そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

アベノミクスは格差拡大による不条理を社会に残した

2021-09-22 | アベノミクス

立憲民主党の枝野幸男代表が、「アベノミクスは失敗だった」とやっと明確に述べた。今頃かいと思うが、選挙目当てはともかくとして、一応の野党第一党が声高に述べたことは評価したい。
アベノミクスは、その前の小泉・竹中の新自由主義の基礎作りが大きく働いていることを見なければならない。その最も大きなものが非正規雇用を容認したことである。労働三法から守られず、賃金を下げられ、雇用条件を不安定化された労働者を大量に生み出したことに他ならない。
その結果、国内のGDPの6割を占める消費市場を冷え込ませ、さらに自分たちの賃金下げる理由を自分たちが負うことになる。
枝野幸男代表が、アベノミクスはトリクルダウンが起きなかった。低賃金層には滴り落ちなかった。お金持ちをさらに大金持ちにしただけに終わった 。企業は上げた利潤を内部留保させた。労働分配率が下がったのである。これは、21世紀の資本論を書いた、ピケティーの指摘通りであるが、より一層明確になったといえる。
アベノミクスは行き過ぎた新自由主義だけではない。株価を支えるために無限の国費をつぎ込むという歪な金融政策。こうしたより裕になった富裕層に政治が支えられる政治が、あらゆる手段を用いて政権の自己保全を図り、富裕層がこれを評価する現象にまでなっている。
人権も医療も福祉も教育も富による格差、地域による格差、産業による格差を増大させた。アベノミクスは日本社会に平然と不条理を持ち込ませた、大失政といえる。

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