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シベリウスの「四つの伝説曲」を聴きながら横浜駅から上星川駅まで歩く

2007-07-25 06:30:51 | ジャン・シベリウスの作品
昨日は横浜駅から上星川駅までの間を歩く。
途中聴いた曲は、シベリウスの交響詩「四つの伝説曲」。
パーヴォ・ヤルヴィはドイツ・カンマー・フィルの演奏会で、
アンコール曲として「悲しいワルツ」をよくやる。
おそらく、シベリウスの曲の中でお気に入りなのだろう。
私がシベリウスの曲の中で好きな管弦楽曲は、
1893年から1895年に作曲された交響詩「四つの伝説曲」。

1865年生まれのこのフィンランドの作曲家については、
改めてどんな人物かは説明する必要はないだろう。
中学・高校時代にシベリウスの作品はよく聴いた。
交響曲・管弦楽曲のレコードをよく買って聴いたものだ。
当時は、フィラデルフィア管弦楽団を振った
オーマンディのレコードが新盤で発売されたばかりで、
私はレコード店で視聴し、とても感動した。
でも、実際に買ったレコードは廉価盤で、
サー・チャールズ・グローヴズ指揮のものだった。

「レミンカイネンとサーリの乙女たち」を聴く。
想像力を働かすと、フィンランドの大自然が見えてくる。
この曲の題材はフィンランドの叙事詩「カレワラ」である。
カレワラは「英雄の国」という意味だそうで、
作品の内容はその英雄たちの物語であるわけだが、
私はこの作品を聴きながら、まだ行ったこともない
フィンランドの自然を想像したりしたのだ。

「トゥオネラの白鳥」は有名な曲だ。
これだけでも単独に演奏されることもある。
なにしろ、この交響詩「四つの伝説曲」を知ったのも、
オーマンディが指揮する交響曲第2番のレコードに
「トゥオネラの白鳥」が入っていたからである。
この曲が「四つの伝説曲」の中の一つであることを知り、
全体を聴いてみたいとは思い続けていたのである。
イングリッシュ・ホルンのソロがとても美しい。

「トゥオネラのレミンカイネン」では、
鳴り響く金管楽器の演奏が印象的である。
ここでも、フィンランドの大自然の厳しさを
聴いていると感じてしまうのである。

「レミンカイネンの帰郷」は、躍動感ある曲である。
「四つの伝説曲」の中では一番短い曲だが、
高校の時にはバルビローリ指揮のレコードでよく聴いた。
終わりに登場する金管楽器のファンファーレ風の演奏が印象的で、
ハッピーエンドを思わせる明るい曲調で最後は終わる。
シベリウスの初期の管弦楽曲としてはなかなかの名曲である。

それにしても曲を聴いてフィンランドの自然を想像するなら、
実際に行ってみたらどうなのかと言われてしまいそうである。
でも、十分なお金もなければ、十分な暇もない。
CDを買うのを倹約すれば、
確かに海外旅行も何回か行けたかもしれない。
でも、なかなかそれができないんだよなあ。

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