脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

フリーダムライターズ

2008-01-15 | Weblog
映画フリーダムライターズを見た。自分的には素晴らしい映画で、あらためて教育の素晴らしさを実感した。
映画の内容はこれから見る人がいるといけないので、詳しくは書かないが、ヒラリースワンク演じる一人の女性教師が人種同士いがみあい、暴力と人種差別によってあれはてた学校を、一冊の日記をつけさせることによって変えていく物語である。
私はこの映画をみて思ったのは、「学ぶこと」の素晴らしさ、大切さ、必要性である。
彼女が受け持ったクラスの大半が、小学5年生以下の学力というのもかかわらず、彼女はその生徒達に、何でもいいから日記をつけろと日記をつけさせ、そしてそこから本を読むことを教え、学ぶことの大切さを教えたのであるが、生徒達はその学びの中で次第に人間の尊厳と支え合うことの大切さを知っていくのである。
極めつけはある子どもが路上生活を強いられ、学校に来ることさえ抵抗があったが、しかしこのクラスに受け入れられ、先生が僕に希望を与えてくれたということを言ったシーンがあったが、まさに彼女は「教えること」そして「学ぶこと」によってそのクラスを一つの希望に変えた、改めて教育って素晴らしいんだと思わされる、何度もいうが素晴らしい映画である。
巷では少し勉強じゃあ学校じゃあだめだからとスポーツに頼る、愚かな傾向さえあるような気がする。
ボクシングやサッカーだけしかしないようでは、ろくな人間にならない。これが私の持論である。
しかし学ぶことは人間にとって一番尊いことである。
なぜなら日記のように言葉にし、それを受け取ることによって、その人の気持ちがダイレクトに伝わるし、そのことによって刺激を受けいろんなことに目が開かれるからである。
生徒達は今まであまり字を書くことさえあまりなかった。
しかしこの一冊の日記に、自分の気持ちを言葉にぶつけることで、気持ちに変化がでたのは確かなことである。
そこでもっと自分の気持ちをきちんと伝えたいと思ったものもいるだろうし、書いていくうちに言葉の重みを知ったもの、様々ではあるが、本を読んだりものを書いたりしなかった生徒達が、日記をつけるという行為から、刺激をうけたのは確かなことである。
映画のシーンで生徒たちが「アンネの日記」に興味を持ち、やがてそのアンネをかくまった人が生きていることを聞いて、その人を募金活動などで学校に招き話を聞くのだが、まさにそういったことも、その日記からはじまったのである。
この物語は実話である。
今までろくすっぽ勉強もしない、中にはギャングに属しているような子ども達が、一冊の日記によって学ぶ大切さを教えられ、そしてそのクラスの多くの生徒が大学に進学し学んでいるそうである。
今学級経営において、いろんなテクニックが要求される時代にあって、こんなことを言ったら、わかっていないと言われるのは当たり前のことだが、しかし大事なことは学ぶ大切さである。
人間は学ぶことによって本当の自分を知り、このことによってのみ,根本から変えられていくのではないだろうか。

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