2月23日食事会が終わり皆さんが帰って行かれさろんに一瞬、静かになった時のことです。向えのマンションの置石に男性が腰掛けられたのですが雪の舞っていた日で「寒いからこちらに入りませんか」と誘いました。ゆっくり入ってこられたのですが椅子に座ってハーハーと息が荒いのです。
それでも落ち着かれた頃を見計らい「どうかされましたか?」聞きました。
ゆっくり荒い息の合間に話し出され、肺癌で2年前に手術をした。身寄りが無く一人暮らしで、63歳。今まで色々な職業を転々としたことなどを聞きました。
私は介護保険を特定の難病というので受けられると思ったのです。それで早速、中央区包括支援センターに電話をしサロンに来てもらいました。
介護保険では65歳前は末期という診断が居るそうで、現時点では受けられないと。私も始めて知りました。(なんか血の通っていない制度と思ってしまいました)
それでも職員さんが訪問看護ステーションの責任者に連絡を取られ再び一緒に来られました。
医療では今の段階ではお医者さんと連絡を取り患者さんの間に入り説明や病状に応じ支援があるということを伝えてくださったのです。
「私のほうでも主治医と連絡をつけるので、貴方もこれこれの書類は担当医にお願いしてください」と軽く聴診器を当て現在の体調を見て帰られました。
その後も椅子に座ったままです。昨日の昼から食べていないと食事の事など聞き、おかいさんを炊き食事会の残りのかす汁をだしました。希望を聞き夕飯のおにぎりを買ってきました。会員が家の近くまで送っていきましたが「これからどうされるか?」不安でした。
数日後換気扇のカバーを買って欲しいと言われていたので自宅まで届けました。
チャイムで出てこられたHさんは数日前と打って変わって元気で体調も良さそうです。帰り道私も安心できほっとしました。
それでもこんなに変わられたのは、支援の手につながったことではないかなと思いました。
こられた時、「ずっと一人で誰も居ない。生活保護を受けているので介護保険は受けられない」と諦められているようでした。
これでは、情報も無くお先真っ暗ではありませんか。おこがましいですが、私と話し道があったと思ったら元気が出た!と嬉しいのです。からほりさろんのあることでこのような出会いができたことも嬉しいことでした。