今日は食事会でした。いつものようにSさんを迎えに行きました。Sさんは緑内障でかすみがかかったようですと話されています。いつも迎えに行くのですが、わかっていると思うのに出てこられるのに時間がかかりました。
去年の暮れに入院されていたご主人が亡くなられました。心配していましたが入院が長かったのか、一人の時間に慣れておられるのかサバサバされているのでほっとしていました。
今日は外に出てくる時間がかかった説明を「テレビを切ろうか悩んで。主人の写真をテレビの前においているので、写真の目を見ていたら、見てるのにかわいそうとつけて出て行くようになった。」
ご夫婦は金婚式も終わって50年以上の歴史があるので、そんなに思うのかなーと思ったのですが心に言葉がしみてきました。
また、今日は雄弁でいつも食事の後の帰宅は「一本道だから一人で帰る」と決然と言われ、誰も来たらダメというように振り切って帰られます。
足元はおぼつかなく心配する私たちを追い払うようにされるのです。それで食事会の帰りは見かけ一人。参加くださっている男性が二人知らん顔をしながら家まで数歩後を護衛しつつついてくださっています。
Sさんはそれがわからず、「気持ち悪い。私の後を2人がつけてくる」と娘さんに相談したそうです。
娘さんは「そんなことないやろ。」と言ったと。私はSさんの帰られるときの様子を説明し、二人が心配して家まで送っているとばらしました。「そんなら言ってくれたらいいのに」と今日はいつもと違ってやわらかい答えでほっとしました。
食事が終わってみなさんとコーヒーを飲み楽しそうに話し今日は送られて帰って行かれました。