今回取り上げるのは年末なので1770年生まれのベートーヴェンが、
1824年に作曲した交響曲第9番ニ短調「合唱」作品125を取り上げる。
今年はカリタ・マッティラのソプラノ、
ヴィオレータ・ウルマーナのコントラルト、トマス・モーザーのテノール、
アイケ・ヴィルム・シュルテのバリトン、エリック・エリクソン室内合唱団、
スウェーデン放送合唱団、クラウディオ・アバド指揮、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏を視聴した。
2000年5月1日に録画されたヨーロッパコンサートのDVDである。
第一楽章アレグロ・マ・ノン・トロッポは、
弦楽器がゆったりと音型を繰り返しながら始まる。
提示部は速めのテンポで進んでいき、流れるように進んでいく。
展開部に入り各主題は変形されていき、テンポは軽快である。
弦楽器と金管楽器の掛け合いの部分も重々しくなく、
ダイナミックな部分はダイナミックで、
各楽器演奏者がが生き生きと旋律を奏でていく。
コーダから全楽器で盛り上げ、最後力強く終わる。
第二楽章モルト・ヴィヴァーチェもは、
各楽器が生き生きとリズミカルに旋律を奏でていく。
ティンパニの音もバランスよく抑制されている。
中間部のトリオの部分もとても軽快なテンポである。
そのトリオが終わると再び冒頭の荒々しいスケルツォ主題が現れる。
全体的にリズミカルで、聴いていてとても楽しい。
第三楽章アダージョ・モルト・エ・カンターヴィレは、
冒頭の木管楽器の平和な響きに続き、
弦楽器が味わい深い穏やかな旋律を奏でていく楽章である。
弦楽器の優しい音色と木管楽器の温かい音色が重なり合う。
この楽章は愛に優しさにあふれた音楽であり、
それを大切するメッセージを受け止めるべきなのであろう。
今年は人の距離をとらなければいけなかったりし、
我々の生活様式そのものを見直す年となったが、
それでも忘れてはいけないことは人を思う気持ち、優しさではないか。
そんなことを思わせながらも、音楽は平和に満たされた感じで終わる。
第四楽章冒頭のプレストの部分は、ドラマティックに始まる。
各楽章の回想部分が現れるがこのあたりも軽快に進む。
そして、「歓喜の歌」の旋律が流れるようにチェロで奏でられる。
これをヴィオラが引き継いでファゴットのソロが絡む。
その旋律をヴァイオリンや金管楽器が引き継ぎ、
全楽器がこの旋律を奏でていく。
歌うように、そして流れるようにである。
そのあと再びティンパニの音と共に盛り上がりバス独唱が入る。
バス独唱と合唱による「歓喜の歌」が歌い上げられる。
そして四人の独唱者による四重唱が続き、
それに合唱が加わり管弦楽ととにも盛り上がる。
このあとは有名なトルコ行進曲風の音楽である。
テノール独唱が入り、合唱も加わり盛り上がりをみせる。
このあたりの音楽もテンポ速く心地よい速さである。
そのあと管弦楽のみの演奏の部分となり、
そして再び合唱が「歓喜の歌」を高らかに歌う。
合唱と金管楽器中心に音楽は高揚感を増していく。
そして合唱による「抱擁を受けよ」で始まる歌を力強く歌い、
そのあとに独唱者による四重唱が続き、合唱も加わり、
合唱のみの部分と四重唱のみの部分を経て、
コーダに入り、管弦楽に導かれて合唱が力強く歌い上げ、
最後は管弦楽のみとなりテンポアップして盛り上って終わる。
この頃のアバドの指揮は素晴らしいなあと実感しました。
今年2020年もいよいよ終わりです。
来年は希望が見える年になってほしいものです。
1824年に作曲した交響曲第9番ニ短調「合唱」作品125を取り上げる。
今年はカリタ・マッティラのソプラノ、
ヴィオレータ・ウルマーナのコントラルト、トマス・モーザーのテノール、
アイケ・ヴィルム・シュルテのバリトン、エリック・エリクソン室内合唱団、
スウェーデン放送合唱団、クラウディオ・アバド指揮、
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏を視聴した。
2000年5月1日に録画されたヨーロッパコンサートのDVDである。
第一楽章アレグロ・マ・ノン・トロッポは、
弦楽器がゆったりと音型を繰り返しながら始まる。
提示部は速めのテンポで進んでいき、流れるように進んでいく。
展開部に入り各主題は変形されていき、テンポは軽快である。
弦楽器と金管楽器の掛け合いの部分も重々しくなく、
ダイナミックな部分はダイナミックで、
各楽器演奏者がが生き生きと旋律を奏でていく。
コーダから全楽器で盛り上げ、最後力強く終わる。
第二楽章モルト・ヴィヴァーチェもは、
各楽器が生き生きとリズミカルに旋律を奏でていく。
ティンパニの音もバランスよく抑制されている。
中間部のトリオの部分もとても軽快なテンポである。
そのトリオが終わると再び冒頭の荒々しいスケルツォ主題が現れる。
全体的にリズミカルで、聴いていてとても楽しい。
第三楽章アダージョ・モルト・エ・カンターヴィレは、
冒頭の木管楽器の平和な響きに続き、
弦楽器が味わい深い穏やかな旋律を奏でていく楽章である。
弦楽器の優しい音色と木管楽器の温かい音色が重なり合う。
この楽章は愛に優しさにあふれた音楽であり、
それを大切するメッセージを受け止めるべきなのであろう。
今年は人の距離をとらなければいけなかったりし、
我々の生活様式そのものを見直す年となったが、
それでも忘れてはいけないことは人を思う気持ち、優しさではないか。
そんなことを思わせながらも、音楽は平和に満たされた感じで終わる。
第四楽章冒頭のプレストの部分は、ドラマティックに始まる。
各楽章の回想部分が現れるがこのあたりも軽快に進む。
そして、「歓喜の歌」の旋律が流れるようにチェロで奏でられる。
これをヴィオラが引き継いでファゴットのソロが絡む。
その旋律をヴァイオリンや金管楽器が引き継ぎ、
全楽器がこの旋律を奏でていく。
歌うように、そして流れるようにである。
そのあと再びティンパニの音と共に盛り上がりバス独唱が入る。
バス独唱と合唱による「歓喜の歌」が歌い上げられる。
そして四人の独唱者による四重唱が続き、
それに合唱が加わり管弦楽ととにも盛り上がる。
このあとは有名なトルコ行進曲風の音楽である。
テノール独唱が入り、合唱も加わり盛り上がりをみせる。
このあたりの音楽もテンポ速く心地よい速さである。
そのあと管弦楽のみの演奏の部分となり、
そして再び合唱が「歓喜の歌」を高らかに歌う。
合唱と金管楽器中心に音楽は高揚感を増していく。
そして合唱による「抱擁を受けよ」で始まる歌を力強く歌い、
そのあとに独唱者による四重唱が続き、合唱も加わり、
合唱のみの部分と四重唱のみの部分を経て、
コーダに入り、管弦楽に導かれて合唱が力強く歌い上げ、
最後は管弦楽のみとなりテンポアップして盛り上って終わる。
この頃のアバドの指揮は素晴らしいなあと実感しました。
今年2020年もいよいよ終わりです。
来年は希望が見える年になってほしいものです。