9日午後11時10分ごろ、福岡県粕屋町で、フリーター飯盛義朗容疑者(35)が博多高校1年の男子生徒2人を車ではね、死亡させた。 原因は酒気帯び運転。 飯盛容疑者は「居酒屋で午後8時から11時までビールと日本酒を飲んで帰るところだった」と供述。 呼気からは0.25mg/Lのアルコールが検出されている。
福岡では2006年8月、当時33歳の会社員、29歳の妻、3児の家族5人が乗っていたRV車が、福岡市西部動物管理センターに勤務していた当時22歳の男が運転する乗用車に、海の中道大橋で追突され、橋の欄干を突き破り、博多湾に転落するという事故もあった。 車は水没し、4歳の長男、3歳の次男、1歳の長女が水死している。
追突後、犯人は逃走を図ったが、追突で車が大破してしまったため、現場の300m先で停止。 犯人は自宅や複数の飲食店でビール数本に焼酎数杯を飲んでおり、事故当時、80km/h程出していたという。 あきれたことに、友人・知人に身代わりを依頼し、もちろん断られている。
この死亡事故以降、県を挙げて飲酒運転抑止に取り組み、一時半分以下まで減ったものの、一昨年から増加に転じ、昨年はさらに41件も増え、全国ワーストとなった。
飯盛容疑者は現場より自ら119番した。 飯盛容疑者に命を奪われた山本さんは道路そばの倉庫のスレート壁を突き破った状態で倒れ、皆越さんは、現場から約50m先で仰向けになって倒れていた。 2人とも全身を強打し、搬送先の病院で死亡した。
福岡県には飲酒運転を容認する風土があるのだろうか? いずれにしても、そろそろ飲酒の快楽よりも命の方が尊いことを学んでもらいたい。