
今日トランプとプーチンが電話会談をしたが、およそ停戦に関わる交渉は何一つなかった。唯一双方が合意したのは、エネルギー施設への攻撃を30日間はしないこととしたというだけである。これは現在やられていることで、文章化しただけで変わることはない。
プーチンは戦闘停止の最低の条件は、外国がウクライナの支援をやめることであると述べている。これは繰り返し述べているが、トランプは停戦の話はなったと取り返し言っている。明らかにプーチンの術中にトランプは嵌ったのである。
戦闘に関わる協議は皆無であったようだ。ロシア・ウクライナ戦争は、侵略して一定の領土を占拠し、特に西部四州については憲法にも明文化もした。停戦はその現状以下ではありえないのがプーチンの立場である。
もうすでに四半世紀大国のトップに居座り、統治する秘密警察上がりのプーチンを、経済人としてしかも不動産業者として財を成しただけのトランプが説得するにはレベルが段違いである。
プーチンは政敵を平気で何んでも殺害するし、批判するメディアや個人や会社など、圧力をかけたりするのではなく、抹殺してきた。テロ事件でも人質の生死に関係なく銃殺してきた。
チェチェン共和国の独立運動では、半数以上を国外に暴力的に追い出し、強大な武力で圧殺する。征圧後には痕跡すら残さないほど、町の形も国の形も変えてしまう。これが現代化と思うほど暴力的で非人権的である。
そんな人物に、ペレペラの知識しかない口先人間のトランプが敵うはずもない。そもそも、当該国のウクライナの意向を鑑みることにない交渉などありえない。ゼレンスキーはあらゆる停戦を受け入れる用意があるが、それは我々が理解したうえでのことであると述べている。ウクライナ・ロシア停戦は、選挙公約に掲げたも票取り看板でしかない。トランプの米露交渉は失敗に終わる。