高齢者外出介助の会

さあみんなで出かけましょう!

感謝

2006-08-30 10:45:37 | インポート

会の夏休みに、前から気になっていた会員さんを訪ねました。気にかかっていたのは、あまり外に出かけられないと話され、今年は春の花見にも来られませんでした。出会うと「今年始めて外に出ました。空気が美味しい」と深呼吸されたりするのです。また、事務所の休み前にクッキーを送っていただいたのに、お礼も言っていませんでした。ホーム近くの散歩にでも誘おうと思ったのです。

部屋に入ると、ベッドに横になっておられましたが、すぐ起きだして外出の準備を始められました。ヘルパーさんに夕食を外でして来ると断り私と外に出ました。長いホームでの生活は歩く力を奪うのか、初めて出会ったときを思い起こすと哀れみを誘いました。ともかく、近くの食堂街までゆっくり歩きました。外は心地よい風が吹き、太陽の力も弱まり優しさに包まれた散歩になりました。食事を注文されたのですが、心臓の手術後から食べられなくなったと箸が進みません。「帰りにホームに寄ってください。渡したいものがあります」とホームの部屋まで再びうかがいました。銀行の封筒でした。瞬間、寄付と思いました。わざわざ、用意くださっていたのです。いつ尋ねるかわからない私たちを。多分来なかったら、介助の依頼をされ、誘われたことでしょう。帰って確認したら10万円入れられていました。いつも、苦しい台所事情でこのプレゼントは夏休みの本当に嬉しいことでした。


長かった介助

2006-08-14 22:00:29 | 外出介助

久しぶりに介助に出かけました。電話で話していても介助は初めての方です。最近は息子さんの虐待で自宅を出て施設で暮らしておられます。

9時前にホームに付きましたが、すでに準備してエレベーターの前で待っておられました。外出許可の手続きをしてホームからスタートです。

病院に着きましたが長時間待ちやっと診察が終わり、会計でまた超時間待ちました。待つあいだ間ご本人に出された診断書を長い間読んでおられました。そして私にも見てと「認知症」とあるところを示され、「ショックや」。88歳になられ、耳が遠く会話は気になりますが、取り立てて認知症とは感じられないのです。若いお医者さんでしたから質問され答えで書かれたのでしょうが、もう少し寄り添ってくださればと言いたくなりました。食堂で、ホームの話をされ朝食の「パンが嫌い」と言ったところ、おかゆしかでなくなり、久しぶりのここのご飯がおいしいと食べられるのに胸が痛みました。薬局で待つ間に「これから介助の会の事務所に行きたい」休みに入っているのでゆっくりできると行くことにしました。空堀商店街入り口で後を会員に託し、一足先に事務所に急ぎました。なかなか来られず、やっと着かれたらいっぱいの買い物。おすしにキャンデー、スイカ、わらびもち、飴。ホームのお土産と思ったらご飯が食べたくておすしを買われ、私たちに気を遣い買われたらしのは次の話で分かりました。個人用に持って帰っても認められずわがままと取られ、隠していると下着まで調べられると淡々と語られるのです。人格を尊重されていないことに怒りを覚えました。語られるホームも氷山の一角なのだろうと思ってしまうような出来事をたびたび聞きます。このような施設の人間の尊厳を踏みにじるような管理が横行していることに背筋に寒気が走りました。個人の自由と管理のはざまでお年寄りが悲しい思いをすることのない施設運営を期待せずにはおられません。私には長い介助でしたがストレスの解消には必要な一日だったと無事にホームに送りほっとしました。


会の紹介とお年寄りとのかかわり方

2006-08-03 12:53:56 | 外出介助

からほり新聞のご縁でS府立高校一年生に高齢者外出介助の会と高齢者の話をしに行きました。今、皆さんの感想を見て嬉しくなったり感激たり、若い皆さんの感性はやっぱり柔らかいですね。

会の立ち上げたきっかけ、動機、お年寄りの生活や体の変化。接し方。お年寄りから勇気や元気をもらったことなど、そして、終わりに自分を好きになることが自分以外の人たちおも愛することができ、人とのいい関係を作ることができる。だから自分自身を愛する人にと話しました。

「自分自身を愛する、そして、仲間、家族を愛するという、心を開くことが大切だとわかりました。また、お年寄りの苦しんでいること、どのようにして欲しい、など、もっと気づく優しさが大事だと思った」

「年をとると、いろんなことが今までどおりスムーズにはいかなくなります。しかし、たくさんの経験が増え、一日一日を大切に過ごせるようになります。私たちはお年寄りを支えるとともに、自分たちも同じように日々を大切にしなければならないと感じました」

「祖母を喜ばせたくて今年、家族で北海道へ旅行に行った。祖母は歩くのが大変だったけど喜んでくれて 私もうれしかった。これからも 祖母を大事にしたい 今回のお話で学んだことを生かしていきたい」

「お年寄りのペースについていってあげることはとても大事なんだと思った。ボランティアをしている側にも お年寄りに勇気をもらったり、感動したりすることができるのだと思った。これからもボランティアを通して高齢者の住みやすい地域にしていくことが大切だと思った」このような感想を頂き少しおすそ分けです。