そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

プーチンに勝利の道などどこにもない

2022-03-16 | プーチン

 ウクライナ南東部の中核都市マリウポリ(下図参照)はほぼ廃墟になっている。現在はまさに地獄の状況であるとCNNの報道である。
ロシアがネオナチと名指しする、アゾフ連隊提供のドローンなどによる画像である。CNNは位置情報などで確認済みである。
街を包囲したロシア軍は無差別砲撃を繰り返している。マリウポリでは民間人約2500人が死亡し現在も約35万人が市内に閉じ込められたままで、残された人には電気も水も暖房もない状況である。
民間人退避のための安全回廊はいまだ正式開設に至っていない。マリウポリは3月1日から包囲された状態が続いている。極めて非人道的国家による殺人行為である。プーチンは特別軍事作戦などと言い張るのは、側近にウクライナなど三日で平定できると耳打ちされたに違いない。
これは日本が中国に攻め入った時にも日中戦争などとは言わず、”支那事変”と呼んだことに酷似する。”暴支膺懲”つまり暴れる支那(中国)をチョイと懲らしめてやると、近衛文麿が宣戦布告などもすることなく、膨大な中国に攻め入って、敗戦への道を開いた。
南京虐殺がこの直後行われるのであるが、今回も一般人が多く殺害される非人道的な侵略といえる。
プーチンは、前述のアゾフ連隊などによる殺戮が行われた自国民を救済するためと言い続けるが、21世紀のなって非戦闘員を圧倒的兵力で殺戮するに理由に掲げるのは単なる報復でしかない。報復は新たな報復を生むことになるが、プーチンは遥かに報復を越える殺戮を行っている。例え戦闘に勝ってもロシアはウクライナを平定できないし、ロシアは世界の経済経済制裁から数十年は脱却できない。
プーチンにはどこにも勝利の道はない。プーチンは世界中から恨みを背負うだけである。


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