温泉逍遥

思いつきで巡った各地の温泉(主に日帰り温泉)を写真と共に紹介します。取り上げるのは原則的に源泉掛け流しの温泉です。

羅臼温泉 熊の湯

2009年02月28日 | 北海道

世界遺産知床半島の観光拠点である羅臼。ここの渓流沿いに、観光ガイド本にも載るようになった有名な無料露天風呂「熊の湯」があります。
へそ曲がりな私は敢えて観光シーズンを外した真冬にこの「熊の湯」を訪れました。案の定、先客はゼロ。ゆっくりとお湯を堪能させていただきました。


白濁したお湯からは硫黄臭が漂い、弱い塩味に硫黄風味がプラスされる感じで、気持よいスベスベ感が味わえます。
そのままだとちょっと熱かったので、周りの雪を掻き集めてお湯に入れ、程よく冷ましてから湯船に入りました。知床の原生林に囲まれて渓流のせせらぎを耳にしながら、白濁した硫黄のお風呂に浸かる幸せといったら、何とも言えません。


熊の湯付近には羅臼温泉の温泉櫓(源泉)があり、勢いよく湯煙をあげていました。

行き方:羅臼の町から国道334号線(知床横断道路)を知床峠方面に向かう。羅臼町役場から車で約5~10分(3.5km)。
冬季になると国道334号線はちょうど熊の湯の所で通行止になります(熊の湯までは行けます。下の写真を参照)


北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町 地図
0153-87-2126(羅臼町役場環境管理課)

朝の掃除の時以外は入浴可 無料

私の好み:★★★
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斜里温泉 湯元館

2009年02月26日 | 北海道

冬の北海道観光の目玉といえば、その一つに流氷が挙げられるでしょう。
私がその流氷を見に行った際に訪れた温泉をご紹介します。知床半島の付け根にある斜里町に湧く、斜里温泉「湯元館」です。こちらは旅館業がメインですが、日帰り入浴も受け付けてくれます。

私の訪問時はちょっと吹雪いていたためか先客ゼロで、大きなお風呂をのんびりと独占できました。

お湯は典型的なモール泉で、ザブザブと掛け流されており、ワイン色した新鮮なお湯から漂う独特の香りとモール泉ならではのスベスベ感がたまりません。口に含むとほんのり塩味が感じられます。また肌には気泡がつき、お湯が新鮮であることを証明してくれています。
外観や浴室はB級感が否めませんがお湯の実力はなかなかのものだと思います。駅からはやや歩きますが、ちょっとした寄り道がてらの入浴も一興かと思われます。

ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 54.7℃ pH7.6

JR釧網本線・知床斜里駅 徒歩20分
北海道斜里郡斜里町西町13-11
0152-23-3486
オフィシャルサイト

私の好み:★★
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二ノ平温泉 亀の湯

2009年02月24日 | 神奈川県

古くからある箱根七湯といえば湯本・塔ノ沢・宮ノ下・堂ヶ島・底倉・木賀・芦の湯で、後世になるとこれに10ヶ所が加わって箱根十七湯になるわけですが、この10ヶ所のうちの一つが二ノ平です。二ノ平は箱根の温泉の中でも無名な部類に入るのではないでしょうか。ちょうど彫刻の森一帯が該当する地域です。

一見民家のような佇まいの共同浴場「亀の湯」に入ると、愛想の良いおばさんが出迎えてくれました。浴室・浴槽とも大きなものではなく、湯船は3人入ればいっぱいになる程しかありませんが、床タイルに付着して白くなっている析出物が示すように、お湯の質はすこぶる良好です。無色透明のお湯からはほんのり焦げたような臭いと微かな塩味が感じられ、さっぱり・サラサラとした浴感が得られます。この湯屋の裏には源泉櫓があって、そこからお湯を引いているようです。無論源泉掛け流し。
時間帯のためか、私が入ったときは他に誰もおらず、このお湯を独り占めして堪能することができました。

 


ナトリウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉
70.0℃ pH8.6 成分総計1.120g/kg

箱根登山鉄道・彫刻の森駅 徒歩5分強(500m)
神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1080
0460-82-2344
9:00~21:00 無休 550円

私の好み:★★
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川口温泉 玉縄の湯

2009年02月22日 | 福島県
※現在は閉鎖されています。


只見線沿線は名湯の宝庫です。
会津川口駅からちょっと歩いた野尻川沿いに、週4日しかも夕方にしか入れない共同浴場があります。外観は農機具小屋のようで勿論無人ですが、ここのお湯が実に素晴らしい。
吐湯口で微かに硫黄のような匂いが漂い、口に含むと薄い塩味が広がるのですが、何よりすごいのは大量の泡つき。泡でお湯が白濁しているように見え、実際にお湯に浸かるとまるで気泡で浮かされているかのように沢山の泡が付着します。
ぬるめのお湯なのでじっくりと長湯でき、泡に包まれて夢見心地。
限定された開業時間や良質なお湯を考えれば、プレミアムのついた共同浴場だといっても過言ではないでしょう。



ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
41.0℃ pH7.42 湧出量285L/min

JR只見線・会津川口駅 徒歩10分
福島県大沼郡金山町川口 地図

入浴協力金として200円以上
16:00~20:00(月・水・金曜日休み)

私の好み:★★★
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下諏訪温泉 旦過の湯

2009年02月22日 | 長野県

信州の下諏訪温泉郷にはいくつかの共同浴場がありますが、なかでもこの「旦過の湯」はとびきり熱いことで知られています。慈雲寺に集まる修行増のため鎌倉時代に建てられた旦過寮のお湯がこの浴場の起源とのこと。
ライオンの口からタイル貼りの浴槽に無色透明無味無臭のお湯が掛け流されています。どんなものかと試しに入ってみたら本当に熱くて、がんばっても10秒浸かるのがやっとでした。殆ど精神修行の世界です。でも湯上りは実にさっぱり。ちょっと病み付きになりそうな爽快感でした。サウナから出て一気に水風呂に入るのと同じ感覚なのでしょうか。


なお外にも蛇口があって、開けるとそこからもお湯が出てきます。誰でも自由に汲める温泉の蛇口があることは、それだけ下諏訪地域の湯量が豊富であることを物語っており、界隈の民家には各々温泉が分配されている程です。


ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
62.5℃ pH8.3 蒸発残留1581mg/kg

5:30~22:00
220円
JR中央本線・下諏訪駅 徒歩10分
長野県諏訪郡下諏訪町3411 地図
0266-26-7520

私の好み:★★
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