そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

今日は樺美智子が殺害された日、若者が自分たちの行く末を身体を貼って主張した日々は消えてゆくのか

2024-06-15 | 民主主義
今日は60年安保で、東京大学の樺美智子さんがデモの最中、殺害された日である。64年前のあの時の、国民の若者たちの政治に対する高揚は何処に行ったのであろうか。
戦後15年のこの時、日本は政治の季節でもあったといえる。自民党に社会党と共産党という構図に反発した西尾末広が反自民・反共産を掲げ民社党を結成し、やがて創価学会が、中道を掲げて公明党を結党する熱い時代であった。
この時代、支持政党のない人はほとんど存在していなかった。64年前の今日は最大の動員がなされ、35万人が国会前でデモをし、その中で樺美智子さんが殺害された。強打された腹部の傷は腎臓まで達していたという。この日を頂点として、反安保運動は衰退していゆくのであるが、日本がアメリカの傀儡国へと変貌してゆくのである。
この時の民社党は、反自民と反共産を掲げていたが、その後の活動は特に春日一幸の時代からは、自民に近づき極右翼になった感があった。富士社会教育センターを通じて、反共産党を掲げる統一教会と親密になってゆくのであるが、反自民は失せ、いつの間にか反共産党になってゆく。この教育センターで反共を徹底して教え込まれたのが、現在連合代表の芳野友子である。ここでの反共思想は社会主義国が崩壊していく体制前の体制であるが、芳野友子はお構いなしである。文鮮明の反共思想は、時に北朝鮮と手を結ぶなど、布教のお題目でしかないのであるが、芳野友子はお構いなしである。古色蒼然とた反共思想の塊である。
芳野友子は反共の核防衛時論でもある小池百合子を、東京知事選で推薦すると決定した。政治の季節なら決して起きない、浅薄な思想で思慮を欠く現象である。政治的無関心や支持政党なしが半数を占め、自らの行く先を身体で張ったあの時代は消えつつある。
60年安保の体験をこの国に政治的無関心層を残したといえる。更に少子高齢化は、それに拍車をかける。私腹を肥やす国会議員たちの、ほとんど怠惰な政治思想がこの国を覆っている。
イランに行った時強く言われたことがある。原爆を二発も落とされ、無差別空襲を無数の都市が受け、一般の非戦闘員が大量に殺害されたのに、どうして日本がアメリカに従順になって従い、独立を放棄したのか理解できないというのである。それも一つの世界の見方である。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« もうすでにBRICSの後塵を拝す... | トップ | 功名心が先に立つ小池百合子... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

民主主義」カテゴリの最新記事