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ホルストの「ハマースミス」を聴き、西谷から二俣川まで

2007-05-22 05:42:04 | グスタフ・ホルストの交響曲・管弦楽曲
昨日は西谷から二俣川まで歩いた。
やはり、今の時期は夕方にかけ歩くのがいい。

さて、今日紹介するのはホルストの「ハマースミス」である。
ホルストの作品を取り上げると、きりがないのだが、
次回でホルストの特集をとりあえず終わりにしたい。

「ハマースミス」とはロンドンのある地区の名称である。
したがって、この曲名を「鍛冶屋」と訳すのは適切ではない。
この曲は、BBCの軍楽隊の委嘱を受けて作曲されたもので、
CDの解説によると1930年に吹奏楽版が作曲されたが、
ホルストの死後までその版は演奏されることはなく、
管弦楽版は1931年11月25日ボールトにより初演されている。

CDを色々聴いてみると、管弦楽版は演奏が難しく思える。
この作品の場合、吹奏楽版の方が一番あっているのではないか。
管弦楽版の演奏で私が所有するボールトのCDは3つある。
(1)リリタから出ている1968年に出されたもので、
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団を振った演奏。
(2)1967年のライヴ録音。演奏は同じくロンドン・フィル。
(3)1963年のライヴ録音。演奏はフィルハーモニア管弦楽団。
演奏時間は、それぞれ13:40、13:49、15:02となっている。
(1)は三つの中では標準的な演奏で安心して聴ける。
(2)はスケルツォに入る前のピッコロの演奏がよくない。
(3)はスケルツォの騒々しい部分が少しおとなしいが、
ゆったりとして、こちらもなかなかいい演奏である。

曲は、前奏曲とスケルツォからなり、CDの解説書によると、
ゆったりと静かに始まる前奏曲の部分は、
テムズ川の流れを描写しているらしい。
ヴォーン・ウィリアムズのロンドン交響曲の冒頭部に似ている。
その静けさはピッコロのおどけたような旋律と、
霧笛のように遠くから聞こえてくるトロンボーン、
ピッコロの旋律を模倣した荒々しいトランペットの音により、
打ち破られ、スケルツォの部分に入っていく。

スケルツォではフルート、ファゴットによって始まる旋律が、
フーガ風に展開されていき、時々は騒々しくなったりする。
しかし、最後は冒頭の前奏曲の静かな雰囲気へと戻っていく。
こんな感じもロンドン交響曲に似た雰囲気である。
親友同士のロンドンを愛する気持ちは同じなのかもしれない。

ところで、このHammersmithだが、ハマースミスという表記と
ハンマースミスの表記とあるが、どっちが正しいのだろう。
ガイドブックなどではハマースミスというのが多いが、
吹奏楽の演奏会ではハンマースミスとするのが多いのか、
ホルストとハンマースミスで検索すると
ブラスバンド関係のものがたくさん出てくる。
でも発音記号上は、ハマースミスだよなあ。
えっ、そんなのどうでもいい話でしょって?
そう言われると返す言葉もないけど、気になるなあ。

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