そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

そりゃ、茶番劇だろ

2006-07-29 | ゲノム編集

米国産牛肉の輸入再開に向けて、農水、厚生労働省が東京と大阪で説明会を開催した。輸入再開を決めてからの説明であるから、単なる言い訳会に過ぎない。だいたいが、事前に検査するところをと内容を通知した査察ですら、クリアーできない処理場があるくらいのていたらくである。日本では考えられないことである。その言い訳の事後説明に何の価値があるのであろうか。牛肉が政治的に利用されているとしか言いようのない、茶番劇である。

安全性の担保があるわけではない。彼らは「自分たちはもっと劣悪な処理場の肉を市場に出している。消費者は価格で購入する」と言うことだろう。安全性よりも、肉を食いたい文化的土壌が、優先されるのである。

それにしても、オーストラリアは上手くやっている。あるいは上手に振舞って日本の市場を開拓した。特定危険部位を自発的に取り除き、日本のニーズに応じて売り込んできたのである。日本の商社が、集約的に開発したオーストラリアの飼養形態はそれ自体が問題である。牛肉の危険性は何もBSEだけではないのである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港