ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

スピーカーの歓送迎会 その2

2012-02-23 00:00:07 | 日記

決断後の優柔不断は O 型の特色か? 永年愛用してきたスピーカーが急にいとおしくなる。

こいつも同モデルでしばしば問題になるネットワークコンデンサーの抜けや、ツイーターのボイスコイル剥がれも未だ起こさずの良品で高音不足もなく、何より太く優しくリアリティのある爽やかな美音を保っている。

PHILIPS の20cmフルレンジを使用したシステムを含めた3セットともとっておけばいいのだろうけど、何しろこいつはでか過ぎて ・・・ 。 ということで、業者に引き取ってもらうことにした。

電話に出た御方に明るい声で 「 SB-7000? もちろん知ってます。 名機ですよね。 」 と言われた途端、後ろ髪を引かれる想いを強くする。 別れの前日は早目に帰り、思う存分聴いた。

実は、PHILIPS のシステムも引き取ってもらいたいと伝えたが、バスレフポートに 「 ヘビがいるから 」 と、決して悪戯しようとしなかった幼なき日の子供の姿を思い出し、止めることにした。

翌日、新しいスピーカーが届く。 昨日まで好みの音色で広大な世界を描き続けてくれたこいつを廊下に揃え、新品のタオルで拭いてあげた。 宅配便のダンボールや梱包材で膨らむゴミ袋の横に、なお凛として胸を張るその姿に、僕は感謝の気持ちで一杯になった。

隣人曰く、「今度のスピーカーは女性で、そっと寄り添うような音。 これまでのは男性で、ぐっと抱き締めてくれるような音だった。」  正にその通りで、絶妙なオーディオ評論である。

 

そして、約束通り20時過ぎにやってきた業者に引き取られていった。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする