高齢者外出介助の会

さあみんなで出かけましょう!

Kさん

2006-03-13 21:13:10 | 外出介助

Kさんですが関係を作りたくて、去年31日にお正月に食べてもらおうと御節を届けましたが居留守を決め込まれましたので置いてきました。正月開け本人が会に来られたので「おいしかった?」「おいしかった。」家は、超節約で暖房機も炊飯器も洗濯機も冷蔵庫もありません。寒い寒い生活です。体を温めなければ病気だって65歳の若くない体にしのびよるでしょう。私の家からポットを持ち出し、お茶のやり取りを思いつき、週に数度お茶の入れ替えに来られるようになり、「お風呂に入ろう」と何度も誘いました。やっと会員の自宅で「無料だから安心して」と数回入れてもらいました。ご主人の病気で頼めなくなり「銭湯に行こう」「お金がない」「お風呂の予算つけて。今日は私が引っ張っていく」と銭湯へ。週一回でいいからと、やっと続きそうになりました。今日は今までの生活を聞いたのです。昔は印刷屋の内職で紙を折っていたと話されたので「会のお知らせをボランティアで折って」とお願いすると、気持ちよく引き受けていただきました。近所の方が去年の夏「あの人が来たら出て行くようにいってください。みんなの出入りする所には行かないようにと言ってる」と言いにこられ、私たちは「来ないで」とは言いたくないけれど、あの臭いは我慢できないし、さろんに来られるお年寄りの健康を思いました。そのころは会話もできず気持ちを伝えるのに苦労したことを思うと夢のような変わりようで、嬉しいのです。


悲しかったこと

2006-03-13 07:08:16 | 外出介助

時々講演依頼が来ます。高齢者外出介助の会の活動の紹介や最近では認知症のかたがたの付き合い方などが多くなってきました。会の活動紹介とともに、是非聞いて欲しいと思うのは介護保険で介護のすべてがまかなわれるという誤解と、近隣、地域の人たちの高齢者支援への参加がこれから迎える自分の老後を決めることなどです。その中でも特に強調したいのは認知症になるかもしれないと不安になりこられている皆さんに「認知症の方に出会ったとき、どのように思われますか?」自分が、見たくない、いやだ、向こうへ行って欲しい。わけが分からないから話したくない。いろいろ考えられるでしょうが、あなたが認知症になったとき、今あなたがしているように人は付き合うでしょう。また、高齢になれば障害もつと言えば怒られるかもしれませんが、望まずとも可能性は高いでしょう。障害者になる自分をイメージした時、自分が障害を持った人を不幸にも差別し接するなら、人は自分が接したようにしか付き合ってくれません。そして障害を、自分が受け入れられずに苦しむことにもなるでしょう。人はその人が元気なときに付き合ったような付き合い方をするものと思うのです。最近、病気で障害者になった方が心無い言葉で傷つき悔し涙で語られたのです。人の苦しみは体験しなければ受け止めることはむつかしかもしれませんが、理解し出会がいつも喜びに変えられたらと思います。何度も書いていますが、障害があっても認知症になっても差別や排斥でなく安心して暮らせる世の中になってほしいのです。


習慣を見直そう

2006-03-05 17:19:53 | インポート

日野原重明さんの「生きかた上手の」本を貸していただきました。本を開けるといきなり“習慣に早くから配慮した者はおそらく人生の実りも大きい”とありました。

「本当にそうだな」と納得する話を聞いたことがあります。数年前、中央区社会福祉協議会と地域の団体主催、からほり祭りに参加し手伝っていたときのことです。ボランティアで参加していた男性が「何歳に見える?」と声をかけられ話が始まりました。その中で印象に残り私も心しなければと思ったことがありました。それは60歳になったときタバコをやめたと言われたのです。理由を聞くと、ご自分のお父さんがタバコ好きで寝タバコで畳を焦がし小火を出したことがあったので自分もしっかりしているうちにタバコをやめようと決心し禁煙したそうです。好きで習慣になっているものをやめるのは相当の努力が要ることでしょう。それにもかかわらずやめられたこの方に感心したのです。私はたばこではありませんが、老いや死に向っての日をどれだけ気をつけて生きているでしょう。これだけはと言えばずぼらなことです。もっと身の回りを整頓し簡素にし、あふれる不要物を整理しなければと思いつつ、日延べし自分に甘い面があります。聞かせていただき自戒せねばと強く思ったことでした。日野原さんの本で再度思い起こし、また心を引き締めています。