
大衆受けする政策を並べるやり方は、”ポピュリズム:ppopulism)と言われている。誰かを悪人に仕立て上げなければならないが、愛国主義や民族主義が解り易いいい例である。トランプはこれを羅列し、叫び続けた。「アメリカファースト」「偉大なアメリカをもう一度」「雇用の創出」などである。これらの言葉の裏には、分析内容もなければ、解決への具体的な政策もないもない。唯一大企業に、「雇用を増やせ」「アメリカに工場を作れ」と恫喝するくらいである。
こうしたポピュリズムは大衆迎合主義ともよばれ、情緒的支持を得るため単純な言葉で粉飾される。トランプは選挙戦でも就任演説でも、極めて少ない単語で語るだけであった。
ポピュリズムは知的レベルを下げ、政策理解を得られていなくても大衆から票を集めることができる。これを民意というべきかどうか疑わしい。これを民主主義というべきかどうかも疑問が残る。
こうしたトランプの手法にどうやら迎合しそうなのが、ヨーロッパ各国の右派勢力である。ヨーロッパの右翼は、ここぞとばかりに移民排斥をテコに、民族主義や愛国主義を唱え続ける。グローバル化への反動ではあるが、彼らの主義主張から離れていても、支持を得るのである。
従来と異なるのは、低所得層がこれまでリベラルか左派を支持していたのであるが、真逆の極右翼政党支持へと走るのである。愚衆政治の典型である。貧困層や労働者が右翼を支持する奇妙な構造である。
トランプはヒラリーに対し惨敗したとこき下ろしてるが、得票数ではヒラリーの方が200万票ほど上回っていた。民主主義が多数決で決まるなら、トランプは負けていた。
ポピュリズムは民主主義の欠点である、多数を取り込む手法である。民主主義は少数意見に耳を貸す制度ともいえるが、決断を望む愚衆の支持は得られない。政治にしばしば強いリーダーを望む時代に、ポピュリズムは登場すると言われる。ヒトラーがいい例である。
安倍晋三の支持率が高いのも、アベノミクスという解り易いが内容のない政策を受け入れたポピュリズムであり、愚衆政治ともいえる。安倍晋三の持つ政治的思想や政策は隠されたままである。
ガチの低所得層=欧米では移民やマイノリティ(アメリカでは黒人とかラティーノですかね?)、日本では非正規労働者(外国人労働者含む)、だそうです。
ガチの低所得層は、右派ポピュリズムの攻撃対象であって、ポピュリズム支持者は少ない、そうです。
支持者は、低所得層の増大に危機感を抱く中間層に多い、そうです。
日本の調査で、ネットで右翼的書き込みをしたり炎上に加担する人に多い属性は、「年収が多い」「子供がいる」「男性」、いわば「正社員のお父さん」なのだそうです(◎o◎;)!
そう言われてみれば、かつて大阪が橋下しに引っ掻き回されたときも、普段とは人が変わったように弱者に酷い差別的なことを言う橋下ファン、みたいな人は、「正社員のお父さん」が多かったカモ!!と思って、そ、そうか~!(◎-◎;)と。
実際、橋下の支持者は、むしろ管理職や正社員が多いのだそうです
・・だから、「隠れトランプ支持者」というのも、当然、予想されることだったのですね。。
私らも、知らず知らずそうならないように、気をつけないと、と思います。。
大統領になったトランプさんの、言うことやギザギザのサインを見ていると、この人、真性に○○か○○じゃないの?と、思えてくるのですが・・m(__;)m
(後段はマイ感想ですm(__;)m)
では、又来ます!
他方、紅毛碧眼のトランプを大統領に据えたアメリカはその内容は兎も角、「白人至上主義」を復活させ、当然に自国利益優先を実行しようとしているだけなのだ。こんなアメリカの独善身勝手も困るが、アベシンゾジミンコーメの愚鈍独裁専制にはもっと困らせられる。日本では一体いつになれば、普通の庶民が安然平和に暮らせる世の中が実現するのだろうか。
トランプを支持した人たちは、やがて超富裕な大統領が見方ではなかったことに気が付くでしょう。
タンケさんの言われる、「衆愚無思考無責任主義」とまではいかなくても、愚衆であることには間違いないでしょう。
その人たちについての議論だと、最初から捉えていたのですが「(゚ペ)
私のコメントの"ポピュリズム"を、すべて"ポピュリスト"に変換していただいても、結構です。
(元の文でも、それほどおかしくないのではないかと思いますが)
厳密にいえば、そりゃないよ先生の使い方のほうが、意味的に正確ですね。
私は、オバマ政権の失策がトランプ政権を生んだのだと思います。
8年間続いたオバマ氏の政治に国民が満足してたのなら、オバマ氏を継承するとしたヒラリー氏に多くの国民が投票したでしょう。
多くの国民は8年間のオバマ政権に失望した。
だから、差別主義者であってもトランプを選ぶという賭けに出たのではないでしょうかね?
トランプ氏を進んで大統領にしたくないけど、ヒラリー氏よりはマシ。そう思った上での究極の選択だったと私は感じてます。
この2人しか選択肢が無かった事が悲劇です。
つまり、トランプ氏を選ばせるほど、オバマ時代が酷かったって事ですよ。
一度、トランプ大統領就任演説全文をお読みになってみてはいかがでしょう?
https://yuzawaheiwa.blogspot.jp/2017/01/23.html
単にポピュリズムとう言葉で片付けられない、アメリカの腐敗構造が見えて来ると思います。
この演説の通りに事が運べば、アメリカはアメリカ国民にとって、かなり良い国になるのではと思います。
トランプ氏の人種差別や女性蔑視発言は、はっきり言って人格を疑うし、大金持ちのトランプ氏がはたしてどこまで、庶民のための政治ができるのか、その点は多いに謎ではありますが、
>ポピュリズム(英: populism)とは、一般大衆の利益や権利、願望、不安や恐れを利用して、大衆の支持のもとに既存のエリート主義である体制側や知識人などと対決しようとする政治思想、または政治姿勢のことである[1][2][3][4]。
と、一応、政治「思想」となっていますので、ポピュリズムの支持者、と言うことも、特におかしくないと思います。
>(その他、より悪い意味では)政治指導者、政治活動家、革命家が大衆の一面的な欲望に迎合して大衆を操作する方法を指し、
とあり、問題視される、橋下しやトランプさんは、こちらだと思いますが、
そりゃないよ先生のご解釈は、この定義の「迎合して」、までで、「それを利用して大衆を操作する」という、そのあくどい真の目的部分を、見ておられないのではないでしょうか?
それこそ、先生の慕われるところだと、思いますけれど。