高齢者外出介助の会

さあみんなで出かけましょう!

感謝

2006-08-30 10:45:37 | インポート

会の夏休みに、前から気になっていた会員さんを訪ねました。気にかかっていたのは、あまり外に出かけられないと話され、今年は春の花見にも来られませんでした。出会うと「今年始めて外に出ました。空気が美味しい」と深呼吸されたりするのです。また、事務所の休み前にクッキーを送っていただいたのに、お礼も言っていませんでした。ホーム近くの散歩にでも誘おうと思ったのです。

部屋に入ると、ベッドに横になっておられましたが、すぐ起きだして外出の準備を始められました。ヘルパーさんに夕食を外でして来ると断り私と外に出ました。長いホームでの生活は歩く力を奪うのか、初めて出会ったときを思い起こすと哀れみを誘いました。ともかく、近くの食堂街までゆっくり歩きました。外は心地よい風が吹き、太陽の力も弱まり優しさに包まれた散歩になりました。食事を注文されたのですが、心臓の手術後から食べられなくなったと箸が進みません。「帰りにホームに寄ってください。渡したいものがあります」とホームの部屋まで再びうかがいました。銀行の封筒でした。瞬間、寄付と思いました。わざわざ、用意くださっていたのです。いつ尋ねるかわからない私たちを。多分来なかったら、介助の依頼をされ、誘われたことでしょう。帰って確認したら10万円入れられていました。いつも、苦しい台所事情でこのプレゼントは夏休みの本当に嬉しいことでした。


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