続いて向かったのは「富士」という名を冠した山の頂上。 駐車場の右手には放牧された牛、 その右側には展望台への一本道、更にその右側には記念館がある。
まず一本道を急いだ。 綺麗に整えられた展望台に立つと、超現実的で雄大な風景が眼下に広がる。 けど風が強くて、 車にコートを置き去りにした身体が震え出す。 僕らはそそくさと一本道を戻り、比較的風が穏やかな一本道の入口付近で牛に草をあげた。
そして僕は記念館で牛乳を飲んで、そのまた右側にあるトイレに入り、車に乗ろうと駐車場まで歩いていく途中、もう1つのグループが駐車場にやって来た。 牛に草をやり出した年配の女性 ・・・ そう、あの機内に搭乗していたひとである。
僕らは再び車に乗り込んだ。 (次回に続く)