大学に残った知人が、研究室に残った学生たちに困った困ったと連発していた。これはどこの大学も同じようで、特に理系の学生たちが、使い物にならないというのである。
教職にある研究者たちは、そんな学生を『ゆとりくん』と呼んでいた。お互いの会話の中でも、彼はゆとりくんだからと納得し合ったり、今年の学生はゆとりくんが少なかったと、安堵してみたりするのである。
ゆとり教育の世代の学生であるが、円周率はほぼ”3”と教えられ、5人で駆けっこしてもみんな一等賞をもらえたりした、授業時間そのものが減らされた世代である。
彼らが大学の研究室に入っても、十分な基礎知識も語学力も応用力も意欲もないというのである。ちょっとそれなりの指導すればいいのであるが、厄介な世代だと一様に嘆いていた。現在のほぼ30代である。
ところが次の世代はもっと凄い。彼らはごろ合わせで、『さとり』世代と呼ばれている。デフレ時代の彼らは競争心もなく、自分が泥を被ることを極端に嫌う。
かつての若者の上昇志向、いい車が欲しい、ブランド商品が欲しい、出世したい、いい家に住みたいなどがほとんどない。結婚意欲も低く、総じて晩婚になる。性欲も薄く子供も少ない。全てを、悟ったように穏やかで、他人を傷つけたり競い合わない。
彼らは我々の世代に、可能性を奪われたとか高度成長社会と異なり、今は努力しても成果が上がらないと主張する。物が溢れた湯路離世代と異なり、物より思い出というのであろうか。
少子高齢化が問題になるが、こうした子供たちが高齢化社会を支えるのかと思うと、何とも頼りないことである。彼らは、豊かさを追求した我々の世代の、負の遺産であるかもしれない。
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円周率が3では建物がガタガタになって建たない。
九九ができない。
読解力がない。
これは、全てアメリカの考えで導入しました。
わざと科目ごとの時間を短くして、習得できないように工夫してあります。
アメリカにとって徹底してやった戦後の詰め込み教育が脅威だったのです。
今もアメリカに日本人を馬鹿にしろ!と言われていますが、言われても気にしないようにしているそうです。
ゆとり世代、さとり世代は自民党政治の犠牲者です。
ゆとり教育を被っているので、さとりと言われます。
ゆとり世代は、現小学4年生~26歳までです。
これからは、アメリカに言われても気にしないで徐々に方向転換して行くようです。