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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

嘘で塗り固めたアベノミクスの成果

2016-06-13 | アベノミクス
選挙前になると経済問題ばかりを取り上げる、安倍晋三である。選挙が終わると、軍事国家へと突き進む政策を次々打ち出すのである。明らかな争点隠しのための経済対策である。それでは安倍晋三の経済対策、アベノミクスはうまくいっているのであろうか?
成果の強調として雇用の増大を上げている。確かに、2012年から2015年に106万人増えている。正規社員は36万人減少し非正規は167万人も増えている。正規社員は0.85倍と減少しているのである。数字のまやかしである。
世界に向けて恥をかいたのが、G7でのリーマンショック直前の出鱈目分析も受け入れられず、世界情勢は不安定だから「新しい基準」などと嘘をついて、消費増税を見送った。増税反対の野党は明確な反対基準を出せずに、なんとなく受け入れてしまった。
これは金をジャブジャブ注ぎ込めば、景気は上昇して税収が上がって元が取れるというはずであったが、異次元の金融緩和は明らかに失敗して、景気も上向かず税収も増えなかったことを意味している。つまりアベノミクスは破たんしているのである。
税収が21兆円も増えたえたと安倍晋三は主張するが、実体はメガバンクがお世話になったバブル時の返済が始まったことと消費増税分である。しかも東日本大震災の直後の減収時期との比較なのである。アベノミクスが成功しているわけではない。
実質賃金はこの間5%も減少しています。貧困層と言われる200万円以下の人はついに1100万人にもなった。賃金格差は増える一方である。
すでにアベノミクスが成功していれば、物価上昇は一年以上前に達成されていなければななないのであるが、目標達成時期を何度か忘れたがその都度先送りをしている。
間接的に破たんを認めたのが、新たなる三本の矢である。GDP600兆円、希望出生率1.8、介護離職ゼロなる猫騙しを仕掛けてきた。まともな評論家は誰も相手にしない、内容である。
「これしかない」と言っていたアベノミクスは、実質破たんしているのであるが、今度は「道半ば」と言い換えるしかなかったのである。
異次元の金融緩和は実体経済を伴わず、マイナス金利まで行ったが、注ぎ込んだ金は国の財政健全化とは程遠い、1044兆円もの負債を更に増加させるだけとなっている。
非正規を増やし雇用が不安定になることは、社会的な不安を増大することになる。家庭を持てないため少子化が進行し、年金の担保者を減少させ、税収も減少する悪循環に陥ることになる。貧困層の増大は軍事国家への道であろうが、これまで歩んできた平和国家としての日本の姿とは明らかに異なる。
安倍晋三のアベノミクスはどもまで行っても道半ばであり(実質は道半ばにまでもいっていないが)、達成されることはない。格差を増大させ社会不安が増大し害悪が続くばかりである。もう騙されてはならない。
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