高齢者外出介助の会

さあみんなで出かけましょう!

Mさんから教えていただいたこと

2014-03-30 19:59:09 | からほりさろん

ご近所にお茶屋さんがあります。そこのお婆さんが元気な時は人形を作りに来られていました。最近は家にこもったまま。家族は介護に「疲れた」と来られた時もありました。最近はデイも利用されるようになり、介護されている息子さんからしんどいは聞かれなくなりました。今は家族に平日は見守られて、店が見えるようにガラスのドアで仕切った部屋に一日中おられ、寝たり起きたりされています。金曜日話相手をしに行きましたが、とてもしんどそうで30分がやっとのようす。さようならと帰りましたが「もう、話し相手に行っても疲れるだけ」と見えました。家族は心配しておられ私たちがお婆さんを訪ねていくのもOKなのです。91歳で今まで元気でした。何度かもうダメかなということもありましたが回復され、今回もご家族は期待されていると思います。私たちが作りたいと願っていのは、こんな時、特別訪ねる人はないけれど近くで親しい人の声が聞こえる環境だと気づきました。一人では寂しい。かといって全く一人では寂しい。人間てどちらもほしい動物です。話もしたくない。来ていただいても相手もしんどい。でも声は聴きたい。こんな環境を提供していきたいのです。家では難しいけれど、みんなのいる場なら個人の希望をかなえられる。もちろん、心から寄り添って願を実現する力は必要です。Mさんから新しい取り組みのヒントをいただきました。


さいきんの秀ちゃんのこと

2014-03-10 18:13:13 | 暮らし

ぼちぼちサロンも今日は終わろうと思っていたところ、以前いろんなことでさろんに来ていたKさんが通りました。手招きし「おいで」と誘うとはいってこられました。最近はディサービスに週4回も行っているそうで出会わないはずです。

今まで聞いていた話や近況を聞きました。デーではお風呂が3分しか入れないので体が温まらないなど、不満も言いながら心臓が悪いと。「そんなんゆっくり入ってたらあかんよ」と理由を説明すると「あそう」以外にあっさりしたものです。

今日私が、勝手にかわいそうと思ったのは、うちは貧乏やったからパンに何もぬったことがない。お父ちゃんからジャムやバターは贅沢や言われた。それでぱんにジャムをぬったつもりで今も食べている。小さい時からそうやった。

そんなにつまし生活をしたはったと、前から本人から聞いていましたが、胸が詰まりました。

ちょうど1か月前にマーガリンをくださったのがあり、私たちも使わないで冷蔵庫に入ったままありましたので、プレゼントしました。

私たちがかかわっていた時、お礼はまず出なかった方です。こちらもそんなものと付き合っていたのですが「おおきに」とお礼を言われました。

私たちとの関係からデイやショウトステーなど他の人たちの支援に代わって行かれたのですが、この関係の中で学習されたのか過ぎた年月を思いいとうしくなりました。


お嫁さんの決意

2014-03-08 11:12:22 | からほりさろん

Aさんのお嫁さんが食事会のお金を持ってこられました。いつからか忘れましたが物忘れが激しくなったということらしいのです。

先日は「ちょっと」と呼ばれ出ていくと、今日はAさんの体調が悪いからもし迷惑になるようなら『家で用事があるらしい、息子さんが呼んでいたとでも言ってください』と。また、何の話からか忘れましたが、「私はおばあちゃんは好きではないけど、今の家はおばあちゃんの家だから、デイサービスと、ショウトステイとこのからほりさろんと家で最後まで見ようと思っているのでよろしくお願いします」と言われました。

1,2年前には「おばあちゃんは嫌いやから、私の目の前にいなかったらいい」ときつく言われて、私がガックリしたことがありました。

そんな嫌いな人を私たちは一生懸命に見ているのが正直ばかばかしく思ったりしていましたが、この前はなされた言葉は胸に響きました。

Aさんは度を過ぎた世話を焼きすぎ、そのうえ命令口調です。「人に親切に言っているのにお礼を言わない」と怒られます。道で出会っても避けられるらしく「誰も私と話してくれない。どうしたらいいでしょうか」と悩んでおられ、寂しく感じられているのです。でも、さろんではいろいろな発言でもめることが多いのです。

横道にそれましたが、お嫁さんがこのように思ってられるなら、私たちも最後まで家で過ごすことができるように手伝おうと思いました。

サロンでAさんは評判が悪いのでお嫁さんの気持ちを話、知られたら気持ちも変わるかなあと、伝えましたが「あんたやさしいな」と予期しない答えで、少し案じられますが、お嫁さんの決意を応援したいと思っています。