昔のままの穏やかな空間

それは大学時代によく利用した庶民派レストラン。
面倒見の良い夫婦とフロアの女性の３人で切り盛りしていて、やや大味ではあるものの、素材を活かした美味しい料理がいつも山盛り！

卒業して２０年ほど経った頃、そんな想い出の店を久しぶりに訪ねたことがあります。


いつものメニューをオーダーすると、奥様がやってきて挨拶もそこそこに「うちの息子、貴方の大学落ちちゃったのよ」と。

一通り悔しそうに愚痴った後、最後に「〇〇くん（←僕）は大学にコネがあったんでしょ？　いいわよねー、〇〇くんでも入れたんだから」。

一瞬、冗談かと思いました。　しかし、真顔なのですよ（笑）
勿論コネなどないし、そもそもコネが通じる大学ではないことを、当時親しかった学長や教授らから聞いて知っていました。


まー、確かに学生時代は思いっきり馬鹿をやってましたからね。

因みに、僕は大手メーカーの研究職で新卒入社して特許も実用新案も取得し、新たな目標ができて転職した企業では採用業務や新人教育にずけずけと提言していたことから人事部へ異動になり、その時は既に人事部長になっていました。

研究職の就職難易度は理系で最高位。　人事部長も簡単にはなれません。

勿論、部長人事は日経に掲載されたけど、そこまで見ないだろうし、同姓同名でもピンとはこないだろうし、そもそも日経はとっていないかも知れないし。


でも、学生時代の自分に戻ったようで何だか嬉しくて、名刺も渡さず、「残念ながらコネはなかったんですよ。　息子さんは残念でしたね」とだけ言って、一頻り懐かしい話で盛り上がりました。

おかしいですかね？




その後も何度か伺いましたよ♪

そこは昔のままの穏やかな空間 。。。