脱あしたのジョー

MTオリーブフィットネスボクシングクラブのブログ

WE LIVE IN JAPAN.

2008-01-21 | Weblog
少し前星野監督が、メジャーリーグに対して日本には野球という文化があるというようなことを言っていた。
これはベースボールと野球は違うと言うことを意味しているのかわからないが、個人主義で物事をすべて合理的に考える、ベースボールの国の人に向けられたある種の批判のような気がした。
アメリカという国は基本的にはプラグマティズムの国である。
プラクマティズムとは、大まかに言えば使えるか、使えないかでそのものの価値を決める思想である。
確かに戦術とか戦略というのは、プラグマティズム的に物事を考え判断しなくてはならない、しかしそれはあくまで勝ち負けにこだわった場合のみであり、東洋人はこの点からして価値観が違うのではないだろうか。
だいぶ昔アメリカの教会で食事をしていたときに、宣教師が神の存在について話してきた。
彼は言う「空気は目には見えない、しかしその存在を否定することはできない、否定すれば生きてはいけない、神もそれと同じように存在し、否定できないんだ」だから信じない根拠はないと。
彼はこの説明をしたあと満足そうな顔をしていたが、たぶんこの点が合理性を重んじるアメリカ人と東洋人との大きな違いではないかと思う。
私は彼にこう言った「確かにそれは合理的で、神の存在証明をするには適切である。しかし我々日本人は納得しない、日本人というのは、泣くものと共に泣き笑うものと共に笑う、そういう人間の姿に神や仏の存在を感じる民族なんだよ」
アメリカのボクシングはとにかく合理性や目的を重んじる。
そしてそれが時には日本人の目から見れば新鮮にうつることもある。
しかし根本的には、それは勝ち負けという弱肉強食にこだわったボクシングであり、正直言って人間の心を豊かにすることとは違うような気がしてならない。


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