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カール・オルフの歌劇「アンティゴネ」を聴きながら、横浜から和田町まで歩く

2007-12-05 07:08:19 | カール・オルフの作品
昨日は横浜から和田町まで歩きました。
途中聴いたのはオルフの歌劇「アンティゴネ」。
今回は第1幕から第2幕の途中まで聴いた。
オルフの歌劇「アンティゴネ」は、1949年に作曲され、
その年のザルツブルク音楽祭で初演された作品だ。
初めて悲劇を扱い、新しい境地へと入った時期の作品だ。
この作品に続き前回触れた「僭主オイディプス」が作曲され、
その次の「プロメテウス」へと続いていく。

この歌劇も3時間近くかかる長い作品である。
この「アンティゴネ」という作品自体は、
ソフォクレスの「オイディプス王」の話の続きであり、
そのソフォクレスの「アンティゴネ」を
ヘルダーリンが独訳したものをテキストに使用している。
主人公のアンティゴネはオイディプス王の娘であり、
オイディプス王は祖国テーバイを去り、
流浪の旅のはて、すでに亡くなっている。

オイディプス王の呪われた運命の話は、
彼の代では終わらず、次の子孫の代まで続く。
オイディプスの子孫は近親相姦によって、
その母であり妃であったイオカステとの間に生まれている。
もちろんオイディプス王もそのことを知ったのはあとである。
しかし、そこからこの子孫の呪われた運命が始まっている。
やがて、オイディプス王とイオカステの間に生まれた息子たちは、
王位をめぐって争いあい、決闘の末、お互い刺し違えて亡くなる。
その結果、アンティゴネたちからみると叔父にあたり、
妃イオカステの兄弟であるクレオンがテーバイの王となる。
そして、クレオンは争いの結果亡くなったオイディプス王の息子
エテオクレスのために手厚い葬儀をしたが、
もう一人のボリュネイケスの遺骸は埋葬することを禁じ、
その遺骸を埋葬したものは処刑させるという布告を出す。
歌劇はその話の続きから第一幕が始まる。

しかし、この布告にもかかわらず、
アンティゴネはそのボリュネイケスを
手厚く埋葬しようと決心するのである。
そのことを娘イスメネに話して手を貸してもらおうとする。
しかし、イスメネはクレオンの罰を恐れ、
アンティゴネに思いとどまるように説得する。
しかし、アンティゴネの決心は固い。
クレオンはボリュネイケスの遺骸に番人をつけていたが、
その番人から埋葬の儀式を執り行った何者かがいると
クレオンにある時報告をする。
クレオンは激怒し、その犯人を厳罰に処すことを告げる。

第二幕では、その番人が禁じられた埋葬の犯人は、
アンティゴネであるとし、クレオンの前に本人を連れてくる。
アンティゴネはクレオンの前で自分が埋葬を行ったことを認め、
そのわけをクレオンに説明するのである。
ここでもオルフは劇的な場面で
打楽器などを効果的に使っている。
アンティゴネの物語はまだまだ続いていく‥‥。

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