昨日の臨床哲学。私はケアのチームに入っているのですが、施設などの介護職が続かない原因など話題になりました。他の職種に比べ、安い、休みが取りにくい、社会的な評価の低さ、自分の介護が十分か疑問などグラフにはいろいろありました。
ここから私が思うのは、もう10年以上前オーストラリアに施設や話を聞きに行ったとき、ケアラーさんが24時間相談できる機関に相談してと自分で悩んだことを話されてました。このことをもっと聞いておくべきだったと残念ですが、すべてでないかもしれませんが、オーストラリアでは介護職の人が一人で悩みを抱えないように相談を受ける機関があるのです。
日本でも必要と思うのです。家族の介護をしていた人がサロンで1時間話されたのですが意味が解らなくて「あなたの話が理解できない」と正直に言うと、「父が元気な時にどんな介護をしてほしいか聞いていたらよかった。どこまでしても父が喜んでいるかわからない」。
家族でさえ悩むのに仕事とはいえ高齢者の暮らしを支えることは難しいし、悩みも真剣にかかわってくれる人ほど深いと思うのです。その悩みを寄り添い聞いてくれるところがあれば。
孤立しないで済みますし、時には仕事の意義に絶望したとしても、苦しみを掃き出し自分のことして考えるような支えや寄り添ってくれる人がいると、仕事への自信回復や、続けようと新たな気持ちにならないでしょうか。
続かないと次々人を求めても、仕事の情熱は状況によってすぐに消えてしまいます。それが人間ですもの。
新しい人を増やしていくのも必要ですが、良い介護職の方々を育てていくことも大事です。以前に、社会福祉協議会の職員さんに「ここの仕事ですよ。作りませんか」と話を向けたことがありますが、そのままで終わってしまいました。
誇りが持て、働き甲斐のある環境づくりが課題ではないでしょうか?