高齢者外出介助の会

さあみんなで出かけましょう!

町で思ったこと

2007-06-26 16:57:42 | 外出介助

駅ボランティアをしたとき、道に迷って疲れ果て声をかけられた方がありました。これ以上歩けないという様子で、間違って教えてはと近くの区役所に案内し確認しました。安心された様子でお礼を連発し帰っていかれました。数日後、車椅子の会員が事務所に来て「視覚障がい者で点字ブロックを要らないという人がある」。中途半端な案内より通行人に声を賭けたほうが良くわかると。点字ブロックのことを聞いて町を歩くと、駅には出口まであるけれど、どこにでもあるのではないと改めて知りました。そんなときに,白杖をついた二人連れが通り過ぎていきました。目で見送っていたら赤信号もものともせずわたって行かれ、車が止まってくれたようでした。何事もありませんでしたが一声かけて!このごろは、みんなが声を掛け合うのに臆病になっていませんか?ちょっと肩が触れて、声をかけても、にらまれているように思う時があります。誰にでも優しい町といいながら、人は優しくないようです。ハード面が整備されればされるほど、障がい者やお年寄りに便利になったのだからと錯覚を起こしているようです。困ったとき気軽に人に声をかけられる関係がなければ本当の優しい町とはいえないように思ったのですが。皆様どう思われますか?


危ない飛び乗り

2007-06-22 11:15:52 | 外出介助

6月20日大阪市営地下鉄今里駅で駅ボランティアをしました。「利用者に親しみやすい駅」の実験です。アンケートにも答えていただきました。駅のホームに下り、次の電車を待っている方の横に座り、聞いてみました。アンケート項目を聞くとあまり話が進まなくなり、沈黙。私は仕方なく「思いついたままを話してください。聞いています」事故で怪我をしてまだ直っていない。今日も病院に行くそうですが、若い方で、元気そうに見えました。事故後、両腕に杖をつき通院のため地下鉄に乗られたとき、駆け込み乗車で飛び込んでこられたそうです。一瞬頭の中が真っ白になった。触れられたら。立っているだけがやっと。回りの人も身をよけ動いている。私のことなど気にかける人などいない。こけたら。そのときの気持ちを話してくださったのです。 しばらくは、怖くて地下鉄に乗れなかったそうです。聞かせていただき、私も良く駆け込み乗車をするのでビクッとしました「私のことだけを思って飛び乗るので、周りの乗客に目を向けたことが無い」飛び込み乗車は危ないとよく放送されていますが、どちらに危ないからだろう?飛び乗る人だと思っていました。車内に立っている人がお年寄りだったら、やはり勢いよく飛び込んでくる人は怖いし、私たちが介助についていたらこけないように前に立ってガードするでしょう。ここまで考えやっと、どちらにも危ないと気がつきました。収穫でした。


古い手帳

2007-06-15 16:51:09 | 思い出

電話番号を調べたくてふるい手帳を出しました。調べてからぺらぺらとページを繰りました。何も書いてないページに鉛筆のくちゃくちゃと線が数ページ見えました。見ながらふと思い出したことがあります。家で古いノートを見ていたとき娘から、「ひー君(四人目の長男)が母さんの手帳に夏遊びに連れて行って欲しくって落書きしたの知ってる?」まったく気がつかず、聞いて手帳を見たらあちこちに落書きがあるのです。胸が痛みました。彼が小学生の時上の娘たちは高校生になっていたので、家族で夏休みに遊びに行こうと誘っても「行きたければ行けば」親とは行きたく無いようでした。揃って行きたかったので諦め、だんだん行かなくなりました。小さな息子には淋しい思いをさせていたのです。私といえば、ボランティアに夢中で気づかなかったのです。同じように育てていると思っていても状況で子供に対する親の態度が違っていたことを悔やみました。そして、自分を振り返り改めて日々の生活も丁寧に生きていきたいと思いました。


怪我で思ったこと

2007-06-12 10:43:47 | 暮らし

いつも来られていたMさんが顔を見せられなくなり、気にかかっていました。左手首を骨折したとまもなく連絡がありました。お見舞に行くと娘さんが居られ、療養に娘さんの所に行っていて今日は診察に帰ってきたと話です。娘さんがMさんに代わって状態の説明され「今はショックで何もできないと思っているようで、しばらくこのままでと思ったり、何もしなかったらギブスを取ったとき悪い状態になっていないか気になる」。私が見ていても「何もできない」とギブスを巻いた手先も動かされないので、このまま指が使いにくくならないかと気になりました。会の利用会員で三ヶ月の入院で点滴をし続けた手が固まって動かなくなった方がいます。廃用症候群といい高齢者が怪我や病気で手足など使わないでじっとすると一日が回復に一週間、一週間は一ヶ月かかるそうです。そのようなことにならないようにと願います。一人暮らしなので娘さんの不安もぬぐえませんし、ご本人の不安も思います。でも、残された時間をどのように暮らしたいか、やはり考えねばこのままずるずるとなってしまうのではないでしょうか。齢をとることは毎日が決断と選択を迫られているのだと考えさせられました。


事務所の前の空堀

2007-06-06 14:51:44 | 思い出

空堀地域は数年前から町並みを保存しようとする運動(ホープ事業)があります。私も結構昔の軒を連ねた風景が好きな上瓦屋根や格子、味のあるたたずまいに見せられ守らないと朽ちていくと案じていました。私たちの事務所の前がこの事業を進めたらと思うようなたたずまいなのです。お金があったらこの一角を買い取ってお年寄りの集える食堂のようなものを開きたいと考える事もありました。ところが、この一角がマンションになるとうわさでした。まったく最近前の方が引越しの挨拶に来られて、聞きましたら本当にマンションになるらしくこの風景がなくなります。空堀地域でもこのあたりは特に古いらしいのです。残念なことになりましたが写真でお見せします。

「DSC00002.jpg」をダウンロード むしこ窓

「DSC00003.jpg」をダウンロード うだつ

「DSC00001.jpg」をダウンロード  冠木門

「DSC00008.jpg」をダウンロード 防火用水

「DSC00004.jpg」をダウンロード 壁に描かれた看板

「DSC00011.jpg」をダウンロード 路地奥の地蔵さん

「DSC00012.jpg」をダウンロード 石畳