愛車(だった) “ GOLF ” 。
それは、IV の特別仕様最終モデル “ L ” 。 3 モデル前の古い車だけど絶好調で、ハンドリング、足回り、ボディシェイプ、カラー、シート、内装、赤青基調のインパネ周りのイルミも気に入っていた。 この車内に身を置くことが、この上ない幸せだった。
何よりも、かつて辛かったあの日々を共に過ごした戦友である。 少々の誤解から左遷され、意見が受け入れられず、やるせない焦燥感を抱えた時期も、こいつとドライブに出ると何もかも肯定できた。
上の子が大学 3 年進級を間近に控えた冬、約束どおり一人暮らしを始める際にはその広大な荷室が大活躍。 机と書棚を除く大量の荷物を、たった 2 往復で運び切った。 物件直下には停め辛い立地だったけど、隣が時間貸し駐車場で助かった。(土日の料金だけ高かったけど)
下の子の折畳みベッドも書棚もスッポリ収めて持ち帰った。 収まった時の下の子の驚きようといったら ! さすがに書棚は長くてハッチが閉まらず、信号で停まる度にパカンパカンと揺れ、交差点では歩行者の注目の的。 その様子を見て高揚する下の子の表情が嬉しかった。
ところが最近、既に入籍しながら互いの仕事を優先し別居していた上の子の車の調子が悪くなったと言う。 12 月に披露宴を催し、いよいよ大切なひとと同居を始める重要な時期だ。
相手のことを思いやって信頼できる車に乗って欲しいが、それを入手するには 100 万以上は要る。 何かと金のかかる時期だろうし ・・・ などと思い悩んだ末、「 どうせ駅近のマンションを買うから ・・・ 」 とか何とか心苦しくならないように口実をつけ、思い切って先月 28 日に譲ってしまった。 いよいよ車を持たないという未知の世界に突入だ。
まー、このところ 2 週に 1 回程度しか乗ってなかったけど、いざ手放してしまうと ・・・ 晩秋の風が身に染みる寂しい日々を送っております、とほほ。
ところで自動車保険の等級って、無料で 10 年間保持できるんですねー。 なんせ 63 %割引の 20 等級だったんで、ちょっと嬉しいサプライズでした。