Mars&Jupiter

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ヨーゼフ・ハイドンのオラトリオ「天地創造」Hob.XXI:2を聴きながら、二俣川から鶴ヶ峰まで歩く

2011-09-11 11:46:10 | ヨーゼフ・ハイドンの作品
骨折した小指の方はハビリに入るとのことだったが、
医師の話では回復が早いので自分でやったらどうかと言われ、
家で曲げ伸ばしをしながらリハビリを始めている。
まったく動かないなあと思っていた関節も、
徐々に動くようになってきたので安心したが、
これからどれだけ時間がかかるものかはわからない。

一昨日は二俣川と希望が丘の間を往復し、
昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは、ハイドンのオラトリオである。
この作品の紹介をしてハイドン特集については終わりにしよう。
オラトリオ「天地創造」Hob.XXI:2は、1796年から1798年にかけて作曲された。
聴いたCDは英語歌唱によるピーター・ブラウン版で演奏されている。
今回聴いたCDは、エマ・カークビーのソプラノ、
アントニー・ロルフ=ジョンソンのテノール、
マイケル・ジョージのバリトン、キム・アンプのメゾ・ソプラノ、
オックスフォード・ニュー・カレッジ聖歌隊、
クリストファー・ホグウッド指揮、エンシェント管弦楽団・合唱団の演奏のもの。
作品は三部に分かれているので、ここでは各部ごとに触れていく。

第一部は、ティンパニの一撃による序曲から始まり
弦楽器を中心に混沌とした世界のようすが描写される。
そして第一場のレシタティーヴで神による天地創造が独唱と合唱で語られ、
次のアリアで独唱者がその喜びを歌い、合唱もそのあと明るく歌い、独唱と絡む。
続く第二場では、レシタティーヴで神が行った天地創造のようすを語り、
続くソプラノ独唱と合唱でやはり神への賛美が歌われる。
第三部ではレシタティーヴとアリアが交互に現れるが、
アリアでの独唱の部分はオペラのようにドラマティックに歌われる。
ソプラノ独唱(ガブリエル)によるアリアは、明るく魅力的であり、
神が創造した自然を賛美し、その歌に絡むホルンや木管楽器の音も牧歌的である。
そして合唱による壮大なフーガ風の音楽となり、堂々と終わる。
最後の第四場はレシタティーヴが途中華やかな音楽をはさみながら続く。
そして合唱と三重唱が交互に現れ、神の栄光を高らかに讃えて、
管弦楽が盛り上げる中、最後力強く終わる。

第二部の第一場はレシタティーヴに続き管弦楽のみの部分となり、
ソプラノ独唱によるアリアとなり、鳥のはばたき歌う姿が歌われる。
フルートが鳥のさえずる声を模倣し、かわいらしい感じである。
その次のレシタティーヴで「生めよ、ふえよ」の有名な聖書の言葉が出る。
そして第一場の終わりはソプラノ独唱から始まる三重唱である。
鳥や魚などの生き物が大地のさまざまな場所で活動するようすを歌い、
最後は三人の独唱者が主を讃え、合唱も加わり華やかな感じで終わる。
続く第二場では最初にレシタティーヴでそれ以外の家畜や獣などに触れ、
他に昆虫や爬虫類などにも触れ、これらが地を這い、広がるようすを歌う。
そしてバリトン独唱(ラファエル)はそれだけでは足りないことを指摘する。
それは人間で、神が男女の人間を創造したことを次のレシタティーヴが伝える。
次のアリアではその創造された人間のことをテノール独唱(ウリエル)が歌う。
これによりすべての生き物を神が創造したことがレシタティーヴで伝えられ、
最後は合唱と三重唱により主がすべての生き物を創造したことが歌われ、
それとともに主の力が讃えられ、最後はアレルヤを繰り返して、
金管楽器や打楽器が鳴り響く中、華やかに終わる。

第三部は、第一場の創造主を賛美するレシタティーヴで始まる。
そして第二場でバリトンとソプラノの独唱による二重唱となり、
アダムとイヴが神を讃え、合唱がそれをバックから支えていく。
最後は金管楽器や打楽器が盛り上げる中、合唱が神を讃えて力強く終わる。
第三場はレシタティーヴで始まり、アダムとイヴが主を讃える。
そして次の二重唱は二人の愛を誓い合う場面で、重要な場面と言えよう。
互いの歌が絡み合いながら進んでいくところは聴かせどころである。
終わりの方で、その二人がこうしているのは主のおかげであるといい、
最後は神を偉大な力を祝福して終わるところがいい。
終場のレシタティーヴでは、アダムとイヴを幸せな夫婦といい祝福するが、
「お前たちを堕落させない限り」という部分に含みがあっておもしろい。
最後は金管楽器や打楽器が響き渡り合唱と独唱により、
盛り上がりながら壮大なフィナーレが形づくられる。
主を讃えつつ、アーメンを繰り返し、最後は華々しく全曲を閉じる。

なお、今回までとりあげたハイドン特集のCD等の情報は、
以下のアドレスの各分野のところで赤字NEWで示してあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/ongaku-kenkyu.html
参考にしていただければ幸いです。

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