
今日は4月1日エイプリルフール(April Fool Day)、一年に一度だけ嘘をついても咎められない日である。子どもの頃は、他愛もない嘘をつき合っていたものである。
日本のニュースキャスターで出色の筑紫哲也氏も、報道蕃組のトップで「宇宙人との交信に成功した!」と流したあのである。すぐさま今日はエイプリルフールだと言ったのであるが、笑った人とまともに受けて放送局に抗議するご仁もいたと聞く。
ネッシーが見つかったという大騒ぎも、エイプリルフールのお笑いでった。
ところがこのところ、こうした一年に一度は良いじゃないかというような、寛容な精神も失せたのか、エイプリルフールの騒ぎもなくなったかに見える。
よく考えると世間は嘘が氾濫している。とりわけ政治の世界は常態ともいえるほどである。
安倍晋三が総理になって、虚言と政治的地位の供与それに恫喝で政権を維持していたことが大きい。とりわけ桜を見る会は酷い。国の金で安倍晋三支援者や後援会会員、足らなければ誰でもいいから人数を確保する。領収書も何もかも嘘ばかりである。加計学園の嘘や安倍昭恵主導の森友学園問題の虚言が薄らぐほどである。
昨日フジテレビ第三者かいぎで、中居とかいう人物を巡る強制猥褻行為など、明らかになってきつつある。タレントもフジテレビ側も事実を小出しにして、嘘を小さく見せようとしたのであろう、かえって傷を大きくするばかりである。これで終わりかというのも、嘘で逃げている限りで、接待文化に女性を使っていたのなら後が尽きないだろう。BSフジのキャスター反町理など知らない間に管理職、運営者になって何してきたのやら。
ネット上では嘘とは言わず、フェイクニュースと言い換えて、嘘の重みを言葉で軽くしている。知らない間に嘘だらけの世界で、一日だけ嘘大目にみる文化すら失せてしまった。