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アントン・アレンスキーの交響曲第1番と交響曲第2番を聴きながら二俣川から三ツ境まで歩く

2008-09-21 05:54:43 | 古典~現代音楽ロシア編
昨日は二俣川から三ツ境駅まで歩きました。
途中聴いたのは1861年生まれのアレンスキーの作品。
彼の経歴については器楽曲・室内楽曲編で触れたので省略するが、
彼は前回触れたグレチャニノフを教えた人物である。
交響曲第1番ロ短調作品4は1883年に作曲された。
第1楽章アダージョ~アレグロ・パテーティコは、
重々しく悲愴感を漂わせながら始まり、
やがて溌剌とした華々しい主題が提示され、
その主題を中心に音楽は叙情的に展開され、
時には荒々しさを示し、愛らしい主題が何度も顔を出し、
最後は圧倒的な推進力で華々しく終わる。

第2楽章アンダンテ・パストラーレ・コン・モルトは、
ロマンティックで牧歌的なその旋律が地味ではあるが、
ゆったりとしたロシアらしい雄大な感じがいい。
第3楽章アレグロ・コン・スピリート(スケルツォ)は、
一転した荒々しい反面、金管楽器が活躍し、
不安な感じを抱かせる曲である。
中間部のやさしく甘い音楽が対照的で際立つ。
中間部のあと、最初の荒々しい主題が再現され、
中間部の音楽も一部再現され、最後は勢いよく終わる。
第4楽章アレグロ・ジオコーソ(フィナーレ)は、
軽快で溌剌とした音楽で、祝祭的な感じでボロディン風で、
最後の盛り上げ方はいかにもロシア的で楽しい。

交響曲第2番イ長調作品22は1889年に作曲された。
第1楽章アレグロ・ジョコーソは、元気あふれる音楽で始まる。
展開部については第1番に比べて、
さらに熟達した技法をみることができる。
前楽章から切れ目なしに入る第2楽章は、
アダージョ・マ・ノン・トロッポ(ロマンツァ)で、
前楽章とはうってかわってゆったりした曲だ。
チェロのソロが歌うように奏でる旋律は印象的である。
第3楽章アレグレット(インテルメッツォ)は、
ロシアらしく幻想的で、チャーミングな5拍子による曲だ。
第4楽章アレグロ・モデラート(フィナーレ)は、
金管楽器が活躍し、華々しい音楽を聴かせながら、
祝典的な感じを思わせ、圧倒的な感じの中で、華々しく終わる。

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