ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

素人の料理に 「不味い」 なんて、どうしても言えない

2019-03-20 00:43:59 | 日記
これまで特に不味かった料理は3つ。


1つ目は研究所が北関東へ移転した際の社食で出された塩鮭。 それはまるで肌色絵の具を塗った岩塩。 若く食欲旺盛だったため不覚にも、まとまった塊で食べてしまい、突き刺すような辛さが頭痛さえ誘発した気色悪い出来事も、今や笑い話だけど。

時間が長く不規則な研究職にとってランチは楽しみの1つ。 「塩っ辛過ぎ!」 と直接訴えた僕に、「美味しいのにねー」 と落胆する食堂のオバチャン達も驚異! 勿論、他の社員にも同様に不評だったため翌日にはメニューから外された。


2つ目は以前にも書いた、とある田舎の老舗 “恩波楼” で出された止め椀の赤だし。 色こそ付いてはいるものの、出汁が欠落していて匂いも味も薄っぺら。 驚いて、隣席のものを味見させてもらうと、清々しさに欠けるも普通の味。

椀毎に出汁の有無が生じるということは、この “老舗” とやら、即席出汁を使っているのだろう。 誇らしく挨拶をして、店の歴史を滔々と語る店主は正しく “裸の王様” 。  その滑稽な姿は、とても正視できたものではない。


3つ目は 「〇〇さん(← 僕)は濃い味が好きでしょうから」 と出された味噌汁。 舌を蹴散らす塩辛さの鎧を纏った熱褐色溶液に、飲み込む是非さえ考えた挙げ句、大量のご飯を口に運んで誤魔化すこととした。 だって、これは厚意による素人料理だ。

だから 「不味い」 なんて言えないんだよね、どうしても。 せっかく作ってくれた料理に文句を言うなんてとても ・・・ 目前の作者も同じモノを摂取しているということは、その御方にとっては尚も味覚のストライクゾーンなんだろうし。  


確かに割烹では時折、「味が薄いな」 と言うことがある。 但し、この 「薄い」 は概ね出汁のこと。


田舎で 「由緒ある」 などと評される店には出汁が薄かったり、手を抜いていたりが多い。 そんな “地元の恥晒し” が、その筋のサイトに 「名店」 と掲載されているから困ったものである。


出汁を疎かにした日本料理は味が、尖っていたり、貧しかったり、混濁したり。 音で言うなら、「ピーキーで耳障りだったり、“高音、中高音” と “低音” とを繋ぐ肝心の “中音、中低音” が抜け落ちたり、歪んだり」 といったところだろうか。


外食かケータリング、ホテルの朝食、ささやかな自炊料理、といった今日この頃だけど、これからも言えないだろうな、素人に振る舞ってもらった料理に 「不味い」 なんて。。。




フォトは The Doors の “the soft parade” 。 暖かな春の日には、こいつを聴きたくなる。 大学時代には、あの〇二〇谷〇荘で暖かな春の日に LP(アナログディスク) をなけなしの金で購入し、大切に聴いていた。








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世の中、物騒なので

2019-03-18 03:05:50 | 日記
僕なりのセキュリティを設けている。 主なものは以下の通り。

1.固定電話には出ない ・・・ 留守電は確認しているし、親しいひとや重要な相手(機関)には携帯番号を伝えてあるしね。 “固定電話は社会的信用を高めるための道具” という割り切り。

2.オートロックをスルーしてきた人には居留守で対応 ・・・ 自室ドアのインターフォンにはカメラがないので仕方なし。 但し、定期点検業者等々、予め管理会社から通知があった場合は例外。

3.突然の宅配業者の呼び出しには居留守で対応 ・・・ ネットで再配達依頼して指定時間帯(2時間)のみ対応。 一方、自分で注文した場合は確実に受け取れるよう、日時指定不可でもネットで追跡。

4.部屋を出る際、部屋に入った際には必ず施錠 ・・・ 勿論、たとえ短時間であっても。

5.基本的にサッシは施錠 ・・・ 解錠は起床時の換気かベランダに出る時等に限定。 角部屋でベランダは完全独立(隣戸との隔板なし)でも避難梯子はあるし、高層階でも侵入されるリスクあり。 因みに、寝室のサッシ以外は全て常時施錠。

6.居住者にはリタイア前の身分は内緒 ・・・ 氏名検索されたら画像も出ちゃうけど。 訳あって比較的安価なマンションに住んでいるので、オートロック内のひとには 「馬鹿で金なさそうだけど悪いひとじゃない」 程度に思われていた方が幸せ ♪



さてさて、フォトは “殺人動物ランキング” 。 蚊がダントツ1位。 2位はやっぱり人間。 サメなんて年間4人。







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「かかりつけ薬剤師」 になってほしいと思う芸能人は?

2019-03-16 00:57:01 | 日記
う~ん ・・・ えっ? なるほど。

そういえば僕は薬剤師でしたね。 医療関係の話題に触れたり、引き出しを開けた際にクリアケースに入れた薬剤師免許証を目にしたりすると、ふと思い出します。(笑)



ちなみに 「かかりつけ薬剤師」 の認知度は40%だそうです。







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3.11で 「黙祷なう」 って何?

2019-03-12 05:07:40 | 日記
そもそも、何のための黙祷なのでしょうか?

あの地震で、あの津波で大切なひとを、財産を失ったご遺族、被災者がご覧になったらどうでしょうか?

倒壊に、濁流に痛み苦しんでお亡くなりになった方は喜ぶでしょうか?

それとも、「真面目に黙祷したところで亡くなった命は蘇らないし、失った財産を取り戻せるわけではないから」 などと嘯き、貴方自身の “人間としての尊厳” を自ら捨て去るのですか?

楽しいから、軽薄だから、面白いから、稚拙だから、そして匿名だから OK とでも思っているのですか?



死者やご遺族、被災者の無念をあざ笑うような陰湿で卑しく残忍な行為は、決して許されるものではありませんよ!








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8年前の明日

2019-03-10 01:42:13 | 日記
ビッグサイトで新製品の説明を受けていたら、足元がふらついた。 ふらつきは加速度的に大きくなり、遥か上方に設置された照明が土台ごとダンスするように円を描いて激しく揺れ、轟音が響く。

夢を見ているような気分に陥りつつあった自分を奮い立たせ、同行メンバーに外への避難を指示。 左右の揺れで、広い通路も U字溝の如くとなり、真っ直ぐ歩けない。 震度5強ではあるが、恐怖を感じる瞬間。

外に出ると、隣のビルから煙が上がっている。 その上空にヘリがいる。 火事か? 揺れは何度も続く。 先の揺れがあまりにもひどく、慣れてしまっている自分がいる。


電話もメールもだめ。 但しワンセグは支障なく、 震源の宮城では震度7だと知った。 車と船が道を併走するなど、現地の様子を伝える映像はまるで CG のよう。

メンバーには、先ず家族の安否確認を指示。 幸いしつこくかけると何十回に1回は繋がり、それぞれの家族の無事を知る。 そして会場を出る。 駅の前には群衆が。


寒風吹く中、運転見合わせで構内に至ったひとも追い出され、マックはそそくさと緊急閉店。 他の店も右に倣えとなってしまった。 唯一営業していた居酒屋で・・・とも考えたが、そんな場合でもなさそう。 そうこうしているうちに鉄道は終日休業を宣言し、さっさと閉門。

北風吹き荒ぶ屋外へ締め出された何千人もの群衆。 地域柄の強寒風で凍るように寒い。 仕方なくタクシーを待つが、1、2台来たっきりで終了。  そのまま1時間ほど途方に暮れているとパトカーが訪れ、マイクを使い 「シャトルバスを利用し八重洲へ」 と呼びかける。


乗り場には数百人が見事な一筆書きの幾何学模様を描いていた。 最後尾さえ分からない長蛇の列。 僕はメンバーを連れ、最後尾らしき箇所を探し出して並んだ。 待つこと1時間ほどで東京駅行きのバスに乗り込む。

道は極度の渋滞。 幸いメンバーのうち1人を除いて皆座ることが出来たが、大人数を無理に詰め込んだバスは息苦しい。 途中救急車やパトカーを通しながら、2時間かけて到着。 そこで見たものは、何百メートルも伸びたバスやタクシーを待つひとの列。


あいにく鉄道は全滅。 復旧のメドもなし。  部下は全員、最近の Hさん宅までスマホ頼りに歩く道を選択(4時間かけ無事辿り着いた)したところで解散宣言。 僕は解放された駅構内の壁を背もたれに覚悟を決めた女子高生を含む多くの人の姿を見ても尚、帰宅を決意。

途中、立ち食い蕎麦で暖を取った後、1時間以上歩き回ってホテルを探したが、どこも満室。  仕方なく、その時最寄だった有楽町駅へ。


駅構内で野宿しようにも敷く物が ・・・ そういやビッグサイトで配られた案内図があった、ラッキー!などと考えていたところ、30分ほどで、銀座線、半蔵門線の運転再開を知り、銀座駅へ急ぐ。 方向音痴の身にスマホは必需品。

ホームに到着した満員電車は幻のよう。 目的駅に近づくと、「混乱を避けるため」 とのアナウンスがあり、暫く停止。 そしていよいよ渋谷に辿り着いた。


井の頭線は運転見合わせ。 外へ出ると、大学生らしき男女が 「地震記念で飲むぞー!」 などと大声を上げている。 やはりバスターミナルには長い列。 人込みに紛れて、見掛けたタクシーは1台のみ。 仮の宿となるカラオケもネカフェも満室だろう。

仕方なく駅へと戻り、改札前に出来た人の帯の端に並んだが、その途端、列が動き出した。  周囲から歓喜の声が上がる。  そう、運転が再開されたのだ。 列は人気アトラクションのように駅員にキビキビと仕切られ、「改札にタッチしないで」 の声のまま僕のブロックも入場。


超満員電車に身体を押し込むと、暫くの間を置いてゆっくりとドアが閉まる。 45キロ以下でトロトロと走る電車。 途中、倒木で一時停止。 でも明るく暖かい空間が有難く、何より自宅に近づいていると思うと、幸せで一杯になった。 皆笑顔で、同じ気持ちだったろう。

明大前に着く頃には京王線も再開。 路線が短かく、点検に時間を要しない順? いやいや、対応も迅速なんだろう。 かくして僕は自宅最寄駅へ辿り着くことができた。 26時の空気の中、自宅へと胸躍らせて歩いた。


2時間ほど仮眠をとった未明、携帯で7時頃まで関係者と物流の打ち合わせ。 そして急遽サテライトオフィスとなった研修施設へ行き、最終確認をして13時に帰宅。

その後、電車内は消灯が常で、乗客の顔がスマホで照らし出された。 TVでは〝あいさつの魔法〟が流され続けた。 間引き運転で列車は手を差し込む隙もなく、輪番停電により途上で運行を取り止める便もあった。 コンビニからは米飯が消失した。


今も生々しい、3.11直後の光景。 徐々に明らかになった被災地の惨状。 決して忘れてはならない。

(以上、2011.3.12、2012.3.11、2017.3.12、2018.3.11 にも投稿)




























被災後、現地の中学が登校を呼びかけた貼り紙には、次のように書かれていました。


 今後の登校日は以下の通りです。無理のない
 範囲で出席してください。

 3月22日(火)
 9:00登校(講堂へ直接)  1年生~3年生
 持ち物 (元気な姿と笑顔,  私服でも可)
 安否確認後下校








あの日、現地を襲った津波はフォト中央、渋谷駅前の Yahoo巨大看板 ・・・ 2017年には銀座ソニービルに掲示 ・・・ に書かれた赤いラインの高さ (16.7メートル)。

もう二度と ・・・ もう勘弁してください ・・・ お願いだから







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