Mars&Jupiter

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年末近くベートーヴェンの交響曲第6番ヘ長調「田園」作品68を聴く

2009-12-30 13:24:01 | ベートーヴェンの交響曲・管弦楽曲
昨日は大掃除をし、忙しかったため、ウォーキングは休みました。
年末年始にかけては、中世・ルネッサンス音楽編は一時期お休みして、
ベートーヴェンの交響曲の様々な指揮者によるCDを紹介していきたい。
今回とりあげるのは交響曲第6番ヘ長調「田園」作品68。
今回聴いたCDはゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮、
モスクワ放送交響楽団の演奏による1974年3月13日録音のものである。
作曲者・作品の解説についてはあまりにも有名な曲のため省略する。
第一楽章は、ゆったりとした感じで始まるが、
管楽器の音が録音のせいでなぜか貧弱に聞こえる。
躍動感のある弦楽器の音は悪くはなく、
牧歌的で、のどかな感じを伝えている。
第ニ楽章の弦楽器による流れるような演奏は小川を想起させる。
管楽器の間の旋律の模倣的なやりとりも軽快に展開され、
楽章の129小節後に登場するナイチンゲール、
うずら、カッコウの鳴き声も聴こえて平和な感じで終わる。

第三楽章は農民たちの踊るようすを
躍動感ある弦楽器の動きでうまく表現している。
それに引き続く第四楽章は、低弦により嵐の予感を思わせ、
ティンパニが雷鳴を、そして弦楽器が激しい風を描写する。
録音のせいかティンパニの音はかなり遠くに聴こえる感じがし、
やや迫力に物足りなさを感じるところではある。
第五楽章の冒頭クラリネットからホルンに旋律が引き継がれ、
弦楽器に主題が現れるが、解放感あるこの主題はいつ聴いてもいい。
金管楽器も華やかさに彩りを与え、
嵐の恐怖から解放された人々の歓喜を伝えてくれる。
最後は幸福感に満たされた明るい雰囲気の中で終わる。

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