脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

日本人的イマジネーション

2008-01-05 | Weblog
みなさんはハワイにゴーストツアーというのがあるのをご存じであろうか?
これはグレングラントという心霊やおばけの研究家が、ハワイのホーンテッドプレイスを紹介するツアーで、英語でしかそのツアーがないので日本人には知られてはいないが、アメリカでは少し知られているツアーである。
ハワイは古戦場が多いせいか多くの心霊話を聞く。
有名なのがよく日本人が観光地として行くカゼのきつい場所がある。
あそこはなぜか知らないが絶対豚肉を持って行ってはいけないらしく、地元の人間は絶対にそうしないそうである。
ハワイ大学にも幽霊がでるし、私の住んでいたアパートも地元ではめちゃめちゃ有名らしく(名前は言わないが)私が入居したときは、まだ前の人の荷物が残っていて「時間がない、この荷物もらってくれ」という書き置きがあり、不思議に思って大家に聞くとお茶を濁されたが、ハワイはこういういわくつきの場所が多いらしい。
そのグレングラントの書いた本に「ghost story in hawaii」という有名な本がある。
この本は日本人にとって興味深い本で、何が興味深いかというと、この本の中にははっきりとハワイでのカッパやムジナの存在が認められているのだ。
私の見解では、カッパやムジナが化けるというのは人間のイマジネーションで、こういう化け物は存在しない。
おそらくカッパやムジナは、日系人が伝えたものであろうと思うが、それにしても驚くのはこういう作り話のようなものが、ハワイに伝わり今まで信じられていると言うことだ。
私はここに日本人の持つイマジネーションのすごさというものを感じる。
漫画にしてもそうだ、漫画も日本人のイマジネーションを漫画というものを通して、アジアをはじめアメリカ、フランス世界各国に拡がっている。
漫画文化と言うが、おそらくそういうセンスは日本人よりも秀でている民族はいないのではないかと思う。
アメリカやヨーロッパでもそういう空想上の作り話がある。
しかしだいたいのストーリーが宗教的なものであり、もともと宗教的な事柄を土台にして生まれてくる創造物にはイマジネーションの限界がある。
しかし日本のカッパやムジナが化かすというのは民間伝承であり、いにしえの時代に人間が森やその特定な場所で想像力を働かせ、あるいはそれを促されてでてきた創造物であり、それは人間の生活に密着し創造性に満ちあふれている。だからおもしろいのではないだろうか。
少し話はややこしくなるが、西洋人の生き方は大きく見て、あるものが彼ら彼女らを支配している。
それが彼ら彼女らの言う宗教であり、いい悪いは別にして、そこに日本人と西洋人の差があるのではないだろうか。
おそらく基本的には一神教の西洋人の中には、本能的に超えてはならないイマジネーションがある。
しかし日本人は彼ら彼女らのように超えてはならないタブーはなく、自由に想像力を働かせて時には無知ではないかと思われるが、(エバンゲリオンや三位一体などを無意味につかうなどそうであるが)それでもいいか悪いかは別にしてイマジネーションを働かせていろんなものを想像していくそれが日本人ではないだろうか。


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