自民党の二階俊博幹事長は昨日(24日)、参院選広島選挙区を当選無効となった河井案里に自民党が、選挙資金として1億5千万円を提供したことに関して、党本部の決定に「私は関与していない」とした先週の発言を覆し、組織決定の責任者は「総裁(安倍晋三)と幹事長だ」と述べた。
組織上自分には責任があるが、総裁の安倍晋三にも責任があると、総裁を引き合いに出した。
俺だけが悪くはないという、いさぎ悪さをプンプンにおわせての会見である。総裁を降りた安倍への対応がかなり身軽になったのであるが、このところの安倍晋三の動きに業を煮やした感もあろう。様々な会の名誉会長などの収まってご満悦であるが、安倍晋三はプーチン方式を企んでいたことも伺える。
ロシアのプーチン大統領は、憲法上3期連続ができないの得一旦首相に降りて、腹心のメドベージェフに大統領の座を一期譲り憲法を変えて再登場した。
安倍晋三は今年の9月の自民党総裁選に、オリンピック強行でボロボロになった菅に代わり再登場するつもりでいたのである。
ところがここにきて、1億5千万円問題が明らかになって、菅の続投支持を今月になって言い出したのである。それを見て、二階は安倍の防波堤になる必要性がなくなったと判断したのだろう。暗に安倍晋三が1億5千万千を決定したのだと言い出したのである。
安倍晋三は首相在任期間中、検察を抱き込むことに努めなければならなかった。悪事の限りを尽くしてきたからである。安倍政権の守り神黒川弘務が去って安倍が下野し、復帰の道も自ら断った。
二階に限ることなく、こうした安倍の縛りがなくなりより多くの自民党員が声を上げるのではないか。先ずは岸田文雄である。1億5千万を誰が決めて、何に使ったか党内公開質問状(申し入れ)をしている。
6月15日に国会は会期終了となるが、25日には都議選が始まり、投票直後にはオリンピックが始まる。(ことになっいてる)
検察は9月まで動けない。しかし、安倍の悪行を悉く封じてきた黒川のいなくなった検察が、そうした世情を越えて動くかどうかである。
個人的には、林眞琴検事総長はじめとする検察庁の使命感に大いに期待したいところである。桜を見る会前夜祭に関してだけでも135回も嘘ついていた、安倍晋三である。
安倍晋三を拘束し法廷に引き出し収監せよ。
犯罪者による勝手な判決、判断。権力を持った側の詐欺や暴力の合法化。
神という超越的な概念を据えて、権力の私物化を防ぐ知恵も神を私物化する連中の前では無意味になる。
手段と性質が認知出来なければ制御の軸はつけようがない。