そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

原発を売り込む安倍

2013-05-01 | 原発と再生可能エネルギー

安倍首相は現在中東三か国を訪問中である。最初の訪問した、サウジアラビアのキング・アブドルアジズ大学で講演し、中東諸国への原発輸出など経済外交の推進を表明した。こともあろうか、「日本は再生可Photo能エネルギーや、世界一安全な原発技術を提供できる」と言ってのけたのである。

原子力依存を強める政策で、再生可能エネルギーは世界各国に追いつかれ、火力以外は追い越されている。

福島原発は、野田ダメ首相が事故終息宣言をして、国民から失笑をかっているが、いまだに原子炉の本体の状況も解っていない。

原発事故の本体の原因も解っていない。津波と停電ばかりが原因とされてきたが、ようやく地震による被害の評価を始めたばかりである。

冷却水があちこち漏れて、貯留施設も膨らむばかりである。汚染水は再利用されてはいるが、廃炉に向けての道筋も見えてこない。日本の原発は、世界で最も危険な状況にある。

放射能汚染部分の除去を「除染」と呼んでいるがこれは、まやかしに他ならない。この作業は単なる「移染」と言われるもので、汚染したものは持って行くところがないのである。最終処理施設と呼ばれる、中間処理施設ももめるだけもめている。

要するに、この実態が安倍の言う「世界一安全な原発技術」なのである。安倍は、原発事故の実態と、核融合の本質がわかっていないのである。そういえば、要職に就く前の安倍は、核保有主義者であった。

日本人は、のど元過ぎると都合の悪いことは綺麗に忘れてしまいます。あれほど悲惨だった地震と津波、それに原発事故である。ほとぼりが冷めたころに、再稼働のみならず、輸出まで積極的に売り込む無神経さにはあきれるばかりである。

コメント (3)
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