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Mars&Jupiter

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アイヴァー・ガーニーの「ブラック・スティッチェル」を聴きながら横浜から星川まで歩く

2012-12-09 18:22:51 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は横浜から星川まで歩きました。
途中聴いたのは1890年生まれのガーニーの作品。
グロスターで生まれた彼は、少年時代から音楽的な才能を示し、
グロスター大聖堂の聖歌隊員に入ったあと、
オルガンや作曲も学ぶようになった。
1911年には王立音楽院に入学し、スタンフォードに師事した。
その後第一次世界大戦で従軍し、毒ガスを吸い込み帰国し、
その後療養生活を送るようになり、病気が悪化し、
精神病院での生活を送りながらも、最後肺結核で亡くなったようだ。
その中で作曲活動や詩作を続けたということである。
「ブラック・スティッチェル(Black Stitchel)」は、
1920年に作曲され、死後出版された10の歌曲集第1巻に収められている。
「ダウン・バイ・ザ・サリー・ガーデンズ(サリーの庭)」は、
1921年に作曲されたようで、同じく10の歌曲集第1巻に収められている。
今回聴いたCDはアントニー・ロルフ・ジョンソンのテノール、
デイヴィッド・ウィリソンのピアノ伴奏によるものである。
「ブラック・スティッチェル(Black Stitchel)」は、
ウィルフリッド・ウィルソン・ギブソンの詩に基づいた作品で、
ブラック・スティッチェルはイギリス北部にある丘陵地帯の場所をさすようだ。
そこに横たわりながら東西南北から吹く風にあたりながら、
色々なことを思索する詩人の気持ちが歌われている。
最初はおだやかに、中間部は激しくなり、
そんなドラマティックさも見せて最後はおだやかに終わる。
「ダウン・バイ・ザ・サリー・ガーデンズ(サリーの庭)」は、
以前アイアランドの曲でも触れたイエーツの詩に曲を付けた作品。
淡い感じのピアノ伴奏に乗って、ほのぼのと歌われる。
最後はやさしくおだやかに終わる。