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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

亜星氏の慌てない急がないという感性を惜しむ

2021-06-16 | 文化

小林亜星氏が、先月30日に亡くなられていたことがわかった。小林亜星氏のコマーシャルソングで真っ先に耳に入っていたのは、「テニスコートの春がくりゃ♪ ♬ワンサカワンサカ 」というレナウンのコマソンが耳から離れない。耳から離れないと言えば日立の、「この~木なんの木、気になる気になる~」も耳の奥のどこかに残っている。
解り易いメロディーは、彼の人格からくるものであろう。作曲も思いつくまで取り組まない、急がない焦らないが反映されたものといえる。
官僚の父と女優の母を親に持つ優秀な少年は、親の勧めに従い慶応大学の医学部という難関を突破した。しかし、音楽が好きな亜星氏は経済学部に移り音楽を続けた。
突き出た腹で演じた寺内貫太郎一家は、向田邦子が亜星氏を意識して企画したが、彼は断り続けて一年ほど待たされたものである。下手くそな演技など見られたものではなかったが、ドラマの中では見事な存在感を示していた。
向田邦子のドラマでは、幾つかの作品で音楽を担当し静かな音楽を流している。
気取ったところがないが、自身の作品が盗作されたと服部克久を訴え勝利している。最高裁まで争ったが、毅然たる亜星氏の姿勢の前に、服部の親の七光りの敗北に終わっている。
小林亜星氏の死を悼み、彼の楽曲をいつまでも記憶し、彼の死を悼む。

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