高齢者外出介助の会

さあみんなで出かけましょう!

お小遣い

2012-03-24 12:54:33 | からほりさろん

牛乳パックでコースターとランチョンマットを作ります。

少し前ですが高齢の皆さんのささやかな楽しみにお小遣い作りが出来ないかと考え、布ぞうりつくりをしてみました。

熱心なNさんが頑張ってくださったのですが、商品にするにはしっかりかっちりと編めないととだめだしばかりになり「やる気をなくされたら困る」と結局中途半端に妥協しご本人も手を傷めて編めなくなりました。

布ぞうりつくりは頓挫したのですが、都会のお年寄りに少しの楽しみがあればとずっと思い続けていたのですがこの度「紙漉」しませんかと親切に声掛けていただき機材も貸してくださって一度してみました。

これならできると思い完璧なものより遊び感覚で楽しく作るを目標に始めたら良いと、上記コースターなどを思いつきました。

今準備段階で必要な器材を作っていただいてます。

紙が沢山いりますのでさろんに来られたAさんが面白いと牛乳パックの表をはがして持って来てくださっています。

水曜日が良いかなと思っていますが、始めましたら又ご紹介します。高齢の皆さんのコヒー代ぐらいになれば楽しく出来るかなと思っています。


食事会

2012-03-17 20:31:12 | からほりさろん

毎週木曜日食事会をするようになり少しずつ参加者も増えてきました。嬉しい反面参加してくださっている皆さんに始めた時を思うと物忘れの頻度が増えてきました。

もちろんしっかりと昨日のテレビの登場人物や内容を話してくださる方もありバラエティーに飛んでいます。

最近あったことですが、健啖家のMさんが「ご飯多いから減らして」少し減らして渡すと「こんなんいっこも変わってない」と突っ返されました。それでまた取ると「減らしすぎや」。一瞬「どうしろと言うの!」心では怒っていました。

それで、改めてよそい直しましたが「また減ってない」と言われると思い、さらのお茶碗を一緒に渡し「ここに多いと思う分入れて」。結局は始めの減らしたぐらいの量でしたが、本人の納得が一番なのだと思ったのです。

食事代500円頂いているのですが何度も何度も「払ってない」と出す方。着てこない服を勘違いで探され、無いと不快そうにされて帰られるとき写真でも撮っとけば良かったと思うことなどお年寄りの(勘違いですが)思いに寄り添えない対応しかできない時私が、がっかりしてしまいます。

でも、やっぱりこれで良いと思うのです。自分の足で歩いて時間には来てくださって食事を楽しんでくださっている。

好きな時に来て好きなことを話して、みんなが頓珍漢でも一瞬のそんな時静寂、時間が止まったようにみんながなりますが、次にはいろいろな反応が飛び交い、ホロウーする人や事実を突きつけるような発言までありますが、なんとなくマルク収まってほっとした空気になります。

外出介助で訪ねた施設でみんなが車椅子に座ってぽつーんとあちこちの一点を見ているだけ。会話などできる風景ではありませんでした。

何を伝えたくてこのブログを書いているのか自問。ヤッパリ暮らしの場でみんなにつつかれはしますが「ここが良い」と思って欲しいのです。そして高齢の皆さん同士に、いつか自分もなるか分らないから、認知症と嫌がらずにかかわりを持って気長な付き合いをしてあげてと言いたいのです。


支えの場

2012-03-03 15:57:12 | からほりさろん

2月23日食事会が終わり皆さんが帰って行かれさろんに一瞬、静かになった時のことです。向えのマンションの置石に男性が腰掛けられたのですが雪の舞っていた日で「寒いからこちらに入りませんか」と誘いました。ゆっくり入ってこられたのですが椅子に座ってハーハーと息が荒いのです。

それでも落ち着かれた頃を見計らい「どうかされましたか?」聞きました。

ゆっくり荒い息の合間に話し出され、肺癌で2年前に手術をした。身寄りが無く一人暮らしで、63歳。今まで色々な職業を転々としたことなどを聞きました。

私は介護保険を特定の難病というので受けられると思ったのです。それで早速、中央区包括支援センターに電話をしサロンに来てもらいました。

介護保険では65歳前は末期という診断が居るそうで、現時点では受けられないと。私も始めて知りました。(なんか血の通っていない制度と思ってしまいました)

それでも職員さんが訪問看護ステーションの責任者に連絡を取られ再び一緒に来られました。

医療では今の段階ではお医者さんと連絡を取り患者さんの間に入り説明や病状に応じ支援があるということを伝えてくださったのです。

「私のほうでも主治医と連絡をつけるので、貴方もこれこれの書類は担当医にお願いしてください」と軽く聴診器を当て現在の体調を見て帰られました。

その後も椅子に座ったままです。昨日の昼から食べていないと食事の事など聞き、おかいさんを炊き食事会の残りのかす汁をだしました。希望を聞き夕飯のおにぎりを買ってきました。会員が家の近くまで送っていきましたが「これからどうされるか?」不安でした。

数日後換気扇のカバーを買って欲しいと言われていたので自宅まで届けました。

チャイムで出てこられたHさんは数日前と打って変わって元気で体調も良さそうです。帰り道私も安心できほっとしました。

それでもこんなに変わられたのは、支援の手につながったことではないかなと思いました。

こられた時、「ずっと一人で誰も居ない。生活保護を受けているので介護保険は受けられない」と諦められているようでした。

これでは、情報も無くお先真っ暗ではありませんか。おこがましいですが、私と話し道があったと思ったら元気が出た!と嬉しいのです。からほりさろんのあることでこのような出会いができたことも嬉しいことでした。