ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

現地視察という名の旅行

2012-07-15 12:19:16 | 日記

頂上に近づくと小川を見下ろす山道は、平坦になった代償として崖と茂みに挟まれ薄暗くなり、じめじめ湿ってきた。 僕らの先を行くカップルは、同じ便に搭乗していた二人である。

そうこうしていると、正面に岸壁がそそり立つのが見えてきて、その下には小さな池を取り囲む広場があった。 雰囲気を崩さないよう二人との距離を保ってきた僕らだけど、いよいよカップルと空間を共にせざるを得ない状況に。

岸壁の頂点と池の表面とを水しぶきが繋いでいる。 手前の岩盤に乗って一休みしているカップルを尻目に、色気のない僕らはさっさと先に足を進めた。

足場は池を取り巻くループになっていて、滝の裏側を貫けている。 「スゲエ」などと言いながら水しぶきを透過して目に入ってくる景色に感動していると、KO さんと TO さんは、さっさと先に行ってしまった。

滝裏面の観賞を断念して足場を進むと、池の岸辺が目前に広がる。 カップルは来た道を引き返そうとしていたが、 「たしかこちらからも帰れたはず」 と言う TO さんを信じて歩いていくと、 その先に細い道が伸びていた。 さすが地元出身。 小川の向こうの道を歩く二人が見える。

その道の先はもう一つの道と途中で合流。 僕らは、先ほど登った急な山道をちょっと勢いよく下って行き、その先に見える路肩に停めた車に乗り込んだ。 (次回に続く)

コメント
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