そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

9.11同時多発事件から18年経ったが、なお複雑混迷化する世界へ

2019-09-11 | テロ

アメリカで9.11同時多発事故が起きて、早やいもので18年になる。21世紀が始まった年の歴史的事件である。これ以降痛切に思うのは、これからの時代は国家間の戦争は消えてしまうか、宣戦布告などない戦いがあるのかと思われ、新世紀への明るい未来の扉が閉ざされた感があった。
21世紀は科学の進歩によって平和な世界が訪れる、戦争の20世紀は終了したと思っていたが、9.11はそれを真っ向から切り崩したのである。ブッシュはこれを暴力的に解決を試みたが、絶望的な殺戮と憎悪を生んで今日至っている。
前例のない3.11同時多発テロは、18年経って腑に落ちないことばかりが残る。まずはあのアメリカを象徴する2棟の巨大なワールドトレイドセンターの見事は崩落である。ジェット燃料だけであれほど見事に内部に向かって崩壊するのだろうか。建築の専門家は全支柱の同時崩壊など準備しなければ起こりえないという。そういえばビルの爆破処理と同じ崩壊をしている。
テロリストからみればこの9.11テロは大成功である。テロの目的を大々的に宣伝してアメリカを非難する、そうした実行声明が全くない。ビンラディンが本当に指示したのかはよくわかっていない。アルカイダも組織的なものではなく、跳ね上がりが実行するにしても相当綿密な計画を立て、資金も時間も掛けている。首謀犯は尋常な人物ではないと思われえる。少なくとも中東からの支持ではできるはずなどない。
ビンラディンはアメリカ政府に起訴されたわけではないが、アメリカ特殊部隊に殺害されている。パキスタン政府に何の断りもなく殺害した行為は、テロそのものである。オバマをはじめとするアメリカは誇らしげに殺害を喜んでいる。イスラムが最も嫌う水葬している。
同時テロは4つ計画されたが、なぜ最も込み入っているワールドトレイドセンターだけが、しかも2本とも成功し見事に崩壊したかがよくわからない。

ブッシュは報復にうって出たが、なぜテロ実行者19人の誰の国でもない、アフガニスタンとイラクに攻め入ったかつじつまが合わない。ビンラディンがいるのではないかという理由が、かろうじてアフガニスタンにはあったとしても、イラクに攻め入ってフセインを殺害する理由など微塵もないはずである。
そういえばトランプが就任早々テロ対策として、中東のイスラム諸国からの入国を禁止した。9.11テロの実行犯19名の出身国は外すという妙ちくりんな対応も裏に何かを感じる。最も多いのが15名のサウジアラビア出身であるが、中東ではイスラエルと共にアメリカと最も友好関係にある。
アルカイダに犯行声明がない以上当時多発事故の目的がよくわからない。何時までもくすぶり続けるアメリカ陰謀説も捨てがたい。
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