きな方が2階、小さな方は1階というように場所が分かれています。まずは大きな方から見ていきましょう。




貸切ですので、札を裏返しておきます。
引き戸を開けるといきなり屋外になり、申し訳程度の更衣スペースで着替えて、いざお風呂へ。


おそらく1階内湯「大風呂」の屋根上に設けられたと思しきこの露天風呂は、貸切で使うと持て余してしまうほど大きく広々しており、お蔭で気兼ねなくのびのびと湯あみできます。なお隅っこには水栓が設けられていますが、私の訪問時は使えなかったので、手桶で掛け湯しました。


ウサギとカエルが置かれた湯口からは、自家源泉「傳太郎の湯」が滔々と注がれています。弱アルカリ性のお湯は優しく滑らかで癖がなく、とっても入りやすいお湯です。湯口から出てくる無色透明のお湯を口に含むと、ほぼ無味無臭ながら僅かに芒硝感が得られました。


湯加減も絶妙な塩梅。いつまでも入り続けたくなり、実際に私は時間を忘れて微睡みかけました。でも貸切利用ですから他のお客様に迷惑を掛けるわけにもいかず、1時間ほどで一旦出て、しばらく経ってから再び入り直しました。日中は空の広さを楽しめ、夜は星見風呂を満喫。実に素晴らしい露天風呂です。こんな立派な風呂を貸切できるのは嬉しいですね。

●露天風呂(小)

1階内湯「大風呂」の左側には、もうひとつの露天風呂があります。ドアを開けると・・・


四方を塀に囲まれた露天風呂が目の前に現れました。建物裏のスペースに無理矢理設えた感がありますが、比較的新しく、最近増設したのではないかと思われます。2人サイズの浴槽はコンパクトながら、床も浴槽も伊豆青石が採用されており、見た目はもちとん肌触りも抜群。なお浴槽の縁には御影石が使われています。浴槽が小さいためか、他のお風呂よりも入りしなだけ、ちょっとだけ熱く感じたのですが、でも深さといい石の感触といい、私はとっても気に入りました。

私は滞在中に何度お風呂に入ったことでしょうか。まさに温泉三昧のひと時でした。
通年で料金が一定しており、建物もお部屋も全体的にゆとりがあり、しかも自家源泉完全かけ流しのお風呂に貸切でいつでも入ることができるという、非常にコストパフォーマンスに優れた素敵なお宿でした。疲労困憊だった私は、お蔭様ですっかり蘇り、次の日からバリバリ仕事に復帰できたことは言うまでもありません。こちらのお宿を紹介してくださった方にこの場を借りて御礼申し上げます。また近いうちに利用させていただくつもりです。


岡276号泉
単純温泉 55.1℃ pH8.3 成分総計769g/kg
Na+:159.4mg, Ca++:67.8mg,
Cl-:82.8mg, SO4--:366.4mg, HCO3-:22.0mg, CO3--:1.7mg,
H2SiO3:63.6mg,
(平成19年5月21日)
加温加水循環消毒なし

静岡県伊東市広野4-1-13
0557-37-3910

日帰り入浴不可(宿泊のみ)
宿泊料金は大手予約サイト等をご確認ください

私の好み:★★★
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