そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

遺伝子組み換えナタネの自生

2010-08-26 | 政治と金

国内では栽培されていない遺伝子組み換え(GM)ナタネの自生が、愛知から三重にかけて確認された。国道23号線を中心にして、伊勢湾を取り囲むように確認された。これは「遺伝100825 子組み換え食品を考える会」の調査で判明したことである。

自生の状況から輸送途中での落ちこぼれと推察される。GMナタネは加工用にカナダなどから307万トン輸入されている。同会は、交雑種の確認もなされており、生態系への予測不可能な危険性を指摘している。

GMナタネは除草剤に耐性があり、在来のアブラナ科の植物への影響、かく乱が懸念される。今年は生物多様性条約10回締約国会議(COP10)の開催が行われる。この問題も取り上げることになる。

農水省は、GM種、アブラナ科の植物の広がりを調査し、今月発表している。他の品種との交雑は確認されなかったと発表している。

四日市大学非常勤講師の川田昌東氏は「生命力の強いセイヨウカラシナが交雑で除草剤耐性を持てば、一気の広がり在来の品種を駆逐する」と警鐘を鳴らしている。農業の世界に生産効率と、企業思想を持ち込んで、この世に存在しなかった品種を生み出す危険を持ち込んだ結果である。今後このようなことが逐一起きるのではないかと思われる。

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