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Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ジュール・マスネの歌劇「ドン・キホーテ」より第2の間奏曲「ドゥルネシアの悲しみ」を聴く

2017-05-24 07:05:56 | 古典~現代音楽フランス編
しばらく、仕事が忙しく、ブログどころではありませんでしたが、
やっと見通しがつき、何とかブログを書くことができる余裕がでました。
今回取り上げるのは、1842年生まれのマスネが、
1908年から1909年にかけて作曲した歌劇「ドン・キホーテ」より、
第2の間奏曲で、「ドゥルネシアの悲しみ」とよばれる作品である。
今回聴いたCDはジョン・エリオット・ガーディナー指揮、
モンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団の演奏による。
木管楽器と弦楽器の優しい響きの中で始まり、ティンパニが響いたあと、
チェロが歌うように旋律を奏で、他の楽器がそれをそっと支えていく。
チェロが奏でる旋律がドゥルネシアの悲しみを伝えている感じがする。
最後は静かで穏やかな感じで終わる。

ジョルジュ・ビゼーの葬送行進曲 ロ短調を聴く

2017-05-16 06:58:50 | 古典~現代音楽フランス編
今回取り上げるのは、1838年生まれのビゼーが、
1868年から69年にかけて作曲した葬送行進曲 ロ短調である。
今回聴いたCDはミシェル・プラッソン指揮、
トゥールーズ・キャピトール国立管弦楽団の演奏による。
オペラ「トゥーレの王の杯」のために作曲されたものだが、
このオペラは未完に終わり、断片的にしか残されていないようだ。
冒頭金管楽器中心にファンファーレ風に力強く始まり、
それが静まり、低弦で悲しみに包まれたような旋律が奏でられ、
それを他の弦楽器が引き継いでいき、
ゆっくりとした行進曲のリズムで奏でられていく。
金管楽器のファンファーレ風の音楽が再び現れたあと、
木管楽器による美しい旋律が現れ、弦楽器に引き継がれていく。
これは回想的な感じを思わせるが、オペラ音楽らしい。
再び金管楽器が旋律を奏でた後、
最初の重々しい旋律が低弦によって奏でられ、
弦楽器全体でそれを引き継いでいき、
途中で転調し、明るく華やかな感じの音楽になり、
最後は沈鬱な感じで静かに終わる。

エリック・サティの「右と左にみえるもの(眼鏡なしで)」を聴く

2017-05-15 06:24:42 | 古典~現代音楽フランス編
今回取り上げるのは、1886年生まれのサティが、
1914年に作曲した「右と左にみえるもの(眼鏡なしで)」である。
今回聴いたCDはヤン=パスカル・トルトゥリエのヴァイオリン、
アルド・チッコリーニのピアノの演奏による。
ヴァイオリンとピアノによるこの短い作品は、
乾いたかのような透明感のあるピアノの音に、
ヴァイオリンの旋律が奏でられて始まる。
中間からはサティらしいおどけたような音楽と、
大胆奇抜な展開に面食らう感じになり、
予想を裏切るところで突然終わる。
さすがサティである。

エクトール・ベルリオーズのバラード『水浴びするサラ』作品11を聴く

2017-05-14 22:03:40 | 古典~現代音楽フランス編
今回取り上げるのは、1803年生まれのベルリオーズが、
1834年に作曲したバラード「水浴びするサラ」作品11である。
今回聴いたCDはレ・ゼレマン合唱団、ミシェル・プラッソン指揮、
トゥールーズ・キャピトール国立管弦楽団の演奏による。
この作品は、混声合唱と管弦楽による作品である。
管弦楽の前奏に続き、混声合唱がやさしく歌い出す。
明るくゆったりとした作品で、最後も穏やかに終わる。

フランシス・プーランクのパドヴァの聖アントニウスの4つの頌歌FP172を聴く

2017-05-12 07:46:25 | 古典~現代音楽フランス編
今回取り上げるのは、1899年生まれのプーランクが、
1948年に作曲したパドヴァの聖アントニウスの4つの頌歌FP172である。
今回聴いたCDは、ハリー・クリストファー指揮、
ザ・シクスティーンの演奏による。
アカペラ男声合唱によるこの作品は、4つの曲からなる。
第1曲「おお、イエズスよ」は力強くイエスをたたえる歌。
第2曲「おお、息子よ」は短い曲だが力強くリズミカルである。
第3曲「主をたたえる祈り」は祈りらしい神聖な感じが漂う。
第4曲「汝もし求むれば」も強い信仰心を感じさせる力強い歌である。
終わりで父と子と聖霊に栄あれと歌い、最後アーメンで静かに終わる。